発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.137、第2パラグラフ、5行目途中から。
ある時、マリリンが教えてくれたんです、「昨日の晩、歯磨きをしていたら、そこらじゅうを鞭で打たれたみたいな気持ちに圧倒されたんです。まるで陸に打ち上げられた魚みたいに、身体を激しくバタバタさせて、息が苦しくて、もがき苦しんだんです。泣きながら、喉を詰まらせながら、歯を磨いたんです。そこらじゅうを打たれた感じだけじゃなくて、パニックが胸から湧いてくる感じもしたんです。全身全霊で、『NOぉ――』と叫んだんです。シンクの前に立ってた時です。」と。マリリンはベッドまで行くと、眠り込んだんですが、その晩は、2時間ごとに眼が醒めたんです。
虐待やネグレクトの体験は、首を絞められるみたいに息苦しい体験なんですね。それは言語化できなくても、この本のタイトル『身体は覚えてる』みたいに、身体は、虐待やネグレクトの息苦しさを知っているんです。
マリリンが、首を絞められる夢を見たり、息苦しいフラッシュバックを起こしたのも、虐待とネグレクトの息苦しさを証明する一つだと言えますね。