厦門(アモイ)で最も有名な観光地と言えばコロンス島(鼓浪嶼)です。
岩でできた小さな島は2017年に世界文化遺産に登録されました。
もともと有名な観光地ではありましたが、
世界遺産に登録されて以降、国内外の観光客が大勢やってくる場所になりました。
厦門は清代のアヘン戦争に敗れた後、南京条約によって開港させられた港のひとつです。
列強諸国の共同租界がコロンス島に造られ、欧米諸国の領事館や日本領事館もこの島にありました。
今でも当時の洋風建築が数多く残されています。
また、厦門のある福建省といえば”華僑”、厦門は明代から貿易で栄えた港町です。
島には華僑の大富豪たちの別荘や邸宅も数多く建てられました。
現在では島民の住宅として使われているそうです。
コロンス島ではこれらの歴史などから家庭でのピアノ普及率も高く、
学校でも音楽の専門授業が行われているそうです。
ピアノ博物館や音楽学校もあり、有名な音楽家やピアニストが数多く排出されていることから、
ピアノ島、音楽の島とも呼ばれています。
島へ渡るフェリーは厦門市民用と観光客用に分けられていています。
島に最も近い厦門輪渡埠頭は市民専用なので観光客は厦門国際郵輪中心から船に乗ります。
厦門国際郵輪中心から20分ほど、厦門輪渡埠頭からだと10分ほどで到着です。
17時以降になると厦門輪渡埠頭も厦門市民以外でも利用できるようです。
厦門輪渡埠頭へ戻る船の出る三丘田埠頭では17時より前の時間でも乗船できました。
コロンス島で最も高い場所にあるのが日光岩。(登りませんでしたけど)
島全体や対岸を見渡すことができる人気の場所です。
島内には日光岩の他にも皓月園、菽荘花園、オルガン博物館などの有料観光施設があります。
今回は、古い洋館を眺めながらの街歩きや海岸の散歩を優先したので全て入り口だけ見てスルー。
洋館や繁華街から少し離れた場所にはビーチがあります。
人混みに疲れたら、ビーチで一休みするのもよいかと。
休憩とお昼ご飯を兼ねて海岸沿いのカフェに入ってみました。
屋上にはテラス席があり、絵画教室もやっているようなちょっとお洒落なお店。
頼んでみた台湾魯肉飯は観光地の割にはお手頃価格で味もまあまあ大丈夫でした。
島では自動車やバイクの使用は禁止されています。
物の運搬はリヤカーを使った人力で、沢山の荷物を積んだリヤカーをあちらこちらで見かけます。
重いリヤカーは急停車できないので人通りの多い場所でぼんやりしていると大声で怒鳴られたりします。
2006年に放送されたNHKのふれあい街歩きでも紹介されたコロンス島。
きっとその頃はまだここまで観光客が多い島ではなかったのでしょうね。
以前見た観光案内では、”静かな芸術の島でゆっくり読書などを楽しむ。。”
みたいなことが書かれていたような気もしますが、今はちょっとそんな感じではなさそうです。
でも周りをよく見渡すと人が少ない場所や通りもきっと見つかるはずです。
そんな場所見つけて異国情緒に浸りながら少しのんびりコーヒーでも。
街歩きだけでなく観光施設も巡ってみようと思うなら、共通入場券を購入する方がお得です。