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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

年寄りは子どもと一緒 社会的叡智

2016-03-11 08:14:54 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
金森俊朗さんと楽しい時間
   楽しい時間が最高のプレゼント  柏のような事件があるのは、私に言わせれば、今の日本の危機への警鐘です。震災...
 

 年寄りになってからこそ輝くのが、子どもの頃の不思議を感じる心、センス・オブ・ワンダーです。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.111の、ブランクまでの6行です。

 

 

 

 

 

 

ぎこちなさは、「他の人みたい」じゃぁない人とやり取りする仕方が分からなくなっている結果ですが、そのぎこちなさの故に、年寄りは、新たな繋がりや親しみのあるやり取りが出来なくなりますでしょ。やり取りの仕方が分からないことに加えて、年寄りの付き合いは、状況次第で、伸び縮みしますし、少なくとも、年寄りのつき合いは、変化することしきりです。

 

 

 

 

 

 年寄りも、「弱者」の一人です。状況の変化の影響を受けやすいのは、子どもと同じです。正確に申し上げれば、状況の好転の影響は受けにくく、状況が悪くなった場合は、年寄りは、もろに、その影響を受けてしまう点で、子どもと一緒です。

 それを守るためには、社会的な叡智と政治が必要です。

 

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ニッポンの学校に、「光」を!! 補足版  学校の雰囲気として、「どうせ言っても先生は聞いてくれない」 

2016-03-11 07:34:38 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
金森俊朗さんと楽しい時間
   楽しい時間が最高のプレゼント  柏のような事件があるのは、私に言わせれば、今の日本の危機への警鐘です。震災...
 

 

  昨日、ブログで「広島中3年自殺事件は、大川小学校並みの学校の病理の現われデッセ」を書きました。かなりのレスポンスがあります。関心が高い。報道ステーションやニュースウェブでも取り上げられてましたしね。

 学校が作った「調査報告書」が公開されて、新たなことが分かってきました。報道ステーションの報道によれば、自殺した中学3年生が、学校の雰囲気として「どうせ言っても先生は聞いてくれない」と、両親に言っていた、と件の調査報告書に出てきましたね。そりゃそうでしょ。広島中3年自殺事件は、大川小学校並みの学校の病理の現われデッセの中でも申し上げましたように、強制「指導」することに飼い馴らされた多くの教員には、≪聴く耳≫がないのですからね。この子が「どうせ先生は話を聴いてくれない」と言っていたというニュースを耳にして、「やっぱりね」と感じますものね。子どもとやり取りする関係ではなくて、子どもにいろんなことを有無を言わせず押し付けているから、子どもが「どうせ言っても先生は聞いてくれない」という不信感を持つんですね。

 問題は、やはり2点でしょう。

 1つは、ニッポンの学校では、教員が、立法権、行政権、司法権を独占した、専制君主だということです。ルールも教員が作り(立法権)ルールの執行も教員がやり(行政権)、子どもがルールを守っているか否かの判断とそれに伴う処分も教員がやってる(司法権)状況です。権力が集中する時、腐敗する、という歴史的真実が、ニッポンの学校にも当てはまります。つまり、ニッポンの学校は権力の集中により、腐敗している、ということです。報道ステーションで、首都大学東京准教授の木村壮太さんが、「学校は開かれた組織にならなければならないし、権力は分立しなくてはならない」と言ったのは、そういう腐敗防止のための方策ですね。

 ただし、教員には、専制君主の自覚はないでしょう。というのも、その教員自身が、人事考課制度や管理職の眼や忙しい職務に翻弄されているからです。ニュースウェブで、法政大学教授でもある尾木直樹さんが、「2002~3年にあたりから、教員の人事評価制度が入りました、…昔は校長・教頭の他はみんな平だったけれども、今はある県では…校長の上に統括校長がいて、校長、副校長、主幹、主任、指導教諭、平の教師と序列がものすごくついている…『みんなで仲良く』という雰囲気は全然ない。みんな1人、自分の評価をどう上げるかを、考えるようになってしまいました」と言いますね。組織の在り方が、旧日本軍と同じです。丸山眞男教授の分析を援用すれば、管理職などから縛られた教員は、無意識裡に、子どもを縛ることのなります。「抑圧移譲」、「イジメの連鎖」です。ニュースウェブで、尾木直樹さんは「民間企業だったら、いまのニッポンの学校は、とっくに潰れている」と言いますでしょ。ニッポンの学校は、それだけいい加減な組織、お役所仕事になっちゃってる訳ですね。

 もう1つは、やっぱり、生徒・教員関係ですね。今日のコラムにある金森俊朗さんのような教員が極端に少ない。金森俊朗さんのように≪聴く耳≫の塊のような教員は、極めて少数派です。多くの教員が、「上下関係」を使って、ルールや「正しいこと」を子どもに強制する立場に堕落していることですね。

 仲の良い校長さんや≪聴く耳≫のある教員も、少数ながらいるので、心苦しい面もあります。がしかし、ニッポンの学校の危機的状況の一端を、皆さんに知っていただき、子どもの命と人権を守り、教育本来の子どものポテンシャルを引き出せる学校へと改革するために、あえて苦言を呈した次第です。

 すべては、子どもに、学校に、「光」を取り戻すためです。

 

 

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代理によるミュンヒハウゼン症候群(MBPS)

2016-03-11 07:25:24 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
一瞬は永遠(日常)
  渡りの不思議を実感するためには、月を仰ぎ見て、じっと待ち望んでいなくちゃぁなりません。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から ...
 

 偶像崇拝、と言っても、ピーンとこないかもしれませんけれども、東電や大川小学校の教育委員会のように、分らず屋の、隠ぺい組織の組織第一で、市民や子どもの命や人権を蔑ろにすることだと言えば、お分かりいただけると思います。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.211、真ん中あたりから。

 

 

 

 

代理によるミュンヒハウゼン症候群(MBPS)では、患者さんは、他の人を、ふつうは子どもを、病気にして、関心と同情を買う計略を立てるわけですね。その原因はわかりませんが、依存の課題があることは明らかです。マーレのような人は、自分が必要とされる病的なニーズがありますし、養育者か救済者のような顔をします。自分の子どもを病気にしたり、怪我を負わせれば、自分が養育者か救済者のような顔が出来て初めて、自分は確かに生きてると思える訳です。この手の母親が生きているのは、関心のある眼差しが欲しいからですし、ハグしてほしいからですし、医者から注目してもらいたいからです。それは子どもが病院に入ると、手にいれられるものなんですね。

 

 

 

 

 代理によるミュンヒハウゼン症候群(MBPS)、恐ろしい心の病ですね。昔、外国の実例をNHKが紹介してましたけど、日本にもいるのでしょう。幸いなことに私はまだ臨床していません。

 

 

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自分への手紙

2016-03-11 04:26:48 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
実在論と聖遺物崇拝
  中世の神学では、神が存在するのかどうかが決定的に重要でした。しかし、中世の人々にとっては、神が存在することは自明のことでした。 Young Man Lut...
 

 内省には内省に相応しい言葉があるらしい。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.240の、ブランクから。

 

 

 

 

 

自分自身に手紙を書く

 

自分の心の感情世界に入る道は、他にもあります。最も良い方法は、書くことです。たいてい私どもは、怒り、非難、憂鬱、悲しみ、によって気持ちが溢れてきますでしょ。人から裏切られたり、捨てられたりすればそうですね。そうすれば、気分がスッキリするのが普通です。たとえ、その気持ちが相手に届かなくても、気分はスッキリするものです。自分自身に手紙を書く時、他の人からとやかく言われる心配がありません。自分自身の考えに耳を澄ませるだけ、自分の考えの流れに任せるだけです。その後で、自分が書いたものを読み直す時、驚くべき真実が見つかる場合が少なくありませんでしょ。

 

 

 

 

 

 ですから、日記を付けることは、自分自身を知る王道です。

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