中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

四川省 峨眉山 只有峨眉山

2021-01-28 00:01:28 | <四川省>

只有峨眉山は峨眉山の麓にある只有峨眉山戯劇幻城で公演される現代劇です。

観客は役者の目の前で観劇したり、劇の中に入り込みます。

 

 

劇場の敷地面積は78000平米、建築面積は30500平米あります。

雲の上、雲の中、雲の下の3つの劇場に分かれており、観客は劇場を移動しながら楽しみます。

 

 

劇はいくつかのテーマに分かれており、それぞれで舞台や劇場が変わります。

開演は1日1回、19:30~21:00です。

 

 

まず最初に見るのは雲の中劇場。

雲の中は屋外にあり、建物に入る前からもう公演が始まっています。

なので冒頭部分だけなら無料で見ることができます。

 

 

役者さんに導かれながら雲の上劇場へ。

座席指定があるのは雲の上劇場だけでした。

開演から30分もしないうちに移動して立ち見や自由席になりますし、

観客が少ない時期には値段の高い前の席を買う必要はありません。

 

 

ここで上演されるのは、”峨眉山の雲海と人々との対話”です。

卍型の舞台上を古代人や現代人が練り歩きます。

聞く劇ではなく、演出を視覚的に楽しむような感じです。

 

 

最後に観客も雲海に導かれて舞台の中へ移動します。

演目は、仕事や恋(結婚?)がうまくいかず自殺を考える女性が、

出会った老女ととも過去を振り返りながら立ち直っていく劇です。

舞台の目の前で立ち見します。見る位置も自分の自由です。

迫りなどの大型舞台装置が動く様も目の前で見ることができます。

 

 

ここから先は順に次に別の部屋へ移動しながら観劇します。

次は改革開放後、若い人達が村を捨てて都会へ出て行ってしまう、

日本と同様、過疎化の問題をテーマにした劇です。

 

 

最初は部屋の周りに置かれた椅子に座って劇を見ますが、

途中から観客も自由に好きな場所へ移動することができます。

もちろん役者さんの目の前に座っても立っても大丈夫です。

 

 

次の部屋では、何なのでしょうか、雲をイメージした踊りでしょうか。

こちらも役者さんのすぐそばで見ることができます。

 

 

どちらかと言えば女性が主役の踊りや劇が続きましたが今度は男性が主役です。

峨眉山の剛力さんを例えに誇りや伝統を若い世代に受け継いでいくような感じ?

内容は自信がありません。。

 

 

最後は雲の下劇場に移動します。

只有峨眉山戯劇幻城のある場所にはもともと川主鎮高河村という村がありました。

劇中にあったように実際に過疎化で廃村、移転になったのかもしれません。

舞台の小道具の中には実際に村で使われていた家財道具などもあるようです。

雲の下劇場には村の家や商店、食堂などが再現されており、

観客は村の中の好きな場所で劇を見ます、移動も自由です。

 

 

このようなスタイルの劇は日本でも中国でも初体験でした。

劇だけでなく舞台装置も目の前で見ることができるので、

中国語が分からなくてもそれなりに楽しめると思います。

私の中国語レベルでは内容は半分も理解できませんでしたが面白かったです。

 

 

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四川省 峨眉山 清音閣 万年寺など

2021-01-21 00:01:21 | <四川省>

中国四大仏教名山のひとつ、峨眉山には数多くの寺院や仏像があります。

清音閣や万年寺のある場所は森林や渓流も美しい場所です。

 

 

清音閣は、877年に建立されました。

釈迦、普賢菩薩、文殊菩薩などが祀られています。

 

 

ちょうど2本の渓流が交わる場所にあります。

周りには緑が多く川のせせらぎも聞こえます。

マイナスイオンがたっぷり。

 

 

この場所は峨眉十景の”双橋清音”です。

大昔から癒しの場所だったようで、ここで水音を聞くことが風流とされました。

 

 

緑に包まれた川沿いの道を歩くのは気持がいいです。

でも残念ながらこの日も雨模様。。

小雨が降る中でのお寺巡りと森林浴となりました。

 

 

歴史のあるお寺めぐりも良いのですが、

せっかく山に来たならこういう景色の場所も歩かないと。

 

 

万年寺は420年に建立された、峨眉山の中で最も大きな仏教寺院です。

建立当時は普賢寺と呼ばれており、明代に万年寺の名になりました。

 

 

宋代に造られた象に乗っている普賢菩薩が祀られています。

また、このお堂には梁が全く使われていません。

過去の大きな地震の際にも倒壊しておらず、中国建築史上の奇跡とも言われているようです。

 

 

お寺には、他にも弥勒殿、巍峨宝殿、大雄宝殿などがあります。

 

 

麓からロープウエイを使って万年寺の近くまで登ることができます。

山登りがきつければ往復利用、または片道ロープウエイで下りは徒歩という行き方もありです。

 

 

実は峨眉山、漢代までは仏教ではなく道教の盛んな山でした。

唐代に入り、時の皇帝の信仰などにより次第に仏教寺院が増えていきました。

金頂に普賢菩薩が現れたのを見て仏教信仰が広がったという言い伝えもあります。

 

 

最盛期の明、清代には150ほどの寺院や多くの仏像があったそうですが、

現在の寺院の数は26なので、すでに失われたものも数多いようです。

 

 

峨眉山の名産品に”竹葉青”という緑茶があります。

日本ではなじみが薄いかもしれませんが中国では有名なお茶です。

少し竹の葉に似ている茶葉の色と形状からこの名前が付けられました。

 

 

峨眉山の観光には身分証が必要です。

ロープウエイやバス等の利用時に中国人は身分証をタッチするだけでOKですが、

外国人(パスポート)の場合、紙のチケットを係員に提示します。

オンライン予約でも窓口でチケットの受け取りが必要なため、少々手間がかかります。

 

 

清音閣や万年寺のある場所は標高700mほどです。

金頂のような壮大な景色はありませんが、木々の緑と清流がたっぷり楽しめます。

 

 

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蘇州 太湖も凍りました

2021-01-14 00:01:14 | <蘇州>生活

日本は先週から今週にかけて寒波と大雪に見舞われたのと同様に、

中国でも寒波、蘇州は最低気温がマイナス7度の日もありました。

 

 

こちらも日本と同様、地域によっては大雪。

上海や蘇州は雪は降らなかったものの、あちらこちらで厚い氷が張りました。

マンションの中の池もこんな感じに。

 

 

太湖が凍るのは50年ぶり?

本当かどうか分かりませんが、凍った太湖を見たのは初めてです。

 

 

抖音(TikTok)では、東北地方や貴州の凍結した道の様子などを

面白おかしく投稿している動画がたくさん。

中には凍った太湖の上で遊んでいる動画なども。

 

 

きっとそのせいだと思いますが、

普段なら今の時期には誰も来ない太湖に大勢の人が訪れていました。

 

 

もちろん私もその中のひとりです。。

 

 

最も寒いタイミングであれば氷の上に乗ることもできたようですが、

見に行ったのは少し寒さが緩んでからなのでさすがに無理そうです。

 

 

氷のある場所ではどこでも子供たちが大はしゃぎで遊んでいました。

場所によってはもっと沖の方まで凍っていた場所もあったらしいです。

 

 

今週は後半にかけて気温が上がり暖かくなるので、

残念ながら今週末頃には太湖の氷はなくなってしまうでしょう。

 

 

川にもかなり厚い氷が張っていました。

長春では冬になるとこんなのは当たり前の光景で、

みなさん湖や公園の池でスケートをしたりアイスホッケーを楽しみます。

でも蘇州でここまで凍るのは珍しいです。

 

 

残念ながらここ最近、中国各地で新型コロナ感染者が増加しています。

ずっと0だった長春もとうとう無症状の感染者が出ました。

見つかった次の日には感染者の住む緑園区のマンションは封鎖管理に。

感染するのは当然怖いですが、この封鎖管理に巻き込まれるのも怖いです。

 

 

蘇州では感染者は見つかっていませんが対策が強化されます。

マンションの出入りには検温と健康コードの提示が必要になります。

感染者が見つかった地域では人の移動が実質禁止されますので、

春節で人が大移動する前に何とか対策したい思惑があるのだと思います。

 

 

日本のコロナも中国のコロナも何とか早く収束してほしい。。

日本でも水際対策が強化されビジネス往来も停止となりますので、

春節の一時帰国はもう諦めました。

 

長期予報では、今月末にまた少し寒くなるようです。

その後は春に向かって徐々に気温が上がっていく感じなので、

今年はもう太湖が凍ることはなさそうです。

あまりに寒いのは困りますが、ちょっとだけ珍しい風景を見ることができました。

 

 

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蘇州 2021年のお正月 太湖西山 大如意聖境へ初詣

2021-01-07 00:01:07 | <蘇州>生活

今年の元旦は蘇州で迎えました。

日本と同様、年末年始はとても寒かったです。

 

 

日本と違い中国のコロナは治まってはいますが、

それでも北京や東北地方で連日感染者が見つかっています。

油断禁物ということで、人の少ない場所へ初詣に行ってきました。

 

 

ちなみに蘇州の大晦日恒例行事、寒山寺の除夜の鐘イベントは、

一部の人を除いて中に入ることは許されずオンライン配信なりました。

三密を警戒してということで寒山寺は31日の17:00に閉門。。

 

 

蘇州市内の花火が禁止になって以降続いていたレーザー光線だけは、

23時半ごろから0時過ぎまで夜空を照らしていました。

 

 

太湖西山の大如意聖境は2016年に完成した新しい寺院です。

山の上に大きな観音像があり、金色の建物などが遠目にも眩しいです。

 

 

大如意聖境のお寺の名前は蘇州大観音禅寺。

新しい寺院の建設に費やした期間は8年間とのことです。

 

 

もともとこの地には古くから観音道場があったらしく、

大如意聖境が最初に造られたのは457年、今から1500年以上前だそうです。

 

 

太湖西山の観光地のひとつにはなっていますが、村外れにぽつんと大きなお寺がある感じで、

交通の便が悪いのもあるのでしょうが、訪れる人はそう多くなさそうです。

 

 

入り口からは分かりにくいのですが、大きな観音像に行きつくまでには、

いくつもお堂があり、それぞれのお堂には観音様が祀られています。

 

 

中には壁から天井にまで細工が施されたお堂もあります。

 

 

賽銭箱には今時の中国らしく支払い用のコードが貼られており、

アリペイでスマホ決済ができるようになっています。

(自分の入金決済用コード貼り付けておいて金を騙し取るふとどき者もいるので要注意)

 

 

すべてのお堂を通り抜けた先に大きな観音像があります。

観音様の足元まで長い階段が続いています。

 

 

また、境内にある大きな鐘は誰でも自由に突くことができます。

 

 

年末からの寒気と強風の影響か、年末年始の蘇州の空は久しぶりに真っ青。

本来なら初日の出をということになるのでしょうが朝は寒くて寒くて。。

西山から太湖に沈むきれいな夕日を眺めてから帰りました。

 

 

ちょうど金曜日が元日でしたので、中国でも正月3が日が休日になりました。

とはいえ中国の正月は春節ですので、31日と1日は単なる年末年始、すべて通常営業です。

今年の春節は2月12日、中国で暮らしている日本人には正月が2回あります。

今年はいったいどんな1年になるのか、不安でもあり楽しみでもあります。

 

 

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