エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

改訂版 : 東日本大震災の心のサポートのために派遣された「専門家」も、全くの素人だった!!

2016-10-14 18:22:03 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
ルターも詩人
  ルターのドイツ語訳聖書を読むと、当時のドイツ人は、聖書は自分のことを言ってるんだ、と分かりました。 Young Man Luther 『青年ルター』p.233の第1パラ......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p161、第2パラグラフ、8行目途中から。

 

 

 

 

 

この特捜部は、最後には、2人の「悪魔調査官」を入れて、ヴァーノン一家に由る、ギルマー郡で起きて、子どもを性的に虐待し、子どもを生け贄にした、「悪魔崇拝カルト」の証拠固めをしようという訳です。この「調査官たち」は、カルト犯罪を暴く専門家だ、と喧伝されてました。1人はルイジアナ州出身のバプティスト派の牧師だった人で、もう1人は、テキサス治安警察の体育教官でした。2人とも、警察の犯罪捜査の経験はありませんでした

 

 

 

 

 ヒドイもんですね。「専門家」が、現実には「素人」だったわけですね。

 でも、このところを読んで、アメリカもそうなのね、と私は思いましたね。

 というのも、東日本大震災の被災者の心のサポートと称して、◎◎大学やらの「専門家」が派遣されてましたよね。彼らはPTSDの専門家であるのかもしれませんが、被災地と言えども、発達トラウマ障害(DTD)の子どもだらけですから、全くお役に立たないばかりか、発達トラウマ障害(DTD)の子どもたちの支援を妨害しているが現実なんですね。なぜなら、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達は、PTSDの症状がある場合が多いんですが、PTSDの治療と称するものが、全く治療に役立たないのに、それが「あたかもお役に立ちます」とばかりに喧伝されてきているからです。

 東日本大震災の心のサポートにやって来た「専門家」達も、全くの「素人」です。 

 つまり、この「悪魔調査官」と同じで、この自称「専門家」達は、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達の臨床をしたことが一度もないんです。

 

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自分の魂がとっくの昔に死んでいる者は、ゲラゲラと人を笑い…

2016-10-14 07:58:49 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
日毎に真実の関係で生きること =個人と社会を結び付けるもの
  人の心には、人様の真実がなくてはなりませんね。 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』p.81の最後の行から。  ......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.137、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 このセラピーの段階では、マリリンは、あの首を絞められる夢に関係する、いろんなイメージ、いろんな感覚に繰り返し溢れていましたね。4歳の時、目を腫らし、首がヒリヒリ痛み、鼻血を出して、台所に坐っているのを、マリリンは思い出しました。その時、父親と伯父さんは、マリリンをゲラゲラと笑いものにして、「バカな娘だ、バカな娘だ」と呼んでたんですね。

 

 

 

 

 

 幼児のレイプの時、その子は、血を流し、顔を打たれて腫れているでしょう。でも、そんなひどいことをした大人は、ゲラゲラとその子どもを笑いものにしている。ゲラゲラと人を笑いものをする者達は、それで「自分が上」になった、束の間の優越感を味わっているんです。しかし、自分が「魂の殺人者」であり、「お前はすでに死んでいる」と漫画の主人公に言われないからか、とうの昔に自分の魂が死んでいる」ことにも、お目出度くも、気が付きません

 「自分の魂がすでに死んでいる者」が、「魂の殺人者」となって、子どもを、子どもの魂を殺しているんです

 

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 依存症って、赤ちゃん返り?

2016-10-14 02:26:20 | 間奏曲

 

 

 
月遅れで、高橋源一郎さんの『論壇時評』を読んで
  9月24日の論壇時評のタイトルは「2015年「安保」のことば 「わたし」が主語になった」でした。 私は「私」という言葉が大好きです。特に主語の「私」が好きなんですね......
 

 Chilhood and Socirty から。p.61から。

 

 

 

 

 

 たとえば、依存症の人たちは、赤ちゃんだったころは、そうしたんですが、身体が満足したり、気持ちが元気になる物もを、口に入れたり、肌で触れたりすることに依存しています。でもね、依存症の人たちは、自分が赤ちゃん返りを願っている、なんてことには気付きません。依存症の人たちは、駄々をこね、鼻持ちならないことを自慢し、人に喰って掛かるほどに、そのガッカリした、子どもっぽい魂が、ハッキリと表に出るだけです。

 

 

 

 

 お酒や薬を止められない人、買い物やギャンブルを止められない人、子どもや同僚を操ろうとすることを止められない人は、実は、赤ちゃん返りを願っている…。エリクソンは明快ですね。

 赤ちゃんの頃に充たされない繰り返しの体験は、覚えている人は皆無ですけれども、一生の間、その満たされない気持ちを、物質や気晴らしや人を支配しようとすることで、埋め合わせようとする病気になります。それが、全て依存症の根っこです。

 

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インターメッツォ: 「空中ブランコ」で遊びましょ! 魂からの問いを忘れない

2016-10-14 00:09:11 | 間奏曲

 

 

 
トラウマからの快復  トラウマこそ、現代の最大の公衆衛生上の課題
   今日から、ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of t......
 

 今宵も、ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction を味わいます。p.151。

 

 

 

 

 

 私は、日々お祈りと物を書くことを続けながら、神様や、私がお役に立つやり取りのある人々に、誠実である時、結果を恐れることなく、魂からの問いに応える暮らしを続けたいと思います。私は、100%の自由を持ち合わせてはおりません。だって、私だつて、まだ、どうなるのかな?と心配することがあるからです。1人の豊かさ、人との親しみ、それに創造性を、新たに1つにすることは、とても私の力が及ぶことではないって、解っています。それでも、私にとって、一番大事なことが3つあんですね。それは①イエスの教えから命を頂いたヴィジョンを生きること、②貧しい人、ハンディキャップのある人、病気の人、死が近い人のそばにいること、➂親しみ、温もり、個人や組織を超えた価値を心から願う生き方を探すことです。この願いは、「空中ブランコ」に馴れてくると、私の中に繰り返し浮かんできますもんね。

 

 

 

 

 

 「空中ブランコ」は、サーカスのことではありませんよ。「空中ブランコ」は、魂からの問いを大事にしながら、神様や、やり取りのある人々に誠実であることです怖いけれども、慣れてくれば、オッカナイ気持ちよりも、突き抜けた悦びが優る場合が、遥かに多くなります。そのことを語っていると考えて、大過ありません。

 

 

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