祖先崇拝 <2>
折口信夫(琉球の宗教)によれば
沖縄では自分の祖先は死後七代目には必ず
神になると信じられて「中山世監」ではこれを
「七世生神」と書いていると紹介している
さらに「琉球の宗教」によれば
沖縄では人が死ぬと屍体を洞窟の中に入れて
その口を閉じる風習があったが
七代経つと屍体を入れていた
洞窟を「神墓(くりばか)」と称する神墓は拝所となり
時代を経るに従って他の人々も拝するようになると
沖縄では祖霊が神になることを紹介している
死生観として
魂は神のいる異界ニライカナイより来て
死んでまたそこへ帰り
守護神となって集落へ還ってくると考える
このため祖霊を非常に敬い
死後の世界を後生(グソー)と称して
これも現世や生者近いものと考えている
また、仏教の影響を受けて旧暦8月には祖霊が集落
家族のもとえ帰ってくると云う
そしてお盆の祭事を行う