私達人間は日々の生活の中でこの世界をあるがままに、見ているのではなく、
自分が見たいように見て、聞きたいようにしか聞かない。
物事をあるがまま見ているつもりでも、実はある種のフイルターを問うして、
見て、判断し行動している。
そして、自分の世界観を創り出し、
自分の能力、自分の知識、自分の限界について信じ込でいる。
思い込みは個人的であることもあるが、集団的思い込みもあると、
イギリスの経験論哲学者の祖と知られる、
フランシス・ベーコン(1561年~1626年)の著書『ノグム・オムガヌム』で
4 種類の イドラ(幻影)の観念によって誤った方向付けらで
偏見、妄想を抱き先入観に支配されていると指摘している。
イドラとは(幻影)
人間の先入観的謬見(偏見・先入観・誤りなど)
4 種類のイドラとは
1 種族のイドラ=自然性質によるイドラ
2 洞窟のイドラ=個人経験のイドラ
3 市場のイドラ=伝聞によるイドラ
4 劇場のイドラ=権威によるイドラ
フランシス・ベーコンはこの4種類を取り除いて、
初めて、人間は真理にたどり着き、
本来の姿を取り戻すことが出来ると説いている。