エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ニッポンでは、一番多いネグレクトは、現実には児童相談所に通報されない!

2016-10-04 03:25:43 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
価値と確かさ
   心はいつも光を見上げています。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』p79の第2パラグラフ、14行目途中から。 ......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p159の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 それは全て、1989年に、ギルマー郡の端っこのチェロキー・トレース・道路にあるボロボロのトレーラーハウスに囲まれた、タールをしみこませた紙で葺いた屋根の一軒家で始まりました。ギルマー郡は、小さい町で、5000人ほどの西テキサスの町です。1つ星のテキサス州がルイジアナ州とアーカンソー州と交わるところです。アブシャー郡の田舎にあり、とてもキリスト教が盛んなところですが、識字率がアメリカで一番高い所です。4人に1人の大人が、字が読めません

 

 

 

 

 

 教育がないことが、虐待に結びつくこともあります。今回ブルース・ペリー教授が紹介している例は、そのケースです。しかし、日本の場合は、一応、大学くらいは行っているケースが、ネグレクトと虐待ケースに多いんですね。日本は、ネグレクトの方が虐待よりも多いでしょ。ネグレクトは、非常にヒドイケース以外は、児童相談所などに通報されません。それでも、通報件数が毎年上がってんでしょ。しかし、一番多い、ネグレクトのケースは、児童相談所に通報されてない、ということを私どもは知っておいた方がベターだと思います。

 


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悪魔な親達、病んで不毛な社会

2016-10-04 02:55:44 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
詩人の自由
  ルターは、単独者が知り得る最高の良心を手に入れました。 Young Man Luther 『青年ルター』p.231の7行目途中から。     ......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.135のブランクから。

 

 

 

 

 

 家が嫌い

 

 子ども達は親を選べません。また、子ども達は、親が憂鬱すぎたり、怒りすぎたり、ぼんやりしすぎて、自分のために家にいないことや、親が自分の面倒をほとんど見てくれないことも解かりません。子ども達には別の選択肢がありませんから、生まれた家族の中で生きていかなくてはなりません。大人と異なり、助けを頼める人は他にはありません。実際その親が頼りになる人でもね。子ども等は、アパートを借りることもできなければ、誰かと一緒に引っ越すこともできません。子ども等が生きるも死ぬも、親次第という訳です。

 

 

 

 

 

 子どもは、自分の親が神様みたいな人でも、悪魔みたいな人でも、他に親を知りません。ですから、神様みたいな親にも、悪魔みたいな親でも、馴れるしかありません。その親が、「当たり前」になります。神様みたいな親は良いのかもしれませんが、悪魔みたいな親の場合が深刻です。でも、その悪魔も角や尻尾があるわけではありません。子どもは、自分の親が悪魔だとは気が付きません社会が病んで貧しいために、親がやむなく悪魔になっている場合は、なおさら、子どもは、自分の親が悪魔だとはサラサラ気が付きません。

 今のニッポンです。

 

 

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インターメッツォ その②: 共に居て下さる神

2016-10-04 01:24:42 | 間奏曲

 

 

 
価値と確かさ
   心はいつも光を見上げています。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』p79の第2パラグラフ、14行目途中から。 ......
 

 もひとつ、ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction p.74から。

 

 

 

 

 

 神様は人の気持ちが分かる方ですよ。つまりは、まず、神様は「われらと共に居る神様」ですよ、ということですから、私どもは、新鮮に神様と親しくすることができます。

 

 

 

 

 

 神様の語る声に耳を傾ける毎日をしていけば、どなたにでも、「なるほどね」と解かることではないか、と思います。

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : プレーイング・アウト、遊びと癒し

2016-10-04 01:06:43 | 間奏曲

 

 

 
神様も泣きます 改訂版
   今回の旅で手に入れた ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healin......
 

  今朝は、Chilhood and Socirty 、P.222から。

 

 

 

 

 

 遊びと癒し

 

 現代のプレイセラピーは、家庭や地元にいる実の親たちなどに対する密かな憎しみや怖れで不安になっている、1人の子どもが、理解してくれる大人がいる安全な聖域を得て、心から安心して遊ぶようになることです。昔は、おばあちゃんや大好きなおばさんがしてたことですね。今の専門的な工夫が、プレーセラピストです。プレーセラピーの一番ハッキリした条件は、子ども用におもちゃと大人があることですし、ライバルの兄弟、口うるさい親たち、何らかの突然な邪魔によって、その子どもが遊ぶ目論見が何であれ、その展開が邪魔されない、ということです。子どもが、プレーイング・アウトすること、すなわち、子どもが遊びで自分の目論見を出すことが、子どもが手にすることができる自分を癒す方法なんですね

 

 

 

 

 

 遊びの本質が見事に書いてあるところです。

 

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