エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ : 真の孤独感

2016-04-07 07:45:44 | エリクソンの発達臨床心理

 

 国立は青柳のハケの桜

 
食べられない 一日一膳 子どもの貧困 No.3 
  日本に満足に食べられない子どもがたくさんいる、と言われて、どれほどピンと来る人がいるのでしょうか? 昨年の9月にクローズアップ現代で、子どもが満足に食べら...
 

 波風があった後の、静かさをもうちょっと味わいたい。

 

 

 今朝は、岡部伊都子さんの言葉から

 

 

 

 

 もし私が甘えないで真の孤独感を味わえるとしたら、それをこそ、力にしたい。

 

 

 

 

 

 

 真実、美しいもの、暖かいもの、光… 、それは、力となった真の孤独感からしか生まれません。

『鳴滝日記』から

 


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子ども達を守るためには

2016-04-07 06:40:15 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
「人間の中で」
  縦の関係と横の関係をごっちゃにしちゃいけませんよね。 Young Man Luther 『青年ルター』p191のブランコの下から。 &n...
 

 

 人は他の人と繋がりを実感出来ない場合人は他の人をコントロールしようとします。そのとどのつまりが、千葉大生のように、他の人を囲う、ということになるのです。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.235の、最後の行の途中から。

 

 

 

 

 

子ども達を守るためには、その子どもがいる地元の社会を強めることによって、子ども達のニーズを大事にするやり方で、子ども達を守らなきゃ。子ども達がいる地元社会をバラバラにしちゃ、駄目ですよ。子ども達を日中活動で安心・安全にするには、1人の大人だけに、その守られていない子どもに触れさせちゃダメでしょ。だけど、優しく触れあったり、安心してもらうことを禁じてもダメ。安心・安全なお隣同士を作り出すには、お隣をよく知ることですね。自分の子ども達をカギのかかる所の閉じ込めて、計画された活動だけやらせよう、ったって、それもダメ。私どもは十分に人間の本性を知って、人間の生態を反映し尊重するようなやり方で方策を作り出さなくちゃ。人間の生態を無視してたら、無視した付けも分かりませんよ。

 

 

 

 

 

 子どもを守るためには、人間の本性をよく知ること。人間の生態を反映し尊重するやり方を大事にすること

 でも、今のニッポンでは、ブルース・ペリー教授が感心しないやり方、すなわち、自分の子ども達をカギのかかる所の閉じ込めて、計画された活動だけやらせよう、ったって方を、むしろやってるのが現実でしょうね。

 

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味方になってくれる身体、姿勢、動き

2016-04-07 03:19:49 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
すべてに時期(とき)がある
  思春期以前を潜在期としました。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p27の第3パラグラフから。 ...
 

 

 話しても大丈夫だよ、という安心感が一番大事。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.247、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私どもは、この少年の心の中の「安全な島を作り出すことからはじめました。つまり、どうしたらいいか分からなくなったり、怖くなったり、とっても腹が立ったりした時にいつでも、自分を守ってくれる、身体、姿勢、活動という味方、を見つける手助けをすることです。こういった味方は、迷走神経の外側にあるのが普通です。迷走神経のために、心臓が、腹が、のどが、バクバク、グルグル、ヒリヒリしちゃいますし、味方になってくれる身体、姿勢、動きは、トラウマと折り合いをつける味方になってくれます。

 

 

 

 

 

 役立つことって、本当に具体的ですね。ヴァン・デ・コーク教授は、動揺しやすい発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども等に関わる時には、まず迷走神経で体が変調をきたす時には、それとは別の身体、姿勢、動きの中に、自分を安心させてくれるものがないか、探してもらう訳ですね。その「味方」を頼りにして、患者さんたちに自分のトラウマと折り合う道を、一緒に探していくらしい。

 弘法大師ではありませんが、同行二人、という訳でしょうね。

 

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無知かゴマカシ 私は無知だと見ます

2016-04-07 02:19:34 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
食べられない 一日一膳 子どもの貧困 No.3 
  日本に満足に食べられない子どもがたくさんいる、と言われて、どれほどピンと来る人がいるのでしょうか? 昨年の9月にクローズアップ現代で、子どもが満足に食べら...
 

 

今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の7日目。

 序章(イントロダクション)の「間違った診断をされるケース」の後半。

 

 

 

 

 

 トラウマに繰り返し晒されつづけると、いろんな種類の情緒的で、しかも、行動上の課題によって特色付けられる、いくつもの発達が道が、御膳立てされることになるかもしれません。そのいくつもの発達の道が、ありとあらゆるDSMの診断に当てはまることになるかもしれません。たとえば、国の併存疾患研究、協力者の数は5,692人ですが、これを分析して、パットラム等が分かったことは、子ども時代のトラウマが4つ以上あって、家族が家族の体をなさない目印をいつくも報告した大人達は、生涯で平均6.23(+-0.3)個のDSMの診断のDMS-Ⅳの診断基準を完全に満たす、ということでした。しかしながら、男性の19%、女性の54%だけが、生涯の中で、PTSDの診断基準を満たすのみだったんですね。薬物やアルコールによる虐待、パニック発作、大うつのエピソードと大うつ病、周期的な露出狂は、男女を問わず、共通する併存する病気でした。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害の人は、「発達トラウマ障害≒愛着障害」という診断名できちんとアセスメント、診断しないかぎり、いろんな併存する病気で診断されて、きちんとした治療、セラピーが出来ない、ということですね。

 しかし、昨日もこのブログで記しましたように、最大の問題は、本来は治療教育のために使うべき税金を、発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもを、いっそう傷つける虐待の為に使うことが、一般的になっているところに、「専門家」が無責任なアセスメントをすることの罪深さが、溢れ出している訳です

 「専門家」が自分の社会的ステータスを守るために、PTSDの定義を、自分の研究の枠組みに押し込めることの、罪深さですね。

 ヴァン・デ・コーク教授が教えてくれましたように、PTSDは「安心・安全で、約束に基づいた、見通しと一貫性のある養育のやり方で育てられた子ども達が、一回の事件・事故によるトラウマの影響を捉えるのに相応しい診断」ということを、「専門家」は知らなかった。すくなくとも、現場で実際に心理臨床に携わる者に、伝えず、ゴマカシた。いずれにしても、それが、発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達にもたらした悪影響は、計り知れない、と私は考えますね

 

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