エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

死んだ魂の復活

2016-10-11 08:38:02 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
フクシマの112人の甲状腺ガンになった子どもたち と 私たち
   念仏=感覚の覚醒  集中するのは、≪いまここ≫を生きること。 p106第3パラグラフ。      「...>続きを読む  ......
 

 

 先日の「SONGS」の宇多田ヒカルさんのインタヴューを伺っていましたらね、自分自身と、ウソとゴマカシを排除して、向き合っていったら、どなたでも、キリスト教や仏教が(おそらく、イスラム教が)教えていることと、重なってくるなぁ、と心底思いましたね。

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p161から。

 

 

 

 

 

 第2の傾向が、福音主義的なキリスト教に生まれました。改宗した人たちや熱心な信者たちが警告してたことは、「悪魔は、世間に広まった性的非道に隠れている」ということなんです。罪のない子ども達に対して、こんなにひどい暴力を働いたり、ひどい虐待をしたりする人がたくさんいるのは、魂が病んでいるからだ、と説明する以外、どんな説明ができるんでしょうか? という訳です。

 

 

 

 

 加害者がすでに、魂が病んでいる、死んでいるから、子どもにヒドイことをして、子どもの魂まで殺す。悪循環です。

 ですから、どこか一つを裁いてみても、何の解決にもなりません。魂が殺されている人の魂が、生き返るようにしないとね。

 魂が生き返ること、それが、ヴァン・デ・コーク教授やナウェンさん、あるいは、本田哲郎神父様がおっしゃるように、人の気持ちが分かる、プレゼントをする、ということです

 

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宝物

2016-10-11 08:02:04 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
素直になれないルター
  ルターは、もともと不信の塊だったからこそ、信頼感が豊かになったという逆説。面白いですね。 Young Man Luther 『青年ルター』p.232の第3パラグラフ......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.136、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 何があったのか心配してますよ、と私が彼女の話した後で、メールを貰いました。「こんなに素敵な治療をしていただくだけの値打ちは、私にはない、って思おうとしてるんです。私のことを、先生くらい、こんなに温かみを持って見て下さったり、心配しているなんて言ってくれたり、する人って、今までいなかった、と思います。そのことを宝物のように大事にしています。尊敬している人で、しかも、今私がどれだけ苦しい思いをしているのかを本当に理解してくださる人に、心配してもらうだけの値打ちが自分にある、と考えただけで、宝物です

 

 

 

 

 

 先日、ナウェンさんの翻訳「インターメッツォ: 人の気持ちが分かることって、プレゼントを差し上げること」で、言っていた通りでしょ。

 

 

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 遊びの光  遊びの目的

2016-10-11 07:03:09 | 間奏曲

 

 

 
心と心が響き合うと、心の病は治りまっせ、という不思議
  民主主義的な関係が弱いほど、心の病が増えていきます。心と心が響き合わないと、心が病気になります。 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ......
 

 

 Chilhood and Socirty から。p.211. この本の中で一番好きな「遊びの光」のタイトルで翻訳したところの、直前のとこです。

 

 

 

 

 

 強調したいところは、様々な生活場面で、自分で自分をコントロールするという、自我の必要性に関することではないか、ということにあると、私は思います。特に、≪本当の自分≫、自分の身体、自分の社会的な役割に、足りないなぁ、ずっとひきづってるなぁと思っていることを、自分で自分をコントロールすることが大事です。「自分で自分のことができたらいいなぁ」と空想して、それを、空想と現実のはざまにある所で試してみること、それが遊びの目的です。

 

 

 

 

 

 遊びが、いかに奥行きのあるものか、が ハッキリと解かりますね。

 

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インターメッツォ: 生き方が変わる 生活が変わる

2016-10-11 06:26:12 | 間奏曲

 

 アメリカ大統領選、本屋では、クリントンさんの圧勝。

 
フクシマの112人の甲状腺ガンになった子どもたち と 私たち
   念仏=感覚の覚醒  集中するのは、≪いまここ≫を生きること。 p106第3パラグラフ。      「...>続きを読む  ......
 

 

 今朝も、ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction を味わいます。p.150。

 

 

 

 

 

 新しい思い、新しい気持ち、新しい感情、新しい情熱が私の中で起きて、それが、それまでの思いや気持ちとは全然違う時… 私は自分自身に問いますね。何をすれば、私の周りの人に対して責任を果たすことになるのかなぁ? 何が自分自身に対する責任なのかなぁ? つまり、心の中でに自分に呼び掛けて下さる声(自分の使命)に忠実なことって、何だろうか?  心の中で自分に呼び掛けて下さる声に忠実でありたいと思ったら、それまでの生き方や考え方と同じでいいのかしら? それとも、新しい向きに生き方、考え方を移す勇気を持ちなさい、と問われているのかしら? たとえ、そうすることによって、ガッカリする人があっても。

 

 

 

 

 ですから、「突然」エール大学やハーバード大学の大学教授の仕事を辞めて、テーゼの一員として、知的障害の人と共に暮らす生活を、ナウェンさんは始めたのですね。

 私の友人には、秩父学園の出身ですから、知的障害の人と関わる仕事をしている人がたくさんいるのですが、その知的障害の人に関わる仕事をしている友人にも、ナウェンさんのこの言葉が参考になればありがたいと思いますね。

 

 

 

 あなたの心の中では、どんな呼びかけが、聴こえますか?

 

 

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