
新国立劇場 中劇場に於いて行われた「抜目のない未亡人」
(原作 カルロ・ゴルドーニで戯曲だそうだ)
かつて同じ所でV6井ノ原快彦主演の舞台を見たことがある。
もう何年前になるだろう・・・
(調べたら2002年の6月の「東亜悲恋」、私は6月1日に行ってた

その時は新宿から京王新線?に乗り換えて行った記憶が・・・
なので新宿の地下道をかなり歩いた記憶があるが、
今とても楽な行き方が出来た。
半蔵門線で九段下から都営新宿線で初台まで。
これが一番楽な行き方で・・・助かった。
(公演中ネタバレ注意)
三谷幸喜台本演出で大竹しのぶ、木村佳乃、段田安則、高橋克実、
中川晃教、岡本健一、矢嶋智人などもうキャラの濃い人ばかり。
18世紀のベネツィアの話だからと前置きしていながら、
そう言う雰囲気はなかった。現代劇に

四人の映画監督が大女優に是非映画に主演して欲しいと
依頼しながらも求愛する。
大女優はすでに夫が死亡し未亡人に。
妹も女優だがこれが自由奔放でせっかくの演技が丸っきりだめという
大根役者。それでもめげない妹。
誰の映画に出演するか決めるのに変装して、
真意を確かめる。
この所が一番の見所かもしれない。
未亡人が変装して声色を使って、自分を必要としているのは誰か
確かめるのだ。
大竹しのぶの四変化は見事だが・・・
元の未亡人の声が時々混じる。せっかくの演技が~

高橋克実さんが最初から足ヒレをつけて登場には笑った。
海を渡ってきたという設定で、スペイン人という設定。
やたらと変な日本語を使っていた。
三谷幸喜さんの脚本らしいちゃらしいかな~。
どこからどこまでが演技でどこがアドリブだか・・・
捜そうと思ったが出来なかった

矢嶋さんの立ち位置がこれまた絶妙にいい。こちらも三谷さんの演出。
彼が劇中を仕切っている役どころで、テレビのCMとほとんど同じで
笑ってしまった。
(彼もきっとどこかでアドリブがあったと思うが、自然だったので・・・

私の席は一階の一番後ろだったが、舞台の作りが観客よりだったので
とても見やすかった。
脇で光っていたが浅野和之さん。こちらもベテラン俳優さんだ。
なんとも言えない爺さん役だが、インパクトあったな~

中川晃教さんが歌って下さった。(美声で・・・)
シンガーでもあるのでさすがに良かった

最後に観客にも歌わせた


こういう演劇も面白いものだ。
こういう場面ではこういう展開ありきという型にはまったものではないのが
三谷ワールドなんだな~。
今月末まで公演は続くのでお近くの方は是非三谷ワールドを堪能して欲しい。
