発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p159の第3パラグラフから。裁判までお役所仕事は、アメリカも一緒でした。
執行猶予の間、ワード・ヴァーノンは、ヘレン・カー・ヒルという女性と一緒に暮らし始めました。この女性は、自分の5人の子どもの子連れでした。児童保護局がこの不倫が分かった時、児童保護局は、子ども達もヘレンも移動させました。ヘレンは結局、ワードと結婚したのですが、彼女の親権を剥奪しました。ベット・ヴァーノンの通報で始まった子ども虐待に関する取り調べの間、子ども達も、祖父母も伯父さんたち(ワードの兄弟のボビー・ヴァーノン)も、性的虐待で告訴しましたから、ワードの5人の子ども達も、養子に出されました。後になって、家族の友達の2人の子どもも、アメリカ式養父母のところに加わりました。そのアメリカ式養父母のところに、他の子ども達が先に預けられていたのでした。
貧困と教育の低さが、虐待に結びつきやすいのは、アメリカでも、日本でも同じです。このワード一家の虐待も、まさにそのケース。しかも、貧乏の子だくさんを地で行くケースでもありますよね。
貧困対策は、何にもまして、子育て支援だ、という視点が大事ですね。