長春から大連への出張では、経費削減も兼ねて寝台列車をよく使います。
今は、大連-ハルピン間には高鉄が繋がり、高鉄を使えば、
長春から大連までの所要時間は3時間30分ほどになりましたが、
朝一番からの打ち合わせとなると、高鉄では間に合いません。
大連行きの夜行列車は、今でも毎日数本運行されています。
いずれも早朝に大連に到着します。
長春駅の工事が終わるまで、大連行きの寝台列車は、
長白路の臨時ホームを使用しています。
駅からは結構遠いので、利用する場合は注意が必要です。
まだまだ工事の続く長春駅前(長春駅南広場)を通り過ぎて。
長白路に出ます。
案内看板も出ています。
夜は道が暗いので少々不安になるかもしれませんが、
とにかくまっすぐ進みます。
臨時ホームでも、切符の購入や受け取りができます。
待合所はいつも人でいっぱい。
寝台は、硬臥(2等)と軟臥(1等)の2種類あって、
2等は3段ベッド、1等は2段ベッド×2(4人の個室)です。
1等車両はこんな感じです。
列車が発車してしばらくすると、車掌が切符を番号のついたカードと交換しに来ます。
車掌は預かった切符で、乗客がどの駅で降りるのか把握します。
自分が降りる駅に着く少し前に起こしに来てくれるので安心です。
起こしてもらってカードを渡すと、切符が返ってきます。
ベッドは上段か下段かは好みが別れると思いますが、
下段のほうが少し値段が高くなります。
下段の場合は、テーブルが使える。窓から景色がよく見える。
天井が少し高いので圧迫感が少ない。
上段の人の上り下りが少々気になる、上段の人が勝手に下段に座る。。
上段の場合は、足元(通路側)にそこそこの収納スペースがあるので、
服などをたたんで置いておける。知らない人が座ることがない。
大きな荷物がない時や静かに寝たい時には、上段の方がおすすめで
いろんな人と交流したければ、下段がおすすめかもしれません。
列車の連結部は喫煙スペースになっています。
食堂車もあります。
ここでで調理したものを提供しているのかは分かりません。
車内で弁当を買ってもここで食べることができると思います。
深夜は営業していない感じですが、カップめんぐらいは買えそうです。
大連に着いたら腹ごしらえして仕事です。
さすがに帰りは高鉄で。
寝台列車は、定刻通りに運行されることはまずないです。
特に内モンゴルや黒龍江省など、遠方から来る列車は、
必ずと言っていいほど、大連到着が1時間ぐらい遅れます。
大連で仕事する時は、あまり早く着いてもしょうがないので、
この遅れがちょうどいい具合になってます。