中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 太湖西山 林屋梅海

2021-02-25 00:02:25 | <蘇州>観光

外を見るときれいな青空だし暖かいし。。

仕事を早めに切り上げて久しぶりに太湖西山の林屋梅海に行ってきました。

 

 

前回行ったのは2013年の2月末ごろ、気付けばもう8年ぶり。

なぜそこまで足が向かなかったのだろうと我ながら驚きです。

 

 

観光ブームになって以降、梅の季節の休日は人が多く、

大渋滞するのも足が向かなかった理由のひとつです。

 

 

今年の梅は咲くのが少し早いのでしょうか。

入り口近くの大きい梅の木はもう花がなくなっているものもあります。

 

 

春節明けの平日、少し遅めの午後に出かけたので人はそんなに多くありません。

やっぱり青空の下の花見は気持ちが良いです。

 

 

蘇州市内から林屋梅海へは、地下鉄1号線の終点、木読駅で、

快線11号(中華園大酒店バス停乗車)に乗り換えて梅園下車です。

昔と比べると公共交通利用でも少し行きやすくなったかと思います。

 

 

16時を過ぎる頃にはほとんど人がいなくなるので、

ゆっくりと花を見たり写真を撮りたいなら夕方まで粘ってみて下さい。

夕日に照らされる梅の花も綺麗です。

 

 

花見のついでに林屋洞にも入ってきました。

相変わらず原色の光が眩い洞窟です。

 

 

洞窟を出た後は、こちらもすごく久しぶり(10年ぶりぐらい)に、

駕浮閣のある山にも登ってみました。

 

 

晴れた日の太湖方面の景色は綺麗なのですが、

肝心の梅の方は、木にさえぎられてあまりよく見えません。

高い所から梅の花を一望したいのなら光福の香雪海がお薦めです。

最近ではドローンを飛ばして動画を撮っている人も見かけます。

 

 

駕浮閣の裏側は岩場になっていて、岩の下には自然のトンネルもあります。

大人が通るにはちょっと狭くて厳しいのですが、子供たちが遊んでいました。

数億年前は海の底だった場所だそうです。

 

 

林屋梅海の中にはレストランや麺の店はありません。

コロナの影響もあるのか、お菓子やカップ麺を売っている売店ぐらいで、

露店の食べ物屋さんも出ていませんでした。

 

 

外に出ても近くには農家料理の店ぐらいで簡単な食事ができる店はありません。

梅の季節でも平日に行くならお弁当を広げる場所は確保できると思いますので、

弁当持参もよいかと思います。

 

 

林屋梅海の駐車場はあまり大きくないのですぐ満車になります。

保安員に、どこか停める場所はありますか?と聞くと、

”路駐して”との答えでしたので、路駐しても駐車違反の紙を貼られることはなさそうです。

 

 

春節連休中、蘇州や無錫の有名な観光地はどこも満員だったようです。

人混みを避けて、春節前に光福の香雪海、連休中は小さな園林や街中の梅、

春節明けに西山の林屋梅海と今年は梅三昧でした。

蘇州ではもう木蓮が咲いています。この調子だと桜も早いのでしょうか。

 

 

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蘇州 2021年の春節

2021-02-18 00:02:18 | <蘇州>生活

今年の春節(旧正月)は2月12日です。

中国では2月11日から17日までの7連休となりました。

 

 

地方から都会に働きに出ている人達が田舎に帰る帰省ラッシュとUターンラッシュ、

”春運”は1月28日から3月8日までとなっていますが、

例年と違って、できるだけ帰省を控えるように通達が出ています。

私の携帯にも連日、帰省や旅行を控えて下さいメールが飛んできました。

 

 

連休中に帰省しない人には会社から手当が支給されたり、

蘇州の場合は園林や周辺の観光施設が無料で利用できたりと、

できるだけ移動を思い止まらせようとする政策も取られています。

 

 

去年の春節は全員自主隔離で園林も閉鎖、人の集まる映画館などは営業停止、

営業している飲食店も少なく、かろうじて食料品を扱う店だけが営業している感じでしたが、

今年の蘇州はどこの観光名所に行っても人だらけ。。大賑わいです。

 

 

観前街もいつも以上に活気が。

除夕、初一、初二(2月11日―13日)の間は、

コロナ対策で人が大勢集まる宗教活動は禁止となり玄妙観は閉まっていました。

いつもなら春節の初詣で賑わう西園寺や重元寺なども同様でした。

 

 

朱鴻興で蘇州麺を食べて観前街から退散。

中国で春節の食べ物と言えば、餃子を思い浮かべる人も多いかもしれません。

長春など東北地方では年越し餃子を食べますが、上海や蘇州では餃子を食べる習慣はありません。

長寿や繁栄を祈って麺を食べたり、仕事や生活が向上するように年糕というお餅を食べます。

 

 

実際に帰省を控えた人も多く、報道ではコロナ前より春節の人出が多かったようです。

いつもなら店主や店員が帰省するので休みになる小さな飲食店でも営業しているところもあります。

平江路も去年は全く人がいませんでしたが今年は大勢の人、人。

 

 

いつもなら蘇州へ働きに来ている人が田舎に帰り、省外から多くの観光客が訪れるのですが、

今年は省を跨ぐ移動は難しく団体旅行も見かけませんので、

ここに来ているのは蘇州人か蘇州で働いている人、遠くても江蘇省省内の人達です。

 

 

ある意味、この帰省させない政策が別の経済効果をもたらしているのは間違いありません。

たくさんのお土産を手に帰省する人達が今年はネットや店舗でお土産を注文し、

実家に送るのも多かったようで物流業界は大忙しとのことです。

 

 

日本料理店などが並ぶ蘇州新区の商業街。

例年なら春節期間中はほとんどの店はお休みで人通りがありませんが、営業中の店も多かったです。

春節中こんなに人がいる商業街は初めて見ました。

 

 

今年の春節休みは遠出せず(できず)、日本にも帰れず、ずっと蘇州です。

吉林省ではコロナ患者がまとめて見つかり長春にも行けません。

春節前ではまだちょっと梅の花には早いのは分かっていましたが、

人混みを避けて、休み前に香雪海へ梅の花を見に行きました。

 

 

この日は3分咲きぐらいでしたが現在はちょうど見頃になっています。

案の定、連休中はかなりの混雑だったようです。

街中ではもう木蓮の花が咲き始めています。

 

 

久しぶりに路面電車(高新区有軌電車1号線)にも乗ってきました。

この路線、観光地に行くには不便なので休日は空いています。

前回乗ったのが獅子山駅の名前がまだ蘇州楽園で、終点が龍康路だったころ。

今は終点が西洋山駅まで延長されて、龍康路駅は2号線と接続しています。

マンションが増えたり観光施設が少し増えましたが、沿線の景色はあまり変わっていません。

太湖に近い所の太湖大道沿いには、まだまだ小さいですが桜の木が植えられたので、

4月頃には路面電車の中からも桜の花が見えるかもしれません。

 

 

初詣は16日に西園寺へ出かけました。

ここはいつもの初詣とそんなに人出は変わりませんでした。

おそらく初三(14日)はもっと混んでいたのだと思います。

 

 

西園寺に行くと必ずお寺の麺を食べるのですが、

コロナ対策なのか行った時間帯が悪かったのか。。

残念ながらお寺の中で麺は食べられず、お持ち帰りになっていました。

 

 

中国と言えども春節の帰省を強制的に禁止するのはさすがに困難です。

それでも帰りたい人は、PCR検査での陰性証明取得が必要だったり、

2週間以上の隔離を覚悟で帰省します。

春節前は蘇州の病院でもPCR検査の長い長い列ができていました。

これはこれで自主的にPCR検査を受ける人が増えて感染拡大防止にもつながるかと。

また、検査費用も大幅に値下げされました。

 

おそらく春節の一時帰国ができなかった駐在員の方々も多かったと思います。

でも今年は単身赴任されている方でも食事に困ることはなかったのではないでしょうか。

 

 

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四川省 都江堰(du jiang yan)

2021-02-11 00:02:11 | <四川省>

都江堰(日本語読みで”とこうえん”)は今から2000年以上前に造られた水利施設です。

ダムではない方法によって水運を妨げずに水量調整できることが特徴です。

 

 

岷江は最後に長江(揚子江)へ合流する全長700kmを越える大河です。

都江堰は、岷江が平野部へ流れ出る扇状地の扇頂部に建造されています。

昔はこの辺りから下流にかけて氾濫による水害が多発する場所でした。

 

 

今でも現役で治水や水運と農地の灌漑に活躍しています。

2008年の四川大地震でも被害は少しの損壊だけでした。

 

 

Wikipediaに分かりやすい都江堰の構造の説明と図がありましたので転載します。

 

 

中央の中州(4)が人工の堤防で、先端の「魚嘴」(2)で川を左右に分水する。

左(3)が岷江本流、右(5)が灌江であり、「飛沙堰」(6)で土砂を灌江から排出し、

「宝瓶口」(8)から灌江の水を右下の農業用水へと導く。

出展:Wikipedia

 

 

人工で造られた中州が金剛堤、ここへ渡る吊り橋が安瀾橋です。

安瀾橋が最初に架けられたのは宋代、現在の橋は清代に再建されたもの元に修復したものです。

 

 

魚嘴は岷江の流れを適切に本流と灌江に分ける役目を持っています。

位置は過去の洪水や地震で変動してきたそうです。

現在の位置は1936年の改修工事によるもので建設当初より下流にあります。

 

 

飛沙堰は灌江側から岷江の本流へ土砂や余分な水を戻す役目です。

増水しても灌江が氾濫しないように、灌江側の水流が岷江本流へ戻る設計になっています。

 

 

宝瓶口は灌漑や水運に使われる蒲陽河の入り口、導水路です。

飛沙堰と同じように水量を調節する機能も持っています。

宝瓶口の導水路によって元の山から切り離された右の部分は離堆と呼ばれます。

離堆には都江堰の建設を推進した蜀の郡守、李冰を祀る伏龍観があります。

 

 

断崖を切り抜いた狭い水路を流れ出る水の勢いは結構すごいです。

宝瓶口から少し下流にある南橋の下を流れる蒲陽河を見るとちょっと怖くなるぐらい。。

 

 

二王廟には都江堰の建設を推進、完成させた、李冰と息子の李二郎が祀られています。

四川大地震の際にお寺の多くの建物が倒壊しましたが現在は復元されています。

 

 

二王廟のある山に登ると都江堰の全体像を見ることができます。

天気が良ければ。。ですけどね。

 

 

都江堰は成都市から西北に50kmほど離れた場所にあります。

建設工事中には諸葛孔明も視察に訪れたといわれています。

2000年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

 

 

また、都江堰のある都江堰市はもともと灌県という地名でしたが、

世界遺産登録に因んで改名されました。

 

 

都江堰の周囲には公園なども造られており一帯が観光景区になっています。

中国国内では有名な観光地で多くの人が訪れます。

また、景区の外にも食事の店や土産物屋などが並ぶ古い町並みの通りがあります。

 

 

事前にしっかり予習してから行けばよかったかなぁと反省しています。

魚嘴や飛沙堰の役割や都江堰の設計思想をもう少し理解してから見学すれば、

天気が悪くてももっと楽しめたと思います。

今回は旅が終わってから、撮った写真とネットの情報を見比べながら勉強しました。

 

 

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四川省 楽山市 楽山大仏

2021-02-04 00:02:04 | <四川省>

楽山大仏は世界最大の磨崖仏です。

高さ71m、肩幅は24mで、頭の高さだけでも14.7mあります。

 

 

大仏のある凌雲山は峨眉山から40kmほどの距離。

岷江、大渡河、青衣江の3つの大きな川が合流する場所にあります。

 

 

団体旅行だと峨眉山と楽山大仏は、ほぼ必ずセットになっていると思います。

大仏を間近で見るには、まず凌雲山を登ります。

 

 

山の上からは大仏様のお顔を間近に見ることができます。

目の前で見るととにかく大きい。。

 

 

大仏の足元へ降りる道は凌雲桟道だけになっています。

九曲桟道は上り方向の一方通行になっていました。

下りも上りも狭い階段や岩を掘ったトンネルを通るので混雑します。

 

 

凌雲山には、大仏以外にも凌雲寺などの仏教寺院がありますが、

みなさんの目的地は楽山大仏なので、大仏以外の場所はさほど混んでいません。

 

 

楽山はかつて有数の塩の産地でした。

塩を運ぶ船の安全やこの地に度々発生する川の氾濫を鎮めることを祈念して、

大仏が建立されたそうです。

 

 

確かに川幅は広いのに流れはかなり急で、落ちたら助かる気がしません。

大仏が造られたのは唐代、713年から建造が始まり90年の歳月をかけて完成しました。

 

 

楽山大仏は峨眉山と合わせて1996年に文化と自然の複合遺産として、

ユネスコの世界遺産に登録されています。

 

 

観光船に乗って川から大仏を見ることもできます。

大仏の前で10分ほど停船してくれるようです。

楽山大仏景区の北門から岷江沿いに500mぐらいの場所にも乗り場があります。

 

 

楽山は辛くない美味しいものもたくさんある街です。

中でも有名なのは、跷脚牛肉(qiao jiao niu rou)と甜皮鴨(tian pi ya)。

跷脚牛肉は塩味系あっさり味の牛ホルモンスープ料理です。

お好みで、唐辛子、山椒、ナッツ類などを混ぜたスパイスをつけていただきます。

 

 

甜皮鴨は字の如く少し甘くて北京ダックのように皮がパリパリの鴨料理。

他にも豆腐脳と呼ばれるおぼろ豆腐なども有名です。

どれも辛くないので辛いのが苦手な人も安心。

跷脚牛肉は”非物質文化遺産”なんていう称号がついているようです。

 

 

楽山まで来たら是非、辛くない料理も試してみるのもよいかと。

それと山や階段のきつい九曲桟道はちょっと。。と思うなら、

大仏の頭は目の前で見られませんが、凌雲山には登らず観光船のほうがお薦めかもしれません。

大仏の全体像が見られるのでいい写真も撮れると思います。

観光船なら山登り不要で楽山大仏景区に入るより値段も少し安いです。

 

 

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