桂林旅行の最終日、飛行機は夕方の便を予約したので、
桂林市の郊外へ出かけてみることにしました。
土地勘がないしそんなに遠くまでは行けないしと、
ナビで人気観光地を検索してみると、桂林市で一番高い山、尭山が出てきました。
堯山は岩山でなく、桂林では唯一の土山で標高は907mです。
山の麓からリフトを使って山頂付近まで行けるので、時間も体力もさほど必要ありません。
知らない街の公共交通を使うのが大好きなのでバスを利用しました。
ナビはとても便利ですが高徳ナビで尭山景区を検索した場合、油断すると。。
桂林航天工業学院の敷地内から徒歩で山を登るように案内されることがあるのでご注意を。
13路か24路のバスで航天工業学院北校区下車の指示が出た場合は間違っています。
リフトを使うなら靖江王陵でバスを降りて靖江路を北へ歩きます。結構遠いです。
山の麓に止まっていたタクシーの運転手が、ちょうどリフト乗り場まで行くので、
お金は要らないから乗って行きなと声をかけてくれたのでありがたく乗せてもらいました。
堯山索道(リフト)の全長は1416mで、高低差は423mあります。
乗車時間は片道15~20分ぐらいだったかと思います。
リフトの上から周辺の岩山や桂林市街が見渡せます。
桂林市街方向の景色は山の上よりもリフト(下り方向)乗車中の方が良く見えます。
リフトを降りてすぐの場所に展望台があります。
この日の天気自体は良かったのですが、残念ながらちょっと霞んでいます。
山の上から見る日の出の景色はとても綺麗なのだそうです。
展望台で写真を撮っていると、なぜかガイドらしき人に呼ばれてどこかの団体旅行と一緒になりました。
その時は入園料の中にガイド料金も含まれているのかなぁと思っていましたが、
後でその意味が分かりました。
堯山の山頂にあるものは。。
催眠商法(とまでは言い過ぎですが)と懐柔でお年寄りに物を買わせる施設だけ。
このガイドの役目はこの施設を順々に案内する人でした。
展望台以外には見所も見晴らしの良い場所もないので早々に下山。
気を取り直して山の麓にある桂海晴嵐へ行ってみることにしました。
少々距離があるのでさきほどのタダで乗せてくれたタクシーで。
桂海晴嵐は今年(2021年)の5月にオープンした公園?みたいな施設です。
広大な芝生の草原から堯山や周囲の岩山などの風景を見ることができます。
ネットのニュース記事を見るとオープン当初は大勢の家族連れなどで、
大変な賑わいをみせていたそうですが、この日は誰一人いませんでした。
ちょうど芸術節というイベントが行われており、
施設の人に聞くと普段は入園無料だけどイベント期間中は有料になるとのこと。
料金は桂林市民なら30元で他は50元でしたが、何も聞かれずに30元で入れました。
桂海晴嵐は信昌集団という不動産やリゾート開発を手掛ける会社が造ったもので、
おそらく周囲の別荘やマンションなどの販売も行っているのだと思います。
どういう経緯で公園のような使われ方になったのかは分かりませんが、
桂海晴嵐はどこからどうみてもゴルフ場として建設したとしか思えません。
こんな平坦でフェアウエイも十分広くて景色の良いゴルフコースなら私でも楽しめそう。
誰もいないし芝生もほどよく手入れされているのでゴルフクラブを持っていけば練習だってできそうです。
そもそもの予定だと堯山にだけ行くつもりでした。
上りはリフトで下りは徒歩のようにもっと時間をかけてと思っていましたが、
リフト乗り場で聞いてみると、”歩く道はない”と。。片道料金の設定はあるのですけどね。
堯山はちょっと残念な場所でしたが桂海晴嵐も併せて上からと下から両方の景色を楽しんできました。