10月6日 毎日新聞 静岡 地方版
県疾病対策課は5日、
国際医療福祉大熱海病院の篠永(しのなが)正道教授(脳神経外科)を招き脳脊髄(せきずい)液減少症について学ぶ勉強会を三島市の三島商工会議所で開いた。
「大人よりも子どもの方が脳脊髄液は漏れやすい」と、柔道の授業などで安全への配慮を呼びかけた篠永教授の講演に、医療関係者や学校関係者など約100人が耳を傾けた。
勉強会は脳脊髄液減少症への理解を広め、患者が素早く専門の医療機関で受診できるようにと同課が主催し、静岡市、浜松市に続いて今回で3度目。
国内の研究の第一人者とされる篠永教授は脳の画像などを交えながら、転倒やスポーツ、交通事故など、比較的軽微な外傷で発症し、頭痛やめまい、耳鳴りなど「頭のてっぺんから足の先まで」さまざまな症状が表れることを説明した。
また今年度から中学校で武道が必修化されたことにも触れ、
「柔道の授業で患者が増える可能性があり心配」と述べた。
今後の課題については
▽診療できる医療機関を増やすこと
▽(髄液漏れを止める)ブラッドパッチ療法の保険適用−−などを指摘した。
県内で同症に対応可能な12の医療機関は県疾病対策課のホームページで確認できる。
【西嶋正信】
以上、毎日新聞記事より。
いろんな新聞社があるけれど、
髄液減少症についての記事は、その場限りの記事が多かったり、
脳脊髄液減少症やブラッドパッチに批判的な医師寄りの、
あるいは、誤解で患者をより苦しめる記事を書く記者のいる新聞社も多い中、
脳脊髄液減少症の問題点に気づき、
継続して報道し続けてくださるのは毎日新聞社だけのように思い、
私は、感謝しています。