エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ルターが講義をする時

2015-05-07 08:25:50 | アイデンティティの根源

 

 ルターは自分が苦しんだことを人のために役立てました。

 Young Man Luther 『青年ルター』p198の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ルターは、講義をするときは、説教する時とも修道士だった時とも、別人でした。ルターが得意としたのは、聖書注解でした。ルターが一番注意深く学んだのは、古典(標準注釈とライラ)と、アウグスティヌス学派の人たちの先達でした。ルターは、当時のユマニストの学者たちに後れを取りませんでしたし、エラスムスのギリシャ語文献研究にも、ルクランのヘブライ語文献にも通じていました。

 

 

 

 

 ルターは、非常に政治的な動きもしたので、そちらが目立ちますが、ギリシャ語やヘブライ語の研究という、学問をするための基礎を大事にしてもいたのでした。真理に忠実な時、学問が力を発揮する場合がよくある形です。

 

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子どもはみんな、バイセクシャル

2015-05-07 07:34:30 | エリクソンの発達臨床心理

 

 「ものにする」と言っても、「無理矢理入る」場合と「魅力的になって、相手が来るのを待つ」場合があり、男も女も、その両方をやっていたのです。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p37の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 次に、この事実に関する言葉は、もともとの「男根期」ではなくて、「幼児性欲の舞台」と言う方が良いと思いますし、男も女も、「無理矢理に入る」やり方と「すべてを飲み込む」やり方の組み合わせたものが、「幼児性欲の舞台」をコントロールしていると思います。というのも、幼児性器のレベルだと(だから、潜在期の[進化論的な]「理由」の一つになると思うんだけど)、ある種のバイセクシャルな自由が、男の子にも、女の子にも、当たり前だと思われていたに違いありません。ただし、男女の違い、すなわち、男は「無理矢理に入る」やり方、女は「すべてを飲み込む」やり方が際立つのは、思春期まで待たなくてはなりません。

 

 

 

 

 

 思春期以前の子どもは、男の子も女の子も、両性的、バイセクシャル。でも心の中は違う、ということです。違いが分かるのは明日。

 

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#日本を、これだけ「#閉塞感」が満ち満ちた国にしてくれた自民党政権

2015-05-07 02:42:04 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
「多数派になったほうが得」では、なくならない不安
  「平等」が操り人形なら、そんな平等はいりません。今日は、p.15の下段から。   ...
 

 先日、元経産省の古賀茂明さんが、岩波セミナーホールで公演をしました。私も出席したかったのですが、叶いませんでした。インターネットに公開されていますので、詳しくはそちらで。

https://www.youtube.com/watch?v=mXO3Kfjdz6Q

 日本がこれだけ「閉塞感」に満ちた社会なのか? を考える上で、多くの示唆がありますから、心ある方は是非一度ご覧になってください。

 1つ例を挙げましょうか?

 古賀さんが掲げる自民党の大罪は、4つ。

 1)日本は1000兆円を超える借金大国になったこと

 2)少子高齢化を放置した

 3)日本を成長できない国にした(内部留保の金、高い技術、良質な労働力があるのに)

 4)原発神話を作り福島事故を招いた

 

 5)沖縄を見殺しにしてきた

 

 少子高齢化は、古賀さんが入庁した30年以上前から、政治家も役人も分かってた、「想定」していたのにもかかわらず、フランスのような少子化対策を自民党政府が怠った、と古賀さんはハッキリ言います。
 昨日、アメリカと日本を比較して、主として自動車関係で、日本がいかに市民に損をさせるシステムを作っているのか、を指摘しましたでしょ。それは例をお示しして、その他の事でも、相当、市民(国民)は騙されていることにお気づき戴こう、と考えたわけです。しかし、古賀さんは、より包括的に、自民党、安倍晋三首相の大うそを教えてくれています。

 バブル崩壊後、「失われた20年」と言われますが、90年にバブルがはじけたとすれば、もう25年間、経済はずっと停滞し、非正規の不安定雇用の人、低所得の人が増えましたね。古賀さんが指摘していない点で、私が思うのは、

 5)子どもの貧困率がこの間ずっと右肩上がり

なことです。これも、政治の無作為、行政の無作為そのものでしょ。

憲法25条

「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」

を政治家も官僚もないがしろにしているからです。

憲法12条

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

国民もないがしろにしてきたからです。

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