エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「いいこと」をしていると思い込んでいる時に、最悪のことがおこる…大川小学校もこれ。

2016-10-30 13:37:04 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
子ども好きなルター
    Young Man Luther 『青年ルター』p.237の2行目から。      7月になると、ルターは突如、結婚して、牧師館に収......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p164、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

子ども達が家族の中で、虐待されたり、近親相姦されたりすることが広まったのは、悪魔教団のせいだ、養父母たちもケースワーカー達も信じ込んでたんですね。その上、その子ども達には、悪魔教団の虐待の儀式に出るとあると言われてた症状が確かにあったんです。その子どもの1人は、ケースワーカーに「パパは、森に行けば、悪魔に襲われるぞって言ったの」と話していました。もちろん、同じような忠告が、どんな宗教の親でもいうでしょ。だけれども、「それは親だったらいいそうな話だ」なんて言う者は、誰もいませんでした。

 

 

 

 

 

 

 思い込みって、恐ろしいですね。しかも、「いいこと」をしていると思い込んでいる時の思い込みって、最悪です。「善意の暴力」の恐ろしさです。最悪のことはいつでも、ご当人は「いいこと」をしている時に、やらかすことです

 大川小学校もこれでしたね。

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発達トラウマ障害(DTD) : 親に捨てられた子ども達

2016-10-30 13:30:18 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
精神分析も、一種の瞑想法だ
   無意識は、ホッタラカシにすればするほど悪さをしますから、意識の光で、照らしてあげればいいのですね。 The lie cycle completed 『人生の巡......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.141、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 生育歴に関して、同じような質問をされました。「誰と住んでるの?」、「何回引っ越したの?」、「誰が母親役だった?」。いろんな所に、たらい回しにされている患者さんが多いんですね。年度途中でも、転校もしなくてはなりません。親が刑務所行、精神病院行、軍隊行という人もいます。養父母から別の養父母のところへという人もいますし、いろんな親戚と一緒に暮らしてきた人もいます。

 

 

 

 これはアメリカだけの話ではないですね。ニッポンでも、それはそれはひどいですね。1人暮らしと言ったら、大学か社会人になってからするものと思いますでしょ。ところが、親に捨てられて、1人暮らしになっている高校生、おばあちゃんに預けられている小学生は、かなりいるんですからね。

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども達、ニッポンでも、親に捨てられて、何度も引っ越ししたり、母親役が何度も変わったりするケースで溢れてんですね。

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 子どもがイキイキする、手応えのある経験

2016-10-30 11:19:00 | 間奏曲

 

 

 
耐え難い気持ちの対処法は
   アインシュタインは≪私の時間≫を、かく語りき  私どもは、はたして≪私の時間≫を持てているでしょうか? 自分が生かされている意味を再確認する時間で......
 

 

  Chilhood and Socirty から。p.235から。

 

 

 

 

 

  育ち盛りの子どもは、あらゆる舞台で、イキイキとした、手応えのある経験をしなくてはなりません。それも、その子が自分のことを自分でやるやり方(その子の自我全体)が、みんなが自分を確かにされる上手なやり方でもあると同時に、時間も場所もやることも、自分の見通し通りでもあると、その子が解るものでなくてはなりません

 

 

 

 

 

 手応えのある翻訳にするために、かなり時間がかかったところです。

 良心が、「共に見通す」という意味であることは、このブログで繰り返し申し上げていることでしたね。子どもが、自分自身を、≪本当の自分≫を、良心を作り上げるためには、その子が、時間場所やることを、その子が自分で選べる、ということがとても大事です

 今の大人たちの狂気は、親も教員も、子どもから、この自分で決める時間と場所とやることを奪っていることにある訳です。時間割とルールの強制こそ、今のニッポンの学校の狂気です

  

 

 

 

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インターメッツォ: 沈黙の秘密

2016-10-30 07:38:26 | 間奏曲

 

 

 
愛着障害と若者の自殺
   信頼=自己信頼+他者信頼  自分自身を信頼すること。それかすべての始まりです。 p114第3パラグラフ。     ...>続きを読む ......
 

 

  ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction、p.97。さらに、昨日の続き。

 

 

 

 

 

 

 およそ、言葉を話す時には、その言葉すべて、沈黙から生まれなくてはなりませんし、絶えず、沈黙に戻らなくてはなりません沈黙が、語る言葉に、力と内実をもたらすからです。心からの言葉を語ることができるのは、沈黙からなんですよ。私どもが言葉を話す時、言葉の源になっている沈黙の秘密を明かす訳ですね。言葉がうまく伝われば、沈黙という名の余韻が残るものです。

 

 

 

 

 

 言葉は、単なる情報ツールではないことが分かります。特に、話し言葉は。話し言葉には、いろいろな音色がありますでしょ。それに、話し言葉には、間も遊びもありますしね。

 話し言葉は、語られない部分が、むしろ大事なのかもしれませんね。

 沈黙の秘密って、何のことだと思いますか? 

 沈黙の秘密って、“ 感じ ” です。

 ですから、知ることは感じることの半分も大事じゃない訳ですね。

 

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