エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

リフレッシュしてね!

2016-03-18 08:40:07 | アイデンティティの根源

 

 

 
自然の恵み
  自然の中で感じるものは、私どもを深遠な世界にいざないます。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p100の第2パラグラフの4...
 

 祈りの人でいたい。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.262の、第2パラグラフ、8行目途中から。

 

 

 

 

 

このような希望において、偉大な宗教的人間が支持されるのは、「騙されるだけだ」という人もいるけれども、1つの事実があるからです。それは、すべての人は、生きていることに不安を感じるものだという共通の根っこがありますから、堂々巡りの間をおいて、危機の度に、信頼を繰り返し新鮮にしなくっちゃならない、という強い必要性を感じるものだ、という事実です。信頼を新鮮にするとはじめて、意思や良心や理性や自分を確かにさせるものには、限界もあり、曲がってしまう場合もありつつ、働かせていることにも、新鮮な意味があると分かります。しかし、ゲッセマネでは、最良の宗教的人間は、眠っているでしょうし、最悪の宗教的人間は、新たな神様に対する信頼を、政治的な悪知恵を無秩序にぶち壊しにすることを正当化するだけのものと見なすでしょう。

 

 

 

 

 かくして、私どもは、根源的信頼感をいつでも新鮮にしていること、リフレッシュさせることが大事になりますね。そうでないと、さっきのジョアンの文書からも分かりますように、立てているようでぶち壊しにし、助けているようで、弄んでいるだけ…ということになりかねませんからね。

 

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元気でい続けたい方全てに ライフサイクルの宣教師

2016-03-18 07:51:02 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
自然の恵み
  自然の中で感じるものは、私どもを深遠な世界にいざないます。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p100の第2パラグラフの4...
 

 

 80、90になっても、失くさないものがあります。

 The life cycle completed 聖書の神様のいのちが 貴方と私の間で一巡、できた!』の、p.113の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 90にもなれば、もう数え切れない位の喪失すべてと共に生き、それと折り合いをつけていかなくっちゃなりません。だけれども、頼れる足かがりが一つあります。生まれた時から私どもは根源的信頼に恵まれてますでしょ。根源的信頼がなければ、生きていくことなどできませんからね。根源的信頼さえあれば、辛抱できますもん。尽きることのない人間力として、根源的信頼があれば、かならず希望がありますし、私どもが希望を抱き続けて、元気でい続けることもできます

 

 

 

 

 

 ジョアンて、まるで宣教師のようです。ライフサイクル、聖書の神様のいのちが 貴方と私の間で一巡、できることを,エリックと共に半世紀以上かけて、90をすぎ、創造し続けたライフサイクルの宣教師です。確信に満ちたメッセージを皆さんも味わってくださいね。

 私も精いっぱい、分かりやすい日本語で、皆さんがシックリと腑に落ちるようにと心掛けて、翻訳してますからね。

 

 

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能動的にまとまりを付けてる?

2016-03-18 06:52:50 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
いろんな伝説
  キリスト教で言う「罪」は「犯罪」ではなくて、「的外れ」のことです。 Young Man Luther 『青年ルター』のp188の第3パラグラフ下から。まだ...
 


 

 発達トラウマを抱えている人は、アメリカでも日本でも、ビックリするほど多いんですね。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.241の、ブランク後の、第6パラグラフから。

 

 

 

 

 

 この研究者らは、学生たちに、健康について質問をして、その学生たちが、大小の自分の健康問題について、自発的に話してくれたことに驚きました。それは、ガン、高血圧、様々な潰瘍、インフルエンザ、いろんな頭痛、耳の痛み。子どもの頃の、性的トラウマの経験を報告してくれた学生は、前年に平均1.7日間、入院していました。それは他の人の2倍です。

 

 

 

 

 いかに発達とウラマが、様々な健康被害をもたらすかが分かりますでしょ。発達トラウマの表現型は様々ですから、その表現型事態に囚われずに、その根っこにある発達トラウマを丁寧に、創造的に表現してもらうって、受動的に病気で表現せずとも済むように支援することが必要です。病気で受動的に表現していたら、自分の体験として、能動的にまとまりを付けるのは困難ですが、能動的に、他の形で表現できれば、折り合いをつけやすくなるからです。

 

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すり替わってませんか?

2016-03-18 05:32:01 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
ブドウ園の労働者の譬え
  エリクソンが、ホイジンガの文書を引用する中で、実在論が寓話、たとえ話に繋がっていたことを取り上げていましたね。今日は、その寓話の一つ「ブドウ園の労働者」の譬え...
 

 弱い立場の人に近づくのは、神様みたいな人と、詐欺師みたいな人あなたはどっち?

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.213、真ん中あたりの途中から。

 

 

 

 

 

子どもの頃のトラウマやマスターベーション、しばしば重症のネグレクトを体験する中で、に苦しんできたように思える人が多いです。しかし、医療・福祉分野で働いているか、あるいは、子どもの頃にトラウマを負わされたことのある、圧倒的多数の女性は、ミュンヒハウゼン症候群には決してなりません。ほかの人を育てて、それを認めて貰いたいという願いから生じた、スペクトラムをなす健全な行動が、ビューキになった、とどのつまりが、ミュンヒハウゼン症候群なんですね。過ぎたるは猶及ばざるが如し、ということでしょう。これと同様の依存症によって、人の世話をすることや利他主義が極端になる人もいますね。死に物狂いで他の人を助けたいと思う気持ちが他の人を傷つけて、いつでも助けを必要な存在にしてしまいたいという気持ちにすり替わっていないか? さあ、何とも言えませんね。 

 

 

 

 

 

 ここがあらゆるヒューマン・サービス、医療・福祉・教育分野で働く人が、繰り返し、自分に対する問いとして、生きていなくてはならない問いです。

 死に物狂いで他の人を助けたいと思う気持ちが他の人を傷つけて、いつでも助けを必要な存在にしてしまいたいという気持ちにすり替わっていないか? 

 あなたは、この問いをもって、仕事していますか?

 この問いを忘れてしまうと、意識の上では、援助や支援をしているつもりで、無意識に、自分の「人間を上下2つに分けるウソ」の猛毒にやられて、いつの間にか、相手を貶め、傷つけ、蔑んでいることになりかねませんよ。

 

 

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