エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

日本のジャーナリズムの現状を嗤う  3訂版

2015-05-14 11:17:40 | エリクソンの発達臨床心理

    日本のジャーナリズムは冬の時代。フリーズしてます。硬直してます。

 

 

 

 先月、古賀茂明さんが、神保町の岩波セミナールームでやった講演、参加したかったけれども、参加できませんでした。それでも、youtubeで見て、大変参考になりました(https://www.youtube.com/watch?v=mXO3Kfjdz6Q)。NHKのニュースは言う及ばず、報道ステーションにしても、朝日新聞までも、相当権力の広報機関になっているのが、日本の悲しい現状です。古賀さんの講演の中でも、古賀さんが外国特派員協会で講演した後の「ぶら下がり」「囲み取材」が酷い、と言っていたので、どんな感じかなぁ?と思って、それを見てみました。

https://hanyokusan.wordpress.com/2015/04/18/2015-4-16-pr-conference-at-fccj-%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E7%89%B9%E6%B4%BE%E5%93%A1%E5%8D%94%E4%BC%9A%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%8F%A4%E8%B3%80%E8%8C%82%E6%98%8E%E6%B0%8F%E3%81%AE%E4%BC%9A%E8%A6%8B/

あるいは、

https://twitter.com/kogashigeaki

 その他でも見られるようです。

 日テレとフジテレビの記者の質問にあきれたと、古賀さんは講演の中で言うのですが、わたしも見たんですが、開いた口がふさがりませんでした。

 古賀さんが言ってることが、この記者たちは理解できないみたいです。「“ バカ丸出し ” とはこのことだなぁ」と感じました。まず、日テレの記者もフジテレビの記者も、「何のために」報道に携わっているか、を日ごろから考えないようにしていると感じました。古賀さんの「打ち合わせなしの発言」「(古賀さんの発言に)関心のない人もいるのに、自分の意見を言うことは…」などを批判して、無自覚に権力にすり寄ってんですからね。権力が嫌がる真実を国民に伝えて、国民の知る権利を保証するためにジャーナリズムがあるということを忘れてんです。情けない。あの人たちには、ジャーナリストというよりも、お役人の臭いがします。それは加齢臭や汚物臭より、臭い臭い。

 テレビ局の社員の給与は、非常に高い。介護職の人の倍は貰ってるでしょう。だから、高い給料をくれる会社と自分のために働くんであって、社会やジャーナリズムの使命のために働くんじゃない。メディア教育に携わっている友人もいるので、言いにくいんですが、ジャーナリズム教育が、方法論・技術論に流れてるんじゃないかな?と感じます。たとえば、内村鑑三らが、日露戦争の際に非戦論を主張して、万朝報を退職した歴史や、ジャーナリズムの精神についての学びが不徹底、不十分なんじゃないかな? あんな阿呆記者は、ジャーナリストとしての使命をドブに捨ててるってことも、お感じでない。日々のテレビ報道が、あんな連中のレポートや取材に基づいてると思ったら、もうテレビのニュースやニュース解説は見てらんないなぁと考えますね。

 その点、断然ネットが良い。放射性管理区域で保管しなくちゃならない、10,000ベクレル以上の放射性物質ブラックボールが、東京都内はじめ、東北から関東の、そこらじゅうに転がっていることを教えてくれたのも、ネットで、しかも、ジャーナリストではない、小出裕章さんでしたし、今回、報道の自粛もしないと宣言しているのも、ジャーナリストではない、古賀茂明さんで、しかも、その発言の多くは、報道ステーションの一件以降、テレビではなく、ネットです。

 新聞やテレビの報道に関わる人たちよ、広報機関になっている自分を、まず嗤いなさい!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルターは、当世流行りの軽薄短小の大学教授ではなかった

2015-05-14 07:06:49 | アイデンティティの根源

 

 ルターは、村八分のなる日の朝も、泰然自若としていました。確信があったからです。

 Young Man Luther 『青年ルター』p200の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ルターの一連の講義は、1週間に一度でしたが、2年コースに及びました。ルターは熱心な素人になるよりも、大学教授の仕事を選びました。ルターは自分の心の変化を注意深く記録し、編集上の忠実さを追求した時にのみ発見できる言葉によって、洞察を説明しました。「私はまだ十分にこれを理解している訳じゃぁない」とルターは聴衆に言いました。あるいは、「私が今日話したようには話したことはありませんでした」と。「私どもは書いたり読んだりする時には、いっそう上達するようにならなくてはなりません」と聴衆に言いました。

 

 

 

 

 

 ルターは非常に熱心に、そして、誠実に仕事をしたんですね。しかもプロとしての仕事を目指しました。責任を感じていたからでしょう。ですから、使う言葉にも注意深く、ことばを慎重に選んだはずです。思い付きでポンポンいったり、ちょっと知っているだけのことを言って見るような、軽薄短小の大学(院)教授連と、比べ物になりませんでした。

 これは、昔話ではありません。現在進行形の事実ですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンパンマンマーチが聴こえる時

2015-05-14 06:12:41 | エリクソンの発達臨床心理

 

 性のエートスを高いものにするためには、多大なエネルギーが必要です。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p39のブランクから。

 

 

 

 

 

      姿勢の働き

 

 性感帯のの身体のやり方の運命を振り返り、その運命のために、身体のやり方と社会的な実存の働きとがを関係づけた通り、まさに、前性器期の間の、感覚と筋肉と移動のやり方が、心理社会的に大切だ、ということを指摘することが大切です。この時期の子どもが経験していることは、たまたま指摘してきましたように、大事なやり取りする対人関係の範囲が広がることにおいてばかりではなくて、経験する時空も広がっている、ということです。

 

 

 

 

 決定的に大事な点の始まりです。子どもが育つとともに、関わる人が広がっていくのは見えやすい。でもね、子どもは、対人関係が広がるだけじゃぁなくて、子どもが経験する時空も広がっているんです。これは、活動する時空の広がりに伴って、心の時空も広がるからなんですね。でもそれだけじゃあありません。その心の時空に、向き、オリエンテーションが出来るからなんですね。それが「何のために生まれて、何をして生きるのか?」という、アンパンマンマーチのテーマそのものなんですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする