教義 <5 >
因果論
仏教は、物事の成立には原因があると言う、
因果論を基本的考え方にすえている、
人間の行・行動(体・言葉・心であらわす三つの行為)には
その結果である果報が生じるとする(業)論があり、
果報の内容如何により人の行為を
善行と悪行に分け(善因善果・悪因悪果)、
人々に悪行をなさずに善行を積むことを勧める
また、個々の生に対しては
業の積み重ねによる果報である
次の生、すなわち(輪廻転生)を論じ
世間の生き方を脱して涅槃を証さない(悟りを開かない)限り
あらゆる生命は無限にこの輪廻を続けると言う
人の世は苦しみに満ち溢れている
そして、あらゆる物事には原因と結果から基づいているので
人々の苦しみにも原因が存在する
したがって、苦しみの原因を取り除けば
人は苦しみから抜け出すことが出来る
これが仏教における解脱論である
また、仏教においては、
輪廻の主体となる永遠の不滅の魂(アートマン)の存在は
空、の概念によって否定され
輪廻は生命の生存中にも起こる
プロセスであると説明されいる ,,,,