1927年に湖南省南部と江西省西部の農村で、
毛沢東が率いる武装農民が蜂起したものの失敗に終わり、
井岡山に立てこもりました。
井岡山は羅霄山脈のほぼ中央に広がる山岳地帯で、
国民党政府の力もこんな山深い地までは及びません。
山中には茨坪や大井、小井などの山間盆地があり、
もともと匪賊や敗残兵の巣窟となっていた場所だったそうです。
国民党軍から逃れた毛沢東は、大井に隠れ住みました。
黄色い建物には、後ほど合流した、朱徳、陳毅らが住み。
白い建物には、毛沢東、彭徳懐、滕代遠が住み、
医務所も設けられていました。
もともとあった建物は、1929年に焼失し、
現在見学できるのは修復されたものです。
若かりし頃の毛沢東の銅像があります。
この顔、CCTVのドラマ、井岡山に出てくる毛沢東役の俳優にそっくりです。
茅坪にも、毛沢東が指揮を行い、暮らしていた場所があります。
八角楼と呼ばれる建物に住んでいたそうです。
ここで論文の執筆も行っていたとのこと。
茅坪で湖南省や江西省の共産党の第一回党大会が開催されたそうです。
大会が行われた場所も保存されています。
建物の外壁には当時書かれたスローガンが残されています。
1930年まで、この地を拠点にゲリラ活動を行い、
その後、支配地域を徐々に広げていきました。
また、黄洋界など天然の隘路で、
国民党軍を迎え撃ち、何度も撃退したそうです。
黄洋界には、迫撃砲や、
兵舎が設けられていました。
お土産物屋さんには、毛沢東や朱徳に関わる品がたくさん。
でも、意外と毛沢東グッズを扱っていない店のほうが多い。
買ってる人も見なかったけど。。時代の流れなんでしょうか。
今回の江西省の旅はこれでお終いです。
蘇州への帰路は、井岡山空港から上海虹橋まで、飛行機を使いました。
とても小さな空港で、上海へ向かう便は、1日1便のみです。
仕事以外で、こんなに長く中国国内を旅行するのは初めてです。
少々疲れましたが、久しぶりに自然をいっぱい堪能しました。