怡園は、清代末期に造られた、比較的新しい庭園です。
明代の役人であった呉寛の邸宅があった場所に、
浙江省の顧文彬が造園したそうです。
地下鉄1号線の楽橋駅のすぐそば、人民路にあります。
中に入ると、人民路や観前街の賑やかさが、
嘘のようにとても静かな空間があります。
交通量が多く、大型バスなどが停めにくい場所にあるので、
団体客も少ないのかもしれません。
ここは、拙政園など蘇州の名園を参考にして造られたそうです。
庭園には、玉延亭、四時瀟洒亭、鎖緑軒、小滄浪、画舫斎、面壁亭、
碧梧棲鳳館、藕香榭、拝石軒、石聴琴室などが配置されています。
太湖石をふんだんに使った江南の庭園の雰囲気が十分味わえます。
いつもは素通りしてしまう怡園。。
ちょっと時間があったので、初めて中に入ってみたのですが、
想像していたよりずっと広く感じました。
園内には茶店もあります。
蘇州のお年寄りたちが談笑していました。
怡園は、蘇州の名園を参考にいいとこ取りした庭園です。
コンパクトですが、人がいっぱいの世界遺産を訪れるより、
逆に良いかもしれません。