張家港の香山風景区は、蘇州市街から車で約2時間ほどの場所にあります。
山の上には大きな塔がそびえていています。
張家港市は蘇州市の管轄になります。
香山は蘇州で販売されている休閑カードで入園できる観光地の中に含まれています。
この日は高温注意報も出ていたせいもあるかと思いますが、
日曜日でも人影はまばらでした。
山の標高は136.5m、歩いても全然大丈夫な高さなのですが、
暑くて暑くて。。上りは片道10元電動カートに乗りました。
この辺りの歴史は古く、山の斜面からは新石器時代の遺跡が見つかっており、
漢代や宋代のものと思われる墓からは銅鏡、陶磁器など発掘されているそうです。
頂上付近にある蔵軍洞は、春秋戦国時代ごろに掘られた要塞だったと考えられています。
中からは多数の陶器が見つかっています。
山の上の塔からは張家界市街が一望でき、長まで見渡せるということだったので、
期待してわざわざ車で出かけてきたのですが。。
塔には入れません。
木が生い茂っているので塔に登らない限り、山頂からは大した景色は見えません。
中国あるあるの高い所に登っても良い景色が見られるとは限らない。。です。
更に残念なことに、長江が見えそうな北側の見晴らし台や亭は全て工事中でした。
とりあえず道からでも遠くに大きなクレーンと長江らしきものが見えています。
歩いて登らなくてよかったです、暑い中歩いて登っていたら立ち直れません。
かつては香山十八景と呼ばれる釣魚台や梅花堂などの建物、塔や池、香山寺がありましたが、
時代の流れと文化大革命で全て破壊されてしまったようです。
現在の建物、お寺、池などは全て2000年以降の観光投資によって造られたものです。
山の上には新しい喫茶店やレストランっぽい建物もあるのですが、
休日でも全く営業していないところをみると、観光投資に失敗した感も若干。。
麓で唯一営業していたこのお店。
珈琲とか書いてあるしテラス席もあって、ちょっとしたレストランかも。
と思ったら売店でした。もちろんコーヒーも食事もありません。
でも何も買わなくても店内や木陰のテラスで休憩できます。
香山の麓には桜の木がたくさん植えられているので、花見に来る場所なのかもしれません。
きっと、桜の季節以外は人は少ないのだろうと思います。
結局園内では食事ができる店はなく、
景区の入り口に面した通りの、観光客向けに建てられたと思われる建物にあるワンタン屋さんへ。
張家港の名物のひとつ、魚肉ワンタンがあるお店です。
中国で淡水魚はあまり食べたいと思わない人なので、名物は頂かず蘇式焖肉麺を。
麺の具は蘇州で食べるものとはちょっと違いますが、お味の方は大丈夫でした。
観光客はほとんどいないのに、それなりに混んでいるので地元の人が多いのかと。
帰りは疲れをとろうと金鳳凰温泉へ。
プールも併設されているので夏は家族連れで賑わっています。
温泉とプールの両方利用可能です、プールに入るにはスイミングキャップが必要です。
外湯は小さい露天風呂がほとんどなので、一家族で占領されてしまいます。
少し大きめのお風呂に浸かって早々に退散。
蘇州や蘇州近郊は桃の産地で、無錫の桃が最も有名です。
張家港の桃も結構知られていて、桃狩りのできる大きな農園もあります。
道沿いには桃を売る露店が並んでいます。
桃を1箱買って帰りました。
凄く高いわけではなく安いわけでもない桃は、硬くてあまり美味しくなかったです。。
とりあえず、香山は夏に行く場所ではないことが確認できました。
金鳳凰温泉のプールは、蘇州楽園水世界のように大混雑する感じではなさそうなので、
小さなお子さんを連れて行くにはちょうど良いかと思います。