エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

アメリカの施設は子どもから高齢者まで、40年前から、かなり良くなってきた

2016-04-03 08:17:41 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

                          国立の矢川上公園の桜

     

 
ヒューマンサービス vs 一部上場のメーカー
              &nbs...
 

 

 高齢者向け住宅は、民主主義の指標です。日本みたいに高額なのは、民主主義がまだまだ遅れている確たる証拠です。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.117の、第2パラグラフ、9行目途中から。

 

 

 

 

 

厨房のスタッフもご到着。そして、ご出発。給仕をするスタッフも同様です。お掃除舞台が朝早くからやってくるのは、「施設内利用者たち」と施設の外からくる利用者のおもてなしのためです。この点です、施設は大きなホテルみたいに運営されてます。様々な日々の活動プログラムが出来ていて、活動プログラムの部長さんや委員会が指揮しています。休日サービスや特別活動や休暇は、スタッフたちが常に計画してくれています。「施設内利用者たち」は自分の希望や願いを特別活動に盛り込む機会があります。ビンゴが人気がある場合がよくあります。活動、ケアに費やす時間、サービスの質は、ピンキリです。良いサービスが多いという事実は、立派なことですし、賞賛すべきだと思います。

 

 

 

 

 

 このように、アメリカの高齢者施設は、4定年近く前からかなり良かったようですね。25年ほど前にミネソタ州とキャリフォルニア州で見た児童施設と大人の施設は、大規模の施設(病院、ホスピタルと呼ばれていましたね)は、ほとんどその働きを終えて、小規模の普通の家でくらし、仕事場や学校に通う仕組みを、作り出していましたね。

 日本では、真逆ですね。小泉純一郎さんが首相になったころから、急激に福祉予算が削られて、前もそれほどいいとはお世辞にも言えないものだったのに、子どもから高齢者までの施設が、現場の頑張りを上回って、ますます悪くなっているのが現実でしょう。

 

 

                       国立の矢川緑地公園の桜

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社会病理の根っこ

2016-04-03 08:03:08 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
名前には、意味があるだけ
  オッカム主義の神様は理性の神様、理神論です。機械仕掛けの神登場です。 Young Man Luther 『青年ルター』p190の第3パラグラフから。&...
 

 

 

 ブルース・ペリー教授は、河合隼雄先生に似てますね。また、河合隼雄先生と同様、この『犬』が、ベストセラーになった、ベストセラー作家でもあります。 

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.234、下から2行目から。

 

 

 

 

 

 私どものリーダーたちが、一歩進んで問う時でしょう。「現代の世界にあってもどのように社会を形成したらいいのでしょうか? テレビやEメールもあり、電気で昼間を人工的に拡大し、自動車、飛行機、精神科薬、整形手術、進歩する科学技術がもらたすあらゆることがある世界で、どのようにしたらやり取りのある関係が出来るのでしょうか? このような科学技術がもたらすあらゆるものを手にしながら、それと同時に、生き物として必要なことに応える世界、すなわち、私どもが森羅万象いろんな繋がりを、無視したり、捨てたりせずに、深める世界を作り出すにはどうすればいいのか? 」と。

 

 

 

 

 

 

 今の世界は、生き物としての根源的な繋がり、命と命の繋がり、それを見失っていることに気付いているけれども、どうやったらその繋がりを取り戻せるのか分からない、というのが現代社会が社会病理の根源です

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教育分析をしとかなくっちゃね

2016-04-03 03:59:17 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
臨床的思惟の登場
  身体と魂と人間関係は、分けられないものらしい。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p26の第3パラグラフ10...
 


 

 トラウマのことを話すと、理解されづらいですから、トラウマのことを話す場は、意識に意識を重ねて、創り出さなくてはなりません。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.246、ブランク下の、第2パラグラフ、6行目途中から。

 

 

 

 

 

私は、初めて退役軍人が、ベトナムで1人の子どもを殺した話をしてくれた時のことを思い出しましたね。私が7歳の時に、父親が我が家の前で、お隣の子どもがナチの兵隊に、一顧だに値せずとばかりに、ぶち殺された話を聴いた時に、鮮やかにフラッシュバックしてしまいました。帰還兵の話に対する私の反応は、耐え難いものでしたから、私はセラピーのセッションを中止しなくてはなりませんでした。ですから、セラピストは、自分自身の教育分析をチャァンとしとかなくっちゃね。そうすれば、セラピスト自身が自分の世話が出来ますし、患者さんたちに心開くことも出来ます。患者の話が激しい怒りや嫌悪を催すものであっても、違いがありません。

 

 

 

 

 

 ヴァン・デ・コーク教授も、最初はやはりヒヨッコだったわけですね。未完の課題があって、引き出される思いもしましたから、セラピーを続けることが出来ませんでしたからね。

 それでも、教育分析をチャァンと受けて、自分が引き出されないように、オープンマインドでい続けることがてぎるように、訓練したはずでしょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

堕落論   聖書の話ではありませんからね

2016-04-03 02:31:04 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
ヒューマンサービス vs 一部上場のメーカー
              &nbs...
 

 

 

  今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の3日目。

 序章(イントロダクション)から、昨日の第3と第4パラグラフの続きで、今晩は第5パラグラフ。

 

 

 

 

 

 PTSDは、一回のトラウマになるような出来事の結果である場合が多いです(グリーンら,2000)。研究によれば、PTSDは、いくつかの小さな修正を経て、安心・安全で、約束に基づいた、見通しと一貫性のある養育のやり方で育てられた子ども達が、一回の事件・事故によるトラウマの影響を捉えるのに相応しい診断だとされます。しかし、いろんなトラウマを繰り返し負わされた、たくさんの子ども達が、たとえPTSDの症状をいくつか示した(下記のシカゴ・子どものトラウマ・センターのデータをご参照ください)としても、たくさんのデータに基づけば、PTSDと診断することは、不適切な養育のやり方で、対人間暴力の犠牲者になっている子ども達が示す症状を、適切に捉えたことにならない、ということが明らかになっています。実際に、いくつかの研究によれば、いろんなトラウマを負わされた、たくさんの子どもたちの大多数が、DSMのいくつもの診断基準を満たしていることが、明らかになっています。ある研究では、364人の虐待を受けた子どもの内、58%の子どもが、最初は分離不安障害、ないしは、過剰不安障害と診断されていましたし、36%の子どもが、最初は恐怖症と診断されていましたし、35%がPTSD、22%がADHD、22%が、反抗的行為障害と最初は診断されていました。ノル、トリケッティ、パットナムによる、将来を展望した研究(2003)では、性的虐待を受けた女の子たちの集団の中で、分離不安障害、反抗性行為障害、恐怖症の子どもが1つの塊を作り、うつ、自殺念慮、ADHD、行為障害がもう1つの塊を作っています。

 

 

 

 

 

 このように、東日本大震災の2年も前から、発達トラウマ障害とPTSDとは別物で、発達トラウマ障害≒愛着障害と診断しないかぎり、診断が混乱することが、ヴァン・デ・コーク教授によって、明らかになっていたのですね。

 いま、発達トラウマ障害の診断が、ほとんど知られていない日本で、ADHDやら自閉症やらの発達障害などと、診断が混乱しているのは、このアメリカでの研究が、日本ではほとんど知られていないからでしょう

 その道の「専門家」がいかに堕落していたかが、ハッキリと分かりますでしょ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする