周庄は元代から明代の建物が多く残る江南の水郷古鎮です。
江南一の水郷と称される、中国国内では有名な観光地のひとつです。
古鎮は映画やドラマのロケ地にも使われており、
CNNが選んだ世界で最も美しい町ランキングのTOP10入りをしたこともあります。
ずいぶん前に何度か行ったことがあるのですが、
いつも観光客で混雑していて、しばらく足が遠のいていました。
場所は上海と蘇州のちょうど境目ぐらいで車がないとちょっと不便です。
地下鉄もなく、公共交通を利用する場合は長距離バスなど使うことになります。
観光バスや自家用車用の駐車場から、古鎮の入り口までは少々距離があります。
昔から三輪自転車に客を乗せて運ぶ商売をする人がいますが、今は少なくなっているようです。
”歩くと1時間かかるよ”という誘い文句は昔と同じでしたけど。。
実際に歩く時間は15分ぐらいでしょうか。
ここが周庄と呼ばれるようになったのは北宋の時代です。
明、清代にはシルク、刺繍、食品などの生産や流通で大いに栄えました。
江南一の豪商だった瀋万三の邸宅、瀋庁や、明代に建てられた張庁など、
当時の豪商の邸宅や民家が今でも残されています。
古鎮の建物と同様に、古い橋もたくさんあります。
再建されたものも含めて14の古石橋が水路に架かっています。
中でも人気があるのが、世德橋、永安橋が直角に交わっていることから、
2つを合わせて双橋と呼ばれる橋です。
橋の近くまで行くと皆さんここで記念撮影をしています。
富安橋は周庄の中で最も古い橋で、1355年に架けられたそうです。
橋の両側が楼閣になっているのが特徴です。
古鎮の水路は”井”型になっていて水路沿いの家には必ず船着き場があります。
今は観光客を乗せるだけの役目ですが、昔は物流に小舟が大活躍していたのでしょう。
湖畔にある全福寺は、この地に暮らす周迪功郎が信仰心から自宅を寺にしたものと言われています。
また開墾した田畑を寺に寄付したことなどから周庄と呼ばれるようになったそうです。
余談ですが、蘇州や上海などの観光地のトイレはずいぶん綺麗になっています。
ここ周庄もびっくりするぐらい綺麗なトイレがありました。
格付けもあるようで、こんな感じのトイレなら女性も安心だと思います。
ここを訪れるのはもう10年ぶりぐらいです。
古鎮周辺もずいぶん綺麗になった感じがします。
夜になるとライトアップされるので昼間とはまた違った雰囲気も楽しめます。
久しぶりなので古鎮の夜景を少し楽しんでから帰ることにしました。