エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

悪だくみが行われてしまう時

2016-03-29 08:39:14 | アイデンティティの根源

 

 

 
不思議を感じる心、最終回 風を感じて
  不思議を感じる心は永遠です。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p106の下から3行目から。  ...
 


 反抗があって、はじめて、物事は刷新されるもの。何かを新しく、人間らしいものを作り出そうとすれば、必ず反抗がなくてはなりません。法政大学の山口二郎教授も、同じご意見ですね(http://yamaguchijiro.com/?cid=10)。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.263の、3行目から。

 

 

 

 

 

 人間にとって重大な問いは、幼い子どものしつけで、子どもの無力さと道徳的な敏感さを、どの程度利用して良いのか、あるいは、それに付け入ってはならないのか、ということです。付け入りすぎれば、自分は悪くでダメだという、根深い感じが避けられなくなりますからね。なぜなら、このような、自分は悪くでダメだという、根深い感じこそ、終いには、「正しいこと」をやってますと口では言いながら、口裏を合わせてコッソリと悪だくみをする結果になりかねませんからね

 

 

 

 

 

 エリクソンは、やっぱり人間の心を深く知ってますでしょ。堂々と悪いことをすることは稀で、悪いことの多くは、「正義」の名のもとに、口裏を合われてコッソリやるものだからです。それは、あの勘違いの大学教員や、大川小学校の教育委員会から、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちはもちろん、会社や役場の小役人たちまでが、「人類に対する犯罪」をする時の常套手段です。

 

 

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郊外がいい

2016-03-29 07:53:32 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
不思議を感じる心、最終回 風を感じて
  不思議を感じる心は永遠です。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p106の下から3行目から。  ...
 

 真の叡智は、ヴィジョンと言う形を取らなければならないものです。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.116の、第3パラグラフ、下から4行目から。

 

 

 

 

 

 この国で、特に混雑した都市で、私ども年寄りを手助け、ケアする方法について考えだした時、私どもは大きな一歩を踏み出しました。はっきりしているのは、年寄りたちは24時間のケアが必要だ、ということです。都市部を受け持つ2~3の老人施設は、限られています。しかし、都市は混雑して騒々しいし、空気は汚れています。郊外に適当な家を探そうという努力もされています。それは前進ですけれども、都市以外、郊外の土地は、広いし、安いし、多くの点で実用的です。

 

 

 

 

 

 郊外に高齢者施設が出来るのも、アメリカがモデルになっているのが分かりますね。

 

 

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ホッとするような温もりのある悦び

2016-03-29 05:45:07 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
安物の世俗
  ルターは、ドイツ神秘主義に心惹かれながらも、ドイツ神秘主義に与しませんでした。何故でしょうか? Young Man Luther 『青年ルター』p189の...
 

 トラウマには、表現して、言葉にする時に癒されるらしい。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.245の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 しかしながら、ペネベーカーとクランツの出した結論、すなわち、言葉は癒しになくてはならない、ということが、いつでも正しいのかは、分かっていません。PTSDの症状(一般の健康とは逆に)に焦点を当てて文字にした学生は、失望しています。私がペネベーカーと議論したとき、ペネベーカーが私を注意したのは、PTSDの患者が文字で自己表現する、たいていの研究は、参加者たちが自分達の語りを分かち合う集団の場で行われている、ということです。ペネベーカーは、私が今まで申し上げたことを繰り返し言いました。すなわち、書く相手は、自分自身であって、自分が何を避けようとしているかに、自ら気付くことなんですね

 

 

 

 

 書くことは、実は自分自身に語ること、そして、自分自身に語ることは、内省です。insight. 不思議なことですが、自分を深く見つめるほど、繋がり、すなわち、さっき、ブルース・ペリー教授が教えてくれたみたいな、生き物としての根源的な命の繋がりを実感するものですね。

 その時の、安心感、信頼感。まぁ、ホッとするような温もりのある悦び。これがあれば、得体の知れない不安に侵されることは、決してありません。

 

 

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生き物としての根源的な繋がり、および、得体のしれない不安

2016-03-29 04:03:20 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
小学生と安倍政権 子どもに不信を植え付けています。改訂版
  そして、小学生のことを考えることが、今私どもは、どのような社会に暮らしているのか? を考える上で、一番大事な点かもわかりません。 私どもは、どんな社会で暮...
 

 

 日本では、長時間労働、長時間通勤が当たり前ですから、ネグレクトが一番多い長時間労働が、発達トラウマを作り出しているのです。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」に入りますp.233、真ん中あたりから。

 

 

 

 

 

 数え切れないほどの世代の間、人間は小グループで暮らしてきました。それは、40~150人の集団で、お互いに近しい関係ですし、寝食を共にしていました。遅くても、西暦1500年には、ヨーロッパの平均的な家族のグループは、だいたい20人くらいでして、心の奥底から繋がり合って、暮らしていました。しかし、1850年までには、近しくして暮らしている家族のメンバーの数は10人に減りましたし、1960には、その数は5人に減りました。2000年の1世帯の平均的な数は、4人以下になり、アメリカの26%は、ビックリするのですが、お一人様です。

 

 

 

 

 

 このようにして、西洋の人たちも、心底繋がって、寝食を共にして生きる力が弱くなりました。アメリカではこの本が出た2006年当時、単独世帯、お一人様が26%だと言います。日本では2014年、単独世帯は27.1%です。日本も、心底繋がって、寝食を共にして生きる力が弱くなってます。

 生き物としての根源的な繋がり。アメリカ人も、日本人も、その繋がりを見失って、得体のしれない不安に侵されているのです。

 

 

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