不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

  日々の生活で思った事を記す
  

ユタ 【5】

2021年01月25日 00時00分15秒 | 日記

  ユタの能力はオカルティックであり

その実在を裏付ける科学的根拠がないため

 

ユタ騙って金儲けをする者が後を絶たず....

ユタにまつわる事件が現在も起こっている

 

また一方で、在野のシャーマンであるユタは

日常的に人々と神を親しくする存在であり

 

中央集権や体制強化、近代化を進めたい支配階層は

ユタの存在を脅威や障害と捉えることが多かった

 

そのため、時の権力層から後進的な存在であり

世間を惑わすとして幾度も弾圧、摘発を受けている

  

主なものは以下

* 琉球王国行政官の祭温(17世紀前半)によるユタ禁止令

* 明治期の自治体レベルのユタ禁止令

* 大正期のユタ征伐運動

* 昭和10年代の戦時体制下のユタ弾圧

 

これらの時代ユタは違法的存在として

警察力に拘束拘留されるなどしている

 

これらの受難の時代を経て、現在もなお存続していて

ユタは5千人以上存在していると言われている

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユタ 【4】

2021年01月20日 00時00分15秒 | 日記

  ユタは入巫や成巫の過程で創出した特殊な神を奉じ

それが生涯にわたる守護神として信仰の対象となる

 

ユタはこの神霊の世界の一分野に即応する

巫儀の執者となる

 

言い換えればユタごとに

それぞれ管掌する専門領域が制限され先祖の

 

系統を捜すのが得意なユタ

死んで間もない人の判断が得意なユタなど

 

その専門分野が分れている

ユタは自らに憑依する霊的存在が

 

祖霊・死霊・精霊のいずれであるかわ重視しないと言う

超自然観を持つが神観念の曖昧性がその

 

影響度を低下させないようである

ユタ信仰には戒律も教義もないため

 

婚姻の有無や処女性なども問わない

ユタは、公的祭儀は行わないが神に仕えており

 

御嶽を巡って神と交信し霊障や病氣

冠婚葬祭などの問題を中心に助言を行い

 

加えて公徳心や道徳を説くことが多い

教義、戒律の希薄さから無宗教化が進んでいる

 

一例として、一般にユタの祭壇には

仏教や神道、キリスト教などの

偶像や牌などが無秩序に並べられている

 

また、ユタは必ずしも正業ではなく

副業として行っている者も多い

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユタ 【3】

2021年01月15日 00時02分35秒 | 日記

  ユタになる運命は生まれたときから定まっていると

信じている沖縄の人々は少なくないと

 

桜井徳太郎は述べているが

彼が面接したユタもまた例外なく

 

ユタになるのは宿命であったと答えている

宿命であると考える理由を問うと

 

サーダカンマリであると言う

「性高い生まれ」と訳される資質は

 

神霊・死霊・精霊の霊界と交渉を持ち

巫女として超自然的超越者の意志を聞くことができる

 

聖職者となるために備え持つ基本的資質であり

不可欠な要件である

 

サーダカンマリの素質は神に選ばれた者ののみに

与えられるとユタは信じているが

 

選ばれているユタは最初から思っているわけではなく

巫事(ユタグトゥ)を積み重ねるうち次第に形成されている

 

沖縄では幻覚症状を伴った無意識行動を取ることを

ターリィと言い、その内容が神事

 

つまり神々に関係がある場合にカミダーリィと言う

しかし夢遊病者的行動に出るのは

 

神の導きによって生起すると見られるので

ターリィ全般をカミダーリィと言うことが多い

 

このカミダーリィは

精神病者である狂人(フリムン)

 

物狂い(フリトゥーン)

狂暴(フラーグァ)とは区別される

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユタ 【2】

2021年01月10日 00時00分48秒 | 日記

  ユタの語源を「ユンタク(おしゃべり)」

あるいは神がかりの時、体が「ユタめく(揺れる)」

ことから名付けられたと言われている

 

ユタと言う、ユタ業はどのように成立したか諸説あるが

断定されていないと言われている

 

伊波普猷は、信託を宣伝すべき神人の中に

その様な力を持たない名ばかりの者がおり

 

かわって信託の宣伝する者が民間に出て

職業とするようになったのが

 

トキまたはユタと称する者であると述べ

ユタがノロ(神人)から分化したのだと考えを示した

 

また、ユタと言う語とユンタ(しゃべる)と

言う語の間には内容上の関係があるかもしれないと述べている

 

桜井徳太郎は、共同体のシャーマンであった

ノロ(祝女)や根神が中央集権的琉球王府の

 

官僚的祭司体制に編入される際に

公共祭祀以外の宗教的機能を担った

 

呪術的宗教者が現れたとし

そうしたアウトローの呪術的宗教者は

 

地域社会の民間信仰といっそう密着しながら

在地性を発揮して民衆の要望に応えることになった

 

そして終に官僚化した司祭者ノロ(祝女)と

袂を分かったのだと述べている

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユタ 【1】

2021年01月05日 00時00分17秒 | 日記

  ユタとは

おもに死霊の憑依を受けてトランス(入神状態)に入り

その託宣を述べるものを「ユタ」と呼ばれる

 

個々、家族、、村落や私的な、祈願事運勢

病気などの指針的信仰に関与している

 

ユタになるものは必ず原因不明の病気が随伴する

カミダーリィと呼ばれる状態を通過体験する

 

このカミダーリィは、巫病の性格

内容を典型的に備えたものであり

 

カミダーリィになる者は悩みに悩んだ末

ユタに運命判断を求めユタになる

 

道順の手ほどきを受けてユタになる

ユタという職能者の成立については

 

ノロなどの神人から文化したという説を

伊波普猷は唱えている

 

 *今年も皆様のグロブを訪問し投稿を拝見したさいに

          読ませて頂いて、有難うの意味を込めて

           全て、ポチッと、押させて頂きます*

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謹賀新年

2021年01月01日 00時00分23秒 | 日記

             謹んで新春のお慶び申し上げます

             

       旧年中は当ブログへの訪問,コメント、アクション、フォロー

 

                  有難う御座います

                 

           皆様には素晴らしい一年と成りますように

                       

                  心からお祈り申し上げます

                                 

 

               今年もこのブログへの訪問お待ちしております             

            

           毎月、1日・5日・10日・15日・20日・25日に投稿する予定です

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする