エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

素直になりたい エバーグリーンで生きたい

2015-05-02 09:20:02 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
天国を体験する遊び
   再び立ち上がる力  驚きと価値を認められることが一体になる! とうとう、Toys and R...
 

 エリクソンが、ここ2~3日、とっても大事なところをさりげなく、あっさりと教えてくれてますね。エリクソンも赤ちゃん好き、当方も赤ちゃん好きですから、余計です。「三つ子の魂百まで」といいますが、エリクソンも、私も、ほとんどその半分、1才ちょっとまでを、とっても大事にします。

 この時期が根源的信頼感に傾くのか、根源的不信感に流れちゃうのか、の決定的に大事な時期だから。

「人は、慈しみ深く与えられて、初めて、慈しみ深く与える者とになります。

 人は、与えられたからこそ、与える者になれるんですね。

 人は、慈しみ深く信頼されて、初めて、慈しみ深く信頼するものになります。

 人は、信頼されているからこそ、信頼する者になれるんですね。」

 これが根源的信頼感が豊かな場合でしたね。じゃぁ、逆は?

 人は、慈しみ深く与えられないと、…?

 実はいろんなパターンがあります。子どもだって、実にいろいろですものね。極端にうるさい子どもから、極端に静かな子どもまで。大人はもっとかもしれませんね。

 今日はその一つを取り上げておきましょう。子どもでも、大人でも、「正直じゃぁない」ということです。それだけ「ウソとゴマカシ」が多い。

 強がる。

 黙らない。

 目立ちたがる。

 内省しない。

 とぼける。

 開き直る。

 最近あった、30年前の友人の事例からご報告しましたよ。

 

 

 

 エバーグリーンで生きたいですね。

 

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新しい葡萄酒を、古い革袋に入れるなかれ

2015-05-02 08:46:58 | アイデンティティの根源

 

 ルターは、選考帝に命を守られても、選考帝に媚を売るような真似はしませんでした。

 Young Man Luther 『青年ルター』p197の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 説教をしたり、講義をしたりする者としてルターは、世界文学から自由に引用する教養を駆使したり、どこででも神学的な誠実さを貫いたりしました。ルター自身の文体が発展したのは、原典にユマニストがやるように夢中になることと、学問としての定義を大事にすること、それから、中世風の(我々にとっては、ひどい)寓話を受け継ぐことから出て来たものでした。ルターは、空想的になったことなどほとんどありませんでした。実際ルターは、ぶっきらぼうで、気取りのない率直さで有名になりましたが、それはユマニストの友人たちにはひどいものでした。ユマニストの友達らは、もっと洗練されたやり方で人を驚かせたものでした。

 

 

 

 

 ルターは伝統を受け継いではいたものの、ユマニストたちとは明らかに違う文体を持っていました。新しい葡萄酒を古い革袋に入れるな(マタイによる福音書第9章17節)、ということです。

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リアルに物が見える時

2015-05-02 03:20:47 | エリクソンの発達臨床心理

 

 アンパンマンには、必ず慈しみ深いお母さんがいます。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p36の8行目途中から。

 

 

 

 

 

でも次に、歯が生えてくると、物を噛んだり、物を噛み通したり、物を噛み切ったりすることから来る悦びも育ちます。しかし、これは、いっそう能動的に取り入れるやり方ですから、身体の他の部分の発達も、特徴づけていきます。両の眼も、最初は、やって来る印象を進んで受け止めるものですが、ぼんやりとした背景の中から、物に注目し、際立たせ、「掴み取る」ようになります。だから、追いかけるんですね。同様に、両の耳も、大事な音を聞き分けるようになりますし、その場を特定し、その音の源を探すようになり、その物めがけて、両腕を伸ばし、両手でしっかりとその物を掴み取るようになります。全てこういったやり方は、離乳が早いことにも遅いことにも、依存する時間が長いことにも短いことにも、いろんな意味を与えることになります。

 

 

 

 

 

 不思議ですね。掴み取るのは手だけじゃない。歯も、眼も、耳も、掴み取るんですね。こういう風な眼を掴み取る時、自分の見方も、人の見方も、関係に対する見方もね、自ずからリアルなものに変えられていきます。

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