外灘の南にある老埠頭は、清代末期から中華民国時代に栄えた上海で最も古い港の一つです。
その頃は十六舗と呼ばれており大きな船着き場や市場で賑わっていたそうです。
以前はこの辺りにも上海特有の石庫門と呼ばれる建物が並んでいました。
同様に石庫門の建物が多く残る新天地のような観光地を目指して再開発が行われたようです。
広場にある噴水の周りには、
ちょっとお洒落な感じのレストランや商業施設などが並んでいます。
日本料理屋さんもありました。
まだ新型コロナの影響で営業している店も少なかったせいもあるかと思いますが、
ちょっとイマイチ感のあるような場所。。二番煎じだからでしょうか。
地下鉄の最寄駅は地下鉄9号線の小南門駅です。
小南門駅の周辺はかつての上海中心部、まだ下町の雰囲気が残っている場所です。
良く言えば昔懐かしい感じの、悪く言えば中心部にまだこんな小汚い場所がみたいな。。
今は大規模な再開発が進んでおり、大きな商業ビル群の建設が進んでいます。
この辺りの建物もまもなく取り壊されるのでしょう。
老埠頭の周りももう少し古い建物を残すかうまく再現すれば、
もっと観光地らしくなったかも。
気分を変えて黄浦江沿いの遊歩道に出てみると、
浦西側も浦東側も人出が元に戻りつつあるのが実感できます。
先週ぐらいから観光船の一部は運行を始めています。
この辺りの大きな船ももうすぐ動き始めるか、すでに再開しているかもしれません。
渡船(水上バス)に乗って対岸へ渡ることにしました。
老埠頭の近くには2ヵ所渡船乗り場がありそれぞれ行先が異なります。
船の往来が多い場所なので、川を横切る渡船は船が通り過ぎるのを待つこともあります。
それでも船旅の時間は5分ほど、両岸の景色を眺めているとすぐに浦東側に到着です。
浦東側から外灘の建物の向こうに沈む夕日を眺めて本日のお散歩は終了。
上海ではコロナ肺炎の新規患者は海外からの輸入症例のみになっています。
とは言え、いきなり遠くへ出かけるのもちょっと。。
というわけで、まだまだマスク着用で近場への散歩がてらのお出かけです。
先日、長春市政府から長春日本商工会を通してマスクの差し入れがありました。
単なる外国企業への支援だけではなく、中国が新型コロナで大変だった時に、
日本から支援物資を提供したお返しの意味もあると思います。
長春市政府と日本の皆様に感謝しつつ、ありがたく頂戴しました。
いつ急に対応が変わるか分かりませんが、上海市に滞在する場合、
3月23日から症状や濃厚接触がなく入国時の検査で陰性だった日本からの渡航者は、
隔離措置がなくなりました。22日に入国された方は残念。。
ただし、隔離しないと通達したのは上海市だけで他の省では隔離です。
また上海でもマンションごとに個別管理があるので絶対に隔離されない保証はありません。