寛窄巷子は寛巷子、窄巷子、井巷子という3つの路地がある商業、観光エリアです。
古くからある路地には300年前の建物が現存しています。
清代に、北方から派遣され駐屯していた兵士たちによって造られた街には、
中国北方によく見られる四合院という造りの家屋が多くあります。
確かに四合院と言えばまず思い浮かぶのは北京。
中庭を囲んで東西南北に4つの建物を配置する中国伝統的家屋建築のひとつです。
寛巷子には最も多くの四合院建築が残されており、
これらの古い建物をリノベーションしたレストランや茶館などが数多くあります。
石やレンガ造りの壁や建物が続くちょっとお洒落な商業街という感じの場所で、
古い建物を模倣して造った錦里とはまた雰囲気が違います。
錦里の過去記事はこちら
寛窄巷子も錦里も夜に遊びに行ったのですが、夜の寛窄巷子の灯りは少しほんのりした感じ。
上海で例えると、新天地≒寛窄巷子、豫園≒錦里と言った感じでしょうか。
夜遅くまで人通りも多く賑わっています。
巷子の意味は日本語の路地や横丁のことです。
たぶん昼間に来るとまた違った感じで楽しめると思います。
また寛窄巷子は成都の歴史文化保護地区にも指定されています。
「寛」は広い、「窄」は狭いという字の意味の通り、窄巷子は寛巷子と比べると道幅が狭くなります。
どちらかというと窄巷子の方が小吃や喫茶店、洋食屋さんが多い感じがします。
小さな屋台なども出ています。
今や観光地には必ずあるスターバックスもしっかり四合院風で。
中庭やテラスでもコーヒーを楽しめます。
最近、古鎮などでは古い町並みに合わせたケンタッキーやスターバックスをよく見かけます。
さすが成都、ここにもやっぱり耳かき屋さん。
プロなので何の心配もないのでしょうけど、耳かきを人に頼むのはちょっと怖くて。。
でも気持ち良さそうなお客さんの顔を見ていると一度挑戦してみようかという気になります。
寛巷子、窄巷子、井巷子は3本の道が並行しています。
端ある3本の道を縦につなぐ通りには、お土産物屋さんなどが並んでいて、
小物や土産物ならこちらの方が安く買えると思います。
寛窄巷子の中で寛巷子、窄巷子が昔からある古い通りで井巷子は新しい通りです。
地下鉄4号線の寛窄巷子駅が最も最寄り駅になりますが、
成都市中心部の天府広場からでも歩いて行ける距離の場所にあります。
便利な場所にあるので、旅行に来たついでにちょっと覗いてみるのもよいかと思います。