報恩寺は蘇州で最も古い仏教寺院です。
拙政園の庭園越しに見えている塔がお寺の中にある北寺塔です。
北寺塔が建立された時には11層だったとも言われています。
現存しているものは1~6層までが南宋時代、7~9層が明代に再建、修復されました。
高さは76mあります。
以前は塔の上まで上って蘇州市街を見渡すことができたのですが、
残念なことにいつも間にか上ることができなくなりました。
1階には入ることができます。
時計回りに回ってお参りするのが正しいらしいです。
報恩寺は無料で拝観できます。拝観時間は16時までです。
拙政園に行った時や、散歩の途中にふらっと立ち寄ることが多いです。
この辺りで散歩のついでといえば、許家門の酒醸餅。
酒醸餅は蘇州の小吃のひとつです。
北寺塔の向かい側、西北街にある許家門は人気店でいつも店の前に人だかりができています。
種類は、牛肉、豚肉、荠菜(なずな)などの総菜系と、小豆、胡麻、薄荷などの甘い物系があります。
お手頃価格で、一つ食べるだけで十分小腹を満たすことができます。
北寺塔(北塔報恩寺)の前の道は西北街、こちらを東に進むと、拙政園や蘇州博物館があります。
人民路を挟んだ西側は桃花塢大街になります。
古い石畳が残っている通りでそれなりに道幅もあります。
ちょっと昔の蘇州の雰囲気がまだ残っている通りです。
桃花塢大街を散歩するのは初めて。
蘇州は小さな都市ですが行ったことのない場所がまだまだあります。
桃花塢は北寺塔と同様に歴史がある場所です。
宋代から明清代にかけて、庭園などが造られました。
勉強不足でよく分かりませんが、文化財に指定されている邸宅や庭園らしい非公開の建物もあります。
最も有名なのが、桃花塢木版年画。年画とは、春節に門や室内に飾る版画です。
蘇州の木版年画は明代に始まったのだそうです。
年画など美術品の工房が集まっている場所があるような感じだったのですが、
桃花塢大街に面した入り口は工事中で中には入りませんでした。
石畳の道は抜け道にもなっているのしょうか、車の通行量は結構多いです。
途中から歩道は片側だけになり、路駐の車もあるのでよそ見ばかりして歩くとちょっと危ないかも。
周辺の再開発も行われているような感じで、工事中の場所も多いです。
桃花塢大街を西に進んで最初の信号がある交差点の道が前新街。ここで石畳の道は終わります。
右に曲がった先には唐寅祠があります。唐寅は明代の有名な文化人です。
唐寅祠は一般開放されていいて中に入ることもできるのですが、68元も取るのでパスです。。
蘇州のお年寄り達は入り口で入園料を聞いて誰も中に入りません。
(以前より値下げして68元らしいです)
今回の桃花塢大街のお散歩は、勉強不足で見どころもよく分からずに歩いただけになりました。
地図をよく見ると、芸術館や唐寅故居も近くにあるようですし、きっとどこかに年画の工房もあるはずです。
次は周辺の路地も歩いてみようと思います。