伊江島の最大の年中祭祀である
ウプウィミ(大折目)は、旧暦の七月下旬頃
日を選んで三日間に渡って行われる祭祀である
島で栽培する穀物の種蒔き、収穫の季節の
ウィミ(折目)で豊年祭や予祝行事を行う
シチビ(節日)、キジャミ(刻み)などとも言う
また祭祀期間中は仕事を休み
日頃食しない御馳走を神に供えその後
ウサンデーサビラ((供え物を下げ頂く)と言って
家族で御馳走を食べ、一日仕事を休み
アシビ(遊ぶ)をするので「アシビ」とも言う
ウプウィミ(大折目)
一日目、ニヤーグニ(庭踏み)の祭祀
ニヤーグニの場所を浄め、ノロ(神女)が白装束を着
頭にはホールンチャゴイ(葉の冠)をかぶり
手には弓を持ち、ノロが殿に向かって
ヤニヤーユクマサイ(来年も益々祝されるように)と唱え
豊穣を祈願する
二日目、の祭祀 メースィカンニヤ祭祀
メースィカンニヤで、ユートゥイ(魚釣)の儀式をする
三日目、はノロと掟神がフサト御嶽に揃い神遊びを行い
七つの神事を行いその後グシク御嶽で祈り
そして今帰仁に向かって祈る、ウプウィミは終了する
ウィミ(折目)祭祀をサラット紹介しましたが
この祭祀は、島にある御嶽や御願所に鎮座する神と
ニライ カナイの神を迎え
五穀豊穣や航海安全・豊漁・無病息災などを祈願し
島の世果報(ゆがふう)を願うのである
そして
ヤニヤーユクマサイ(来年も益々祝されるように)と祈り
招いたニライ カナイの神に感謝し
ニライ カナイ送る祭祀である