エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インチキ療法 : 強者‐弱者の関係につけ込んだ強制

2016-10-20 09:48:18 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
「やっちゃえ」と思っていたら、自分がやられますよ。
  ルターは落ち着いてゆっくりしようとした矢先に、混乱に飲み込まれました。 Young Man Luther 『青年ルター』p.234の第3最後の行途中から。 ......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p162、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 インチキ療法のもう1つの危険は、当時、世間一般に押し売りされて、不幸なことに、アメリカ式養父母たちに伝染してたことです。インチキ療法には、いろんなのがあって、いろんな名前がついてました。一番有名なのが、「抱っこ療法」、「愛着セラピー」でしたね。この治療の間、大人たちは、子ども達をギュウッと腕で抑えつけて、子どもが親の眼を見るように強制し、子どもの記憶と怖れを「こじ開け」たんですね。もし、子どもが赤ちゃんの頃に虐待を受けた、確かな話をしなければ、そうするまで、言葉と暴力で、責めたんです。

 

 

 

 

 

 インチキ療法は、言葉、暴力、知力、薬で、子どもを強制するんです。強制する関わり方は、「強者‐弱者の関係」に付け入るやり方で、発達トラウマ障害(DTD)の子どもにも、大人にも、絶対禁止の、禁忌のやり口です。

 

 

 

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発達トラウマ障害(DTD)と正しく診断されないと、ADHD、うつ、PTSD…に間違えられちゃう

2016-10-20 08:55:18 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

「発達トラウマ障害」Enpediaと

発達トラウマ障害を英語で・英訳 ‐ 英和辞典・和英辞典Weblio辞典

をご参照ください

 

    発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に 変換してください。

 
外側の改革と、その前提になる内側の改革と
   圧倒的な恵み!  「放蕩息子」の譬えは、神様が信頼し続けてくださる、という全き福音です。 p356第3パラグラフ。   &nb...>続きを読......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.138。第9章。最初のパラグラフの5行目途中から。発達トラウマ障害(DTD)の診断しないと、でたらめな診断になる話です。

 

 

 

 

 

医者たちが気分の浮き沈みに着目すれば、躁うつ病(双極性障害)と言われて、リチウムやバルプロエート(気分安定剤)が出されます。専門家たちが絶望に注目すれば、大うつ病ですね、と言われて、抗不安剤が出ます。医者たちが、落ち着きのなさや不注意に目を向ければ、ADHDだと言われて、リタリンや他の精神刺激剤が出ます。あるいは、病院のスタッフが、トラウマを負わされた生育歴を大事に思い、患者さんたちもそれに関する情報を自ら提供すれば、その患者さんは、男でも女でも、PTSDだと診断されてしまいます。これらの診断は全て、的外れです。この診断はどれも、患者さんの状況を、十分に捉えきれておらず、何で苦しんでいるのかも、解っていないのです。

 

 

 

 

 無知な、震災ハケンの専門家の専門家は、PTSDだと言います。無知な、児童精神科医は、ADHDということが実に多い。自閉症、起立性障害、と言うバカな児童精神科医もたくさんいます。

 無知な専門家、バカな児童精神科医に、ご注意遊ばせ!!

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 対等な関係と、モバイルな宝物

2016-10-20 07:29:04 | 間奏曲

 

 

 
頭と気持ちは別々
  発達トラウマがあると、いろんな身体反応が出ちゃう。派手な身体反応もあります。しかし、私が、発達トラウマのある愛着障害の子どもに一番見つけるのは、表情が乏しい、という、あ......
 

 

  Chilhood and Socirty から。p.47から。

 

 

 

 

 

 産業化という変化しつつある条件の下で、子どもから大人にならなくてはならないことは、私どもの臨床心理学研究に対する歴史的妥当性をもたらしてくれます。というのも、現代は、理屈のあわない、様々な怖れという兵器庫として、子ども時代に、このまま付け入り続けることが許されることなのか、それとも、大人と子どもの関係が、その他の不平等と同様に、物の通りが分かるやり方で、対等な関係に発展させることができるのか、そのどちらかに決めなくてはならないからです。

 

 

 

 

 

 昔、日本史の授業で、明治政府が、欧米列強と結んだ「不平等条約」を解消するために、様々な苦労と努力をした話を聴きました。日本人は、日本政府は、「不平等条約」のために、悔しい思い、悲しい思いをしてきたからでしょう。アメリカや南アフリカの黒人差別のすさまじさ、その下での黒人の苦難や悲しみ、激しい怒りは、言葉にならない程なのかもしれません。

 大人と子どもの関係も、不平等。上下関係、「強者‐弱者の関係」です。民主主義と言うのは、何も難しい話しではなく、あらゆる関係を、『強者‐弱者の関係」から対等な関係に変えていくことです。

 対等な関係の中で育てられた子どもは、信頼と希望、といういつでも持ち歩くことができる宝物を、人格の核心に抱くことができます

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インターメッツォ: 2つの声の葛藤の後で  声に応えて、バカになる?

2016-10-20 06:28:10 | 間奏曲

 

 

 
子どもに運転させちゃダメでしょ!
  真の平和を実現する2条件  自分の関係が歪んでいることに、人はなかなか気づきませんね。それは、≪本当の自分≫を生きていないことに、人はなかなか気づかない......
 

 ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction を味わいます。今宵は、p.42。 声について、ナウェンさんのお話の続き。葛藤する2つの声を聴いて、ナウェンさんの決心です。

 

 

 

 

 

 だんだん解って来たんです。私はこの呼びかけの声を真面目に受け止めなくっちゃ、って。私は、ハーヴァード大学を辞して、フランスのトロリー・ブレイユにあるラルシュに行ったんです。知的障害のある人たちやその支援者の皆さんと1年過ごした後で、イエス・キリストが山の上で教えた8つの教え「山上の垂訓」の精神で暮らそうとした人たちですから、デイブレークで司祭として暮らすという声に応えたんです。デイブレークは、トロントの近くのあるラルシュの街です。150人ほどのハンディキャップのある人と、50人ほどの支援者が暮らしていました。

 

 

 

 

 

 ハーヴァード大学を辞めるとしたら、連邦政府の高官になるか、国連の高官になるか、世界的に有名な企業の経営に加わるか…。それならわかる、と言う人がいるでしょう。でも、知的障害(バカ)の人たちと一緒に暮らすために、ハーヴァード大学を辞めると言ったら、「そんなバカは、止めなさい」と言われるのが落ちでしょ?

 声に応える、ということは、バカをやることです

 

 

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