現在、長春市内には54路と55路、
2系統の有軌電車(路面電車)が走っています。
55路は工農大路(紅旗街)から高鉄の長春西駅を結ぶ新しい路線で、
路線長は9.62km、2014年末に全線開通しました。
長春の有軌電車の歴史は古く、1941年、旧満州国時代に造られました。
戦後は中国に引き継がれて運行されています。
最盛期の1960年代には6路線、総延長53kmまで延びたそうですが、
今残っているのは2路線だけになりました。
一応、計画では将来再び拡張することになっています。
軽軌3号線から最も連絡のよい寛平大橋から長春西駅まで乗ってみました。
軽軌の寛平橋駅を出るとすぐ前に有軌電車の寛平大橋駅があります。
車両は2012年にすべて新型に置き換えられました。
残念ながら、今はもう古い車両を見ることはありません。
もう少し早く乗っておくべきでした、旧型にも乗りたかったのに。。
乗車方法は公共バスと同じで、前乗り後降りです。
運賃は1元均一で、乗車時に現金を投入するか交通カードで精算します。
路面電車はゆっくりコトコトと街を走ります。
これもバスと同じで、乗降客がいないと駅に止まらないことがあります。
スピードはバスの方が速そうです。。
55路は、洛陽街駅まで54路と同じ線路です。
洛陽街を過ぎると左へ分岐し長春西駅方向へ向かいます。
終点に近づくほど建物は少なくなり、乗客も減っていきます。
道から外れ、再び専用の線路が現れると、もう終点の長春西駅も見えてきます。
工農大路(紅旗街)から35分ほど、寛平大橋から20分ぐらいで到着です。
有軌電車を降りてから、少し進んだ先のエスカレーターで3階に上がると、
高鉄駅の入り口と切符売り場があります。
以前から長春西駅の交通案内にも「55路」が出ていましたが。。
これはバスだと思い込んでいて、
つい最近まで有軌電車がここまで来ていることに気付きませんでした。
空調のない汚いバスを使うより、有軌電車を使うほうが安全で快適です。
料金も同じだし、運行間隔も10分に1本はあるようです。
でも終電はバス並みに早いです。。
(工農大路発19:50、長春西駅発19:10)
話は変わりますが、昨日、一昨日の長春は本当に寒かったです。
急に冷え込んで、一昨日は日中でも8度ぐらい、最低気温は1度でした。。
週末にかけて、平年並みの気温に戻りそうですが、
もうすぐそこまで冬が近づいています。