解放北路は大雑把に言うと、解放橋、津湾広場から蚌埠道ぐらいまで南北に通っている道で、
清王朝末期に海河沿いに作られた租界の金融街だった場所でもあります。
保定道からスタートして、津湾広場まで解放北路を散歩してみました。
租界時代には、ここに欧米列強国や日本の銀行が数多く作られました。
旧麦加利(チャータード)銀行。
旧花旗銀行(Citibank)。
日本の銀行の建物も残っています。
旧横浜正金銀行。
建物好きにはたまらん通りです。。
旧中法工商銀行。
また、当時の中国の大銀行もここに支店を作っていました。
旧金城銀行。
中国の大銀行であった、金城銀行、塩業銀行、中南銀行、大陸銀行は、
北四行と呼ばれていました。
旧中南銀行。
旧四行儲蓄会天津分会大楼。
四行儲蓄会は、北四行の共同出資で設立されました。
このビルの地下には、清王朝の財宝の一部が隠されていたそうです。
銀行の他に、領事館や教会、ホテルなども残されています。
旧比利時(ベルギー)領事館。
旧怡和洋行(ジャーディン・マセソン)大楼。
多くの建物が、工商銀行、建設銀行、農業銀行、中国銀行、交通銀行など、
現在の、中国の大銀行の建物として現役で使われています。
きれいな石畳の道には、所々に花壇やベンチが置かれているし、
観光客が多いわけでもなく、とてもいい雰囲気の場所です。
また、解放北路と交差する通りなどにも近代建築物がたくさんあります。
紫竹林教堂。
ただ、もう使われていないような建物や、住居化しているようなものもあります。
旧朝鮮銀行の建物は、外から見るとあまり分かりませんが、
中はもうボロボロでした。
旧フランス兵営は、アパートになっているみたいです。
解放北路の北の端は津湾広場と解放橋です。
川沿いは再開発で高層ビルが立ち並んでいます。
これらの古い建物を壊さずに残して欲しいものです。
解放北路は天津駅からも近く、津湾広場には地下鉄駅もあるので、
列車の待ち時間や乗り換え時間がある時に、
ちょっと覗いてみてもいい場所だと思います。