早いもので今年ももう年末になりました。
今年はコロナに始まりコロナで終わる1年になりました。
中国では1月には既に新型コロナ騒動が始まっており、
上海では早々にマスクが売り切れで入手困難な状態でした。
春節が早かったせいもあって、1月末に一時帰国できたおかけで、
日本でマスクの入手ができました。
(1ヶ月もしない間に日本でもマスクが買えなくなりましたが)
その頃はまさか世界中がこんな大騒ぎで、しかもオリンピックが中止になったり、
未だに収束しないとは思ってもいませんでした。
日本の政治家が話す”日本人は清潔だから感染しにくくて重症化しない”という幻想が、
本当のことのように感じることもありました。
春節明けから3月末ごろにかけては、自主隔離状態の日々でした。
飲食店はほぼ休業、野菜市場やスーパーなど食品や日用品を扱う店だけが営業していました。
仕事場所が上海でしたので上海のアパートに籠って在宅勤務。
省をまたいで移動すると、自主隔離が必要だったり、
オフィスビルなどへの立ち入りを制限するような措置がとられたり、
各省各市で規制も異なり、うかつに移動すると即隔離という可能性もありました。
また各都市ごとに異なるスマホを使った健康コードが運用されはじめました。
当初は地域ごとの健康コードが必須でしたが、
外国人のパスポート番号では簡単に登録できないことも多く結構苦労しました。
現在は、国家政務服務平台の外国人用健康コードが基本的にどこでも通用します。
(といっても田舎に行くとこれを知らない係員もいて説明に苦労することもあります)
北京、上海、江蘇省、成都などなどの健康コードコレクションができました。
これ以外にも蘇州や上海などで変更、統一されて使用できなくなったものもあります。
5月頃には、健康コードは必要なものの中国国内の移動はほぼ通常状態に戻りました。
ただし地域によっては外国人の宿泊や観光を拒絶する場所もありました。
公共交通、鉄道、飛行機などは問題なく利用できますが、現在でも外国人お断りホテルは多いです。
コロナの影響で仕事が減ったおかげ?で、時間が取れず行けなかった場所にも出かけました。
張家界に行ったのは8月、湖南省は外国人に対する規制も少なく、
逆に普段なら観光客で身動きがとれなくなるような場所でも、
落ち着いてのんびりと観光することができました。
10月と11月には四川省へ行ってきました。
四川省は外国人に対する規制が多く、少数民族の暮らす山岳地帯の観光地、
九塞溝や黄龍などは現在でも外国人お断り状態です。
(風景区へ入園はできませんが少数民族自治区へ入ること自体は問題ありません)
上海では7月にLOFTの中国1号店が開業、12月には蔦屋もオープンしました。
一方で9月には、しまむら(中国名:飾夢楽)が全店舗閉店を発表しました。
また、12月にはJR九州が運営する日本料理店、赤坂うまやも31日に全店舗閉店します。
上海で仕事をする時には、うまやさんには結構お世話になったので残念な限りです。
資金力のない小さな飲食店は閉店、廃業した店も多かったです。
政府が進める経済活性化政策のひとつに夜の消費を喚起するものもありました。
蘇州新区の商業街(淮海街)はもともと日本料理屋店やバーなどが立ち並ぶ通りで、
蘇州に住む日本人や韓国人が食事や飲みに来る場所でしたが、
9月末にリニューアルが完成し、今では中国人観光客の方が多い場所になっています。
上海では昨年から始まったゴミ分別。
蘇州新区では今年11月ごろから本格的にスタートしました。
分別方法は上海も蘇州も同じです、分別ルールは日本より面倒くさいです。
今年は中国でも国勢調査がありました。
もちろん外国人が住む住居にも調査員がやってきます。
私は蘇州で調査を受けたのですが合計3回訪問調査、そのうち1回は公安が来ました。
調査協力のお礼にタオルをもらいました。
礼品は地域によっていろいろな種類があるそうです。
長春の12月、街はもう凍り付いています。
積もった雪は少しとけても氷になって春まで残ります。
第一汽車、トヨタ、VW、アウディなど自動車産業は好調のようです。
長春の日系企業の皆様はフル稼働で休む間もなく大忙しとのことでした。
上海、蘇州でも12月29日の夜に雪が降りました。
中国でも12月に入り、北京や瀋陽、大連など北の方で、
コロナ感染者が見つかっていますので、まだまだ安心できる状況にはありません。
寒山寺の除夜の鐘イベントはオンライン配信のみになったようです。
自身の健康に関しては、運よく感染も隔離もなく、風邪も全くひかない1年でした。
1年を通して風邪を一度もひかなかったのは人生で初めてかもしれません。
1年間日本へ帰ることができなかったのも初めてです。。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。