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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

今こそ必要な≪聴く力≫ 改善版

2016-03-02 22:36:36 | アイデンティティの根源

 

 

 
「わが魂の指揮官」
  「インビクタス-負けざる者たち-」。BSで放映されたので、久しぶりに見ました。マンデラ大統領のリーダーシップと「虹の国」づくり。少数の白人が、政治経済を牛耳っ...
 

 本物の創造的な人には、「成功」の中で悩み、みたいな、尋常ならざる道がありますね。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、2節の下から6行目途中から。

 

 

 

 

 

ルターは回復した時、ルターは技術体系という建物と共に前進しました。しかし、ルターは、自分の教区の人たちや学生たち、それから、王子たちのニーズに、最後の最後まで、応えたんですね。ルターが時々怒りを爆発させる時だけ、拒絶の炎がほとばしり出ましたが、それは、ルターにとっての精神衛生でしたけれども、ゲルマン人には、ずうっと続く悪い例になりましたね。

 

 

 

 

 ですから、ルターは人の話を≪聴く力≫が人並み以上に強かったと言えそうですね。ルターには、≪聴く力≫、聴く耳があるから、人が寄ってきますし、人が依ってくるわけですね。ニーズに応える道も開けます。

 今のニッポンの学校は、大川小学校のように、子どもの命や人権よりも、組織の目先の利益を優先しがちです。なぜなら、敗戦直後の自由主義的な教育はわれて、時の政権のご都合主義に盲目的に従い、「人間を上下2つに分けるウソ」の猛毒と、「悪い良心」の毒牙にやられているからです。ですから、善意の暴力が猛烈で、彼らの「正しいこと」を子ども等に押し付けること、甚だしいこと、目に余ります

 したがって、

 今のニッポンの学校で、最も足りないのは、この≪聴く力≫です

 

 

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やっぱ、やり取りする力が大事

2016-03-02 05:24:10 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
ビブラートが聴こえてくるところ
  夜の不思議と夜の美しさも分かる人になりたいものですね。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p90の第2パラグラフから。...
 

 

 あなたならではを生かしてほしい。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.109の、第2パラグラフからです。

 

 

 

 

 

 文字にすることは、人とやり取りする力があると同時に、物事に対処できる力がある感じを私どもが評価することの好例です。素晴らしい考えがある人もおられるでしょう。古い考えを真新しいものに書き換える力のある人さえおられるでしょう。でもね、ハッキリと文字にする力と、正確に話し言葉にする力がなければ、不十分の誹りを免れませんね。実は、自分がすること全て、しようとすること全ては、人に受け入れてもらい、人から理解されるためには、人とやり取りする力があると同時に、物事に対処できる力がある感じが基準にならざるを得ませんね。その人ならでは、だとか、創意工夫がある、だとかは、私どもの現実社会では、優れたものであるためには、必ずしも必要な訳じゃないんですね。

 

 

 

 

 

 個性的な人が、人から受け入れられたり、人から理解されたりすることは、難しいのが普通です。ですから、本当の天才は、その人が亡くなってから再評価される方が普通で、生きている間は、個性的な人は、むしろバカにされてることの方がはるかに普通です。宮澤賢治などは、その典型でしょうね。

 やり取りする力が、やっぱり、必要です

 

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人の心は、何製?

2016-03-02 04:19:54 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
発達も神の秩序? 人間は全知全能?
  人間は自由をいただいて、それを神のご計画に参与する機会とすることができます。大事に視点ですね。 Young Man Luther 『青年ルター』のp185...
 

 

 

 ≪本当の自分≫は、「物語」から生まれるものなのでしょう。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.238の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 もう1つの、その時その時の自分に気付くことは、まずは、身体が感じることに基づいています。しかし、安全・安心を感じて、急かされた感じもなければ、その気付きの経験を人とやり取りする言葉を見つけることもできますよね。こういった2つの自分の見つけ方は、脳の別々の場に位置付けられていて、ほとんど互いに結びついてはいないんですね。自分に気付くやり方、それも前頭葉に根差したやり方だけが、感情脳に変化をもたらすことが出来ます。

 

 

 

 

 なぜ、自分に気付くと、感情脳に変化が起きるのでしょうか?

 人の心は、見通し、話し言葉、出来事の結びつき、組合せから出来ているからです。ですから、人の心は≪見通し・話し言葉・出来事の結びつき製≫です。

 この結びつきが強いほど、悦び、信頼、希望、遊び、光が生まれます

 逆に、この結びつきが弱くて、バラバラなほど、激しい怒り、不信、押し付け、堅苦しさ、闇が生じます

 

 

 あなたの心はどうなってますか?

 

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正気でいたい 自分自身でいたい

2016-03-02 03:12:44 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「わが魂の指揮官」
  「インビクタス-負けざる者たち-」。BSで放映されたので、久しぶりに見ました。マンデラ大統領のリーダーシップと「虹の国」づくり。少数の白人が、政治経済を牛耳っ...
 

 

 ジェームズは、命の危険を感じていたはずです。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.208、下のあたりから。

 

 

 

 

 

 この新しい視点から、分かったことは、このジェームズという少年が、2階のバルコニーから飛び降りたこともなければ、動いている自動車から飛び下りようとしたこともない、ということでしたね。ジェームズは落とされたんです。ジェームズは自ら進んでボトル一杯の抗うつ剤を飲んだ訳じゃぁありません。「オーバードーズ」は、強いられたものだったんですね。ジェームズは、人を操ろうとしたり、「行動化」したりする子どもではありません。ジェームズは、自分が知っている唯一のやり方で、自分自身と兄弟たちを助けようとしたんです。それから、ジェームズは諦めたくはなかったんです。たとえ、バカにされたって、無視されたって、本当のことを言って打たれたって、諦めたくなかったんですね。

 

 

 

 

 

 ジェームズは子どもながら、見上げた人物ですよね。同調主義の「ムラ」社会人のニッポン人よりも、よほど大人でしょ。逆境にあっても、自分を救い出すこと、兄弟を救い出すこと、正気でいることを選択し続けたわけですからね。

 イキイキしたい人

 正直でいたい人

 まともでいたい人

 夢をもっていたい人

 自分自身を生きることです

 

 

 

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