袋中に厚く帰依した
馬幸明が琉球は神国であるのに未だその伝記がない
是非とも書いて欲しいと袋中に懇願した
袋中は旅行中の身であることを理由に断ったが
あまりに懇願するので
琉球神道記五巻・琉球往来記一巻を著わした
檀王法林袋中上人―琉球と京都の架け橋・飯岡西方寺関山記
寤寐集(ごびしゅう)などに、その経緯がしるされている
また、馬幸明という人物についても詳しく記述されている
馬幸明は那覇港に勤める士族、国土黄冠の中で
最高位となる位階三位で王府の高官であるとしている
しかし、琉球では、王、その一族、上級士族には
すべて家譜(系図)を作ることが決められていた
馬幸明に関する家譜がない
袋中の著書には、詳しく、多く記されている
そのため実在の人物であると推測されている
袋中の著書、琉球神道記から沖縄の正史である、
中山世鑑・地誌・琉球国由来記などは
参照、資料とされていることが多々あると
歴史学者の東恩納寛惇は述べている