中山世監
琉球の歴史書をサラ・さらっと、紹介します
中山世監とは、琉球国歴史を王府が編纂した
最初の正史とされている
第二尚氏、10代目国王尚質の
摂政羽次朝秀(向象賢)により編纂された(1650年成立)
全6巻記述は和文体である
琉球開闢説話から
天孫王統(25代、17802年続いたという)??
舜天王統(1187年~1259年)三代で72年?
第二尚氏王統、四代目尚清王(1527年~1555年)までの
歴代国王のプロフィルやエピソードなどが記されている
中山世監は王家の系譜と中国との関連記述が柱となっている
琉球は中国の明皇帝に対し朝貢(明を盟主と認めること)を
行い冊封体制を受け入れ明皇帝へ使者を送り
貢物を奉じ忠誠を誓うことになる
明の皇帝から派遣される、冊封使によって
琉球国王として認め
称号・王冠・王服・印章・任命書が与えられる
また貿易も認められることになり
王府は貿易によって莫大な利益を得
この朝貢の記録が多く記されている
中山世監に源為朝渡来伝説も記されている
源為朝は、舜天王統の祖で、舜天の父であるという
この舜天王統は三代続き73年(1187年~1260年)
琉球国を治めたと記述されている
真偽は不明だが歴史事実として記録されており
流日同祖論と関連づけられて議論されることが多く
尚王朝の権威付のために創作されたと言う
歴史学者の見解である
中山世監は、序文には和暦が用いられ
文中の年代表記は中国年号が表記されて
主に漢字によって書かれている
中山世監に記述されている内容に疑問が多く残るが
沖縄歴史研究の書として
重要な資料とされている