エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の子どもを取り巻く、ニッポンの狂気!

2016-10-27 08:21:22 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
やりすぎになりやすいルター
   ルターは、気が付いたら、大嫌いな父親みたいでした。 Young Man Luther 『青年ルター』p.236の第2パラグラフから。    ......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p164、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 危険なのは、この課題を解決することです。トラウマに対して、力や何らかの強制力を使えば、虐待された子どもにも、ネグレクトされた子どもにも、逆効果です。強制すれば、子どもにさらにトラウマを負わせることになるからです

 

 

 

 

 

 何かを発達トラウマ障害(DTD)の子どもに強制することは、禁忌です。でも、今のニッポンの学校も、児童施設も、病院も、日課やルールを発達トラウマ障害の子どもに強制するという、やってはならない禁忌を平気の平左でやっているのが普通です。アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちだけが狂気なのではありません。ニッポンの学校や児童施設や病院も、まるで狂気なんですからね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真摯な姿勢と、人智を超えた組合せ

2016-10-27 07:13:46 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
天才フロイト誕生
   信頼こそ、民主主義の基  「人間らしいヴィジョン」をはっきり自覚するためには、弛まぬ努力と、内省と観察が是非とも必要ですね。 p113第2パラグラ......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.140、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 何物にも邪魔されずに、ジュディーと私は、この研究を自前でやることに決めましたし、クリス・ペリーという協力者を見つけることができました。クリスは、ケンブリッジ大学病院の研究部長で、国立衛生研究所から、境界性人格障害(BPD)とその近接の診断、いわゆる人格障害の研究で、研究費を貰っていましたし、患者は、ケンブリッジ大学病院で集めていました。クリスは、このテーマで貴重なデータを集めてくれましたが、子どもの頃の虐待やネグレクトをについて調べたわけではありませんでした。クリスは私どもの提案に対する疑いを隠したりしませんでしたが、私どもの対して非常に寛容で、私どもがケンブリッジ大学病院の外来患者55人と面接できるように手配してくれましたし、私どもの調査と、クリスがすでに集めていた膨大なデータを比べることも許してくれました。

 

 

 

 

 上手く出来てますね。

 ジュディス・ハーマンさんとヴァン・デ・コーク教授の、私心のない真摯な姿勢に、こころ感じるものがあったんでしょうね。クリス・ペリーと言う協力者が、不思議に現れます。

 典型的なコンステレーションです。不思議な、人智を超えた、組合せ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インターメッツォ: 光の秘密

2016-10-27 06:34:12 | 間奏曲

 

 

 
マインドフルネスの効果
  愛着障害を癒す治療法には、ヨガを用いたマインドフルネスや、バイオフィードバック療法もあります。 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the sco......
 

  ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction、p.95。光の時、の続き。

 

 

 

 

 

 私どもが御言葉に耳を傾ける時、私どもの中と、私どもの身の回りに、何物にも代えがたい、手応えのある確かなまとまりを経験します。そのような≪本当の自分≫を取り戻す時、私どもは自分を確かにされる感じがハッキリと解かりますし、自分に呼び掛ける声がハッキリと解かります。そのような経験をする時、私どもは、神様がかすかな囁き声で、「あなたには、希望と恵みがあります」と私どもひとりびとりの研ぎ澄まされた心の耳に、語りかけて下さる、その神様の声に、心開かれます。

 

 

 

 

 

 ですから、光の時、人は、光に心が向いている、オリエンテ―ションされていることになります。その光の源は、神様であり、神様の言葉、神様の声です。人が「まるで太陽のように輝いている感じ、雰囲気」があるのは、神様の声がその人の心の中で輝いているからなんです

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大川小学校判決でる。防災の問題ではなく、日ごろの教育と教員‐生徒関係の問題

2016-10-27 00:42:35 | 間奏曲

 

 

 
タッチの根源性: 育ちも癒しもタッチから
  1人の時間 ソリチュード  愛着障害の子どものケア。感情的な対応と正しいことを強要する対応が禁忌。望ましいのは、穏やかな対応と、内省的な対応。最近の小学......
 

 大川小学校で、74名の子ども達が、教員たちの誤った判断にために、津波に巻き込まれて殺された事件について、仙台地裁は、14億余りの賠償金の支払いを、原告23名に対して、命じました(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161026/k10010744931000.html)。当然の判決だと考えます。また、同時に、1人一億円満額の賠償金を払っても、私は、不十分だと考えます。

 これは、防災の問題や、防災教育の問題だと言われます。しかし、私はそうではない、と考えています。私はこれまで、当ブログで、繰り返し大川小学校の問題を論じてきました。ノモンハンと大川小学校の間 ハンナ・アーレント 最終版お役所仕事の狂気 その2 改訂版

 それは、子どもや親が、「大津波が来るから、(裏)山に逃げよう」と言ったのに、山ではなく、こともあろうに、津波の経路になる川の方に逃げた…。バカ丸出しです。

 この時、校長は不在で、教頭が陣頭指揮にあたったいたはずです。日頃から子どもや親の話をよく聴き、話し合いで学校教育が行われていれば、「大津波が来るから、山に逃げよう」と子どもや、子どもを迎えに来た親に言われたら、「そうしましょう」と山に逃げていたことでしょう。

 ところが、日ごろから、子どもや親の意見は、あまり相手にせずに、教員のムラ社会で物事を決めていれば、子どもや親の意見は、無視されて、管理職の意見が、学校の意見になります。石巻市教委が、子どもからの意見のメモを捨てたり、生き残った教員の話を説明会でやらせなかったりと、ムラ社会学校の体質を傍証するものもあります。

 この学校のムラ社会の近代化、民主化こそが、大川小学校で74人もの子どもが殺された事件の真の教訓だと、私は考えますね。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする