エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

そこに希望があります

2016-10-09 10:26:25 | 間奏曲

 

 

 
幼稚なまんまの私
   真黒黒の時代の空気、としての「バッシング」  バッシング。何時頃から国語辞典に乗るようになったんでしょうね? 20年前の国語辞書には載っていません......
 


 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p160の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 アメリカは、子ども虐待が蔓延してました。その多くが現実でしたし、公開し、注目するに値しました。虐待がニースやトーク番組で話題になるのは、「回復物語」に人気があったからですね。回復物語のお陰で、アメリカ人は、自分らの心の中の「インナー・チャイルド」を見つけ出し、ネグレクトや虐待をした親達から負わされた傷から回復したんです。その当時、子どもの頃に性的虐待を受けた女性(時には、男性)の歴史を、有名人が議論しているのに、出くわさないで、新聞を読んだり、テレビを見たりする日はなかったですね。

 

 

 

 

 

 回復する、病気が治る。希望のある話でしょ。

 オリンピックや大きなイベントが人気のあるのも、日本人が活躍するからでしょう。大衆も、一時の希望を感じるのでしょう。でも、オリンピックも大きなイベントは大企業が儲かり、政治家やお役人も儲かるから、やるのであって、絶好の儲けの口実です。

 でも、私はサイコセラピストとして、いつでもエリクソンが教えてくださるところに立ち返りたいと思いますね。それは、弱い立場の人たちと日々、信頼し信頼していただける関係を培うことですね。そこに希望があります

 

 

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発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どもも大人も、信頼できるようになることが一番の課題

2016-10-09 09:30:06 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
投影も許される?
  あのルターでさえ、誘惑に弱かった…。 Young Man Luther 『青年ルター』p.232の第2パラグラフの11行目から。     ル......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.136、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 信頼できるようになることが、一番大事な課題です。私の患者さんの1人で、学校の先生で、6歳になるまでお爺さんに繰り返しレイプされていた人は、次のようなメールをくれたことがありましたよ。「セラピーからの帰り道、先生に打ち明けた危険について、アレコレと考えだしたんです。それで、国道124号線に出た時、ハッと気づいたのは、私は、先生にも、学校の子どもたちにも、親しくならないでおこう、というルールを破ってたんです」。

 

 

 

 

 この続きは次回ですが、さっきナウェンさんが教えてくれたことと同じことが、この女性教師がしゃべりますよ。

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どもや大人が、信頼できるようになるた前に、ナウェンさんや本田哲郎神父様が教えてくれているみたいに、人の気持ちが分かってもらつて、プレゼントをもらった話が出てきますよ。

 

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 子どもの道徳的な責任感を育てる方法

2016-10-09 07:47:29 | 間奏曲
 
日本人は、動物並み!
  エリクソンのライフサイクルの心理学のまとめを読みますと、エリクソンって、実に人間の心の真実をよく知ってるなぁって、感心しますでしょ。日本人は、外面を整えることに、非常に傾く......
 


 ルールや規則、あるいは、お小言で、子どもがよくなる、なんて思っている人がいたら(現実には、相当数の人がこれ)、それは子どもの気持ちが少しも分からない人ですね。ナウェンさんのさっきの言葉を読んでもらいたいです。

 エリクソンは、子どもが道徳的な責任感が育つときのことについて、触れているところから。Chilhood and Socirty から。p.256.

 

 

 

 

 

 子どもが、…道徳的な責任感を育てる所では、すなわち、責任をもって仲間に加わるのに必要な、直感や役割や分担のことがどういうことかが分かる所では、いろんな道具、武器を使ったり、いろんな大事なおもちゃを使ったり、それから、目下の子ども達を世話したりするのが、面白い、って感じるものです。

 

 

 

 

 

 ですから、子どもがイヤイヤやるようなことを強制してもダメでしょ。

 子どもが面白い、て思うことをプレゼントすると、自ずから、子どもはやるもんですよ。それが、とても辛い話しでもね。

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インターメッツォ: 人の気持ちが分かることって、プレゼントを差し上げること

2016-10-09 07:10:39 | 間奏曲

 

 

 
幼稚なまんまの私
   真黒黒の時代の空気、としての「バッシング」  バッシング。何時頃から国語辞典に乗るようになったんでしょうね? 20年前の国語辞書には載っていません......
 

 今朝も、ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction を味わいます。p.135から。

 

 

 

 

 

 

 コンパッション、人の気持ちが分かることは、神様の良さが伝わることで人様のお役に立つことになる、2番目の言葉です。人の気持ちが分かるって、「共に苦しむ」って意味です。ラテン語で、コン(con)は「共に」、パッション(passion)は、「苦しみ」という意味です。旧約聖書で、神様が人の気持ちが分かることと、私どもが人の気持ちが分かることに当たる言葉、ヘブライ語のラハミーンという様々な意味のある言葉でして、文字通りに申し上げれば、「腸」、「子宮」、「はらわた」という意味です。人の気持ちが分かることに相当するギリシア語は、新約聖書では、スプランクニツォマイでして、「はらわた(胃腸)が突き動かされる」という意味です。人の気持ちが分かるって、腹の底からのことです。

 

 

 

 

 

 人の気持ちが分かること。心理的、ないしは、理知的なことかと勘違いする人もいますね。でも、さすがはナウェンさん。本田哲郎神父様と同じで、感性が鋭いですね。ドン、鈍感じゃない。

 人の気持ちが分かることは、身体的、行動的なことですピスティス、信頼する、ということが、ほんとうは「信頼して行動を起こすこと」であったように、人の気持ちが分かることは、「人の気持ちが分かるから、ホッタラカシにはできない、食べ物や手当をプレゼントすること」です。

 

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