人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

  日々の生活で思った事を記す
  

北山城 御願所化【1】

2021年08月25日 00時00分14秒 | 日記

  御願所(祭祀場)に成った北山城

 

監守七代従憲のとき

首里王府の政治改革のため監守一族は

1665年首里に引き揚げ

 

北山城は政治的・軍事的機能を持った

居城としては喪失した

 

それ以後北山城は御願所(拝所)の場所として変化し

神霊が依り憑 聖城として

信仰の場所へと変容し御願所が設けられた

 

北山城内に

男子禁制の女性だけで祭礼を行う最も崇高な御願所

テンチジ アマチジとカラウカ・ソイツギ

火の神の祠などの御願所がある

 

城の後方に、沖縄信仰において最も神聖な

開闢七御嶽の一つクバ(クボ)御嶽がある

 

城の前方にあった親泊ムラ・今帰仁ムラは集落ごと

現在の今泊ムラに居住した

 

ムラ跡に阿応理屋恵ノロドゥンチ火の神

今帰仁ノロドゥンチ火の神

 

トゥムヌハー火の神

古宇利ノロの火の神などの御願所となっている

 

ムラ人達は移っていったが

三人のノロが住んでいた屋敷跡は神の降臨地

 

それはノロを媒介として神を観じて

神聖な領域、祭祀を行う場として

 

信仰のため祠を建てて重要な御願所(拝所)とした

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北山城監守時代【2】

2021年08月20日 00時00分12秒 | 日記

  北山(北の島の意味)は権力の中心としいて

北部地域を統治していた北山城

 

1416年に中山の尚巴志によって滅ぼされ

北山は政治的に独立国として失う

 

中山は北部地域を統括するため

監守を置いて支配していく

 

第一尚氏王統は二代・第二尚氏は五代

北山城に監守を置いたが

 

1609年に薩摩軍の侵攻によって

北山城は焼失し五代監守克祉は死亡する

北山城の前後にあった

 

今帰仁ムラと親泊ムラも破壊され

そのため集落は麓(現在の今泊)に移動した

また監守一族もムラ内に移り住む

 

1665年監守七代従憲のときのとき

監守一族は王府の命により首里に引き揚げた

 

その後も監守政治は首里に居て続けている

北山城は城主を失い廃城となる

監守制度は240年続いた

 

その後の北山城は

一代目監守 韶威を元祖とする子孫が管理を行う

 

それから84年後(1749年)に監守制の経緯や

首里に引き揚げた事情

北山城を永代に管理し続け礼典を司ることを

 

首里王府より許可されたことなどが城内に

「山北今帰仁城監守来歴碑記」として建てられている

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北山城監守時代【1】

2021年08月15日 00時00分53秒 | 日記

  1416年北山は

中山尚巴志によって滅ぼされ

 

1422年に尚巴志は次男の尚忠を

北山監守として北山城に派遣した

 

北山地域を統治する体制、反乱を防ぐために

監守制度を導入したのである

 

1429年に、南山も攻め落としたが

監守は置かなかった

そこに北山と南山の対処の違いがある

 

二代目監守に具志頭王子が任命されたと

伝承があるが不明な点が多く定かではない

 

北山城、北部地域を管理するため監守設置は

尚巴志王統(第一尚氏王統)の時代と

 

金丸(尚円)が建てた第二尚巴志王統時代に分けて

第一監守時代・第二監守時代と呼ばれる

 

第二尚氏に入って代官を交代で

北山監守として派遣する

 

1526年になると

琉球国三代目 尚真世の主(王)は各地で勢力を保っていた

按司たちを、首里に集め居住させ、

 

按司掟(あじうっち)を置いて武器を取り上げ

中央集権を強め地方勢力を支配においた

 

北山城は重要視し特別に尚真王(1477年~16817年)の

三男の尚韶威が派遣された

 

1665年七代目従憲(1627年~1687年)まで

北山城に監守が置かれた

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後昔北山時代【2】

2021年08月10日 00時00分15秒 | 日記

  北山は、攀安知(はんあんち)の時代までに

交易などによって経済力、軍事力

政治力と北山は全盛期を迎える

 

史書中山世監、球陽に攀安知は

驕り、淫虐無動で善政を行わず独裁政治になり

北山側の各按司は離反していったとある

 

佐敷按司尚恩招は

1406年に中山王武寧を攻撃し滅ぼして

尚恩招が中山王になり その子尚巴志に命じて

 

1416年に、読谷按司、越来按司を

味方に引き入れ 北山から離反させた

 

国頭按司、名護按司、羽地按司も中山連合軍に組して

大軍をもって北山を攻め

 

激しい攻防が繰り返されたが

北山城は難攻不落の城で

戦いは3日続いたが攻め落とせなかった

 

尚巴志は策を講じ

北山の重臣本部平原を買収し

 

味方に取り込み北山城はついに陥落し

攀安知は自害し3代94年続いた

王統も滅び北山は独立国としての幕を閉じる

 

尚巴志は1421年父の死の後を継いで

1422年に中山世の主(王)位に就く

 

1429年に南山王他魯毎を攻め滅ぼし

三山を統一し琉球国の最初の統一国家 

 

尚氏王統が成立した

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後昔北山時代【1】

2021年08月05日 00時00分13秒 | 日記

  1322年頃に一族同士の権力争いに勝ち残り

北山の領主に就いたのが怕尼芝(はねじ)である

 

怕尼芝・眠(みん)・・攀安知(はんあんち)と続き

3代94年、北部地域を統治する

 

その支配地域は

伊江島・伊平屋・奄美諸島

 

国頭・羽地・名護・金武、沖縄本島北部地域

今帰仁間切り、北山城を権力の中心として統治していた

 

中国明朝の史書明実録に北山

三王が朝貢を行なったと記録がある

 

北山に関する最古の文献である

この朝貢交易記録によって

後昔北山は歴史的事実として認められている

 

前昔北山・中昔北山は裏付ける資料がなく

神話 伝説 伝承の域は出ない

 

怕尼知は1383年中国明に使者を派遣し朝貢交易を行う

1390年までに6回行われたとある

明朝により、王称号、王冠帯、王依など下賜されたとある

 

2代目眠(みん)(1369年~1400年)は1395年に

1回のみ交易を行っている

 

3代目攀安知(1396年~1416年)は19年間に

11回の交易を行なわれた

 

三代94年北山を統治して、北部地域は隆盛を極め

繁栄し争いのない平和であった時代とされている

 

怕尼芝(在位1322年~1390年?)の在位期間が

68年と長く初代と、2代、眠(みん)との間に

もう一代あって四代あったと推測されている

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中昔北山時代

2021年08月01日 00時00分13秒 | 日記

  25代続いた天孫王統は

臣下の利勇の反乱によって1186年に滅亡した

 

そのため国乱れ四方騒乱になり

人民は塗炭の苦しみを受ける

 

混沌とした国を再興したのが浦添按司尊敦で

逆臣利勇を討ち善政お行い国を統一した

 

この尊敦(後の舜天王)は

保元の乱で伊豆の大島に流刑となって

 

その途上船が嵐に遭い「運は天にあり」と

今帰仁の運天に漂着した

 

地名を運天と呼ぶようになったと云う伝説がある

 

源為朝は豪族に成り

大里按司の妹と結婚し生まれたのが尊敦で

 

初代琉球世の主(国王)であると

中山世監(1655年)正史では位置づけられている

 

源為朝伝説は史実として証明する史料は無く

伝説の域は出ていないが 現在でも根強く語られている

 

また日流同祖論と関連づけられて議論されることが多い」

 

舜天王統は舜馬順煕・義本と3代72年続き義本王のとき

1259年英祖に王位を譲ったとされている

 

英祖王統は5代90年続くが4代目玉城王は酒色溺れ

政治を顧みず国政は乱れて

 

南山按司・北山按司が離反して、南山・北山と

小国を形成していったため

 

統一国家は崩れて

南山・中山・北山と三山時代となる

5代目酉威王のとき英祖王統は消滅する

 

中山は察度が中山世の主(王)(1350年)として立てられる

この察度王が琉球国で初めて、中国明朝との朝貢を行う

 

北山は英祖王の次男湧川王子が

北山の城主(1260年)になり

 

丘春按司の次の代仲宗根若按司で8代

仲昔北山時代135年続いたとされている

 

伝説、伝承によって語り継がれたものを

正史として編集された歴史書・外史・各地の門中の家譜によって

 

知り得た歴史を「無理やり繋ぎあわせてみた」

前昔北山時代・中昔時代である

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