明治以降で最も優れた散文 加藤周一さん評昨日取り上げました、加藤周一さん。出典は今手元にないのですが(『日本文学史序説』?)、加藤周一さんが明治以降で最も優れた散文として、何を挙げたと思いますか?...
根源的信頼感って、神様を信頼することと同じです。ですから、根源的なんですね。
The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.115の、最初。
年寄りと地元社会
年寄りの愉しみの1つは、孫たちと遠慮会釈のないおしゃべりをすることでしょうね。ブルーベリーをクリストファーと一緒に、お天気の日に岬で摘んでいる時、素晴らしいこのお仕事に、私たち二人は大喜びでした。クリストファーは自分の手が届く低い枝から上手にブルーベリーを摘み取るけれども、私の方は、高い枝からブルーベリーを摘み取りました。ブルーベリーはひとつ残らず摘めますから、籠が一杯になって。しばらくしてから、私は岩に腰かけて、ちょっぴり休憩しなくちゃならなくなりましたが、クリストファーは元気でした。クリストファーは、しばらくブルーベリーを摘みつづけた後、私の目の前に立って、とても大事な話をキッパリと言いましたね、「おばあちゃん、おばあちゃんって、お古いだけど、僕は新品だね」と。議論の余地のない宣言です。
このエピソードの様子が、眼に浮かぶようですね。心優しいおばあちゃんと一緒に、大喜びでブルーベリーを摘むクリストファー。お古と新品。孫以外から言われたら、心外に思う人もあるやもしれませんけれども、心優しいジョアンですから、孫から言われたら、「そりゃそうだ」とほほ笑んだことでしょう。
真実は時として厳しいものですが、孫から指摘されたら、微笑むしかありませんもんね。
「裸の王様」が「裸だぁ!」と指摘するのは、「円満」が大事な大人ではなくて、「平和」を地で生きる子ども、と、いつの時代でも、相場が決まっていましたね。