蘇州には麺の店がたくさんあって、よく食べに行きます。
大衆食堂レベルや老舗、最近では観光客向けのお店も増えています。
老舗の一つ、十全街にある萬泰興。
典型的な蘇州麺と言ってよい感じです。紅湯(醤油スープ)は、ほんのり甘めです。
いろいろなトッピングがセットされている麺もありますし、
スープを選んでから何を乗せるかを決めても大丈夫。
蘇州人は川魚をカラッと揚げて甘辛醤油ダレをつけた爆魚も大好きです。
排骨は骨付きバラ肉の中華天ぷらです。白湯の排骨麺を頂きました。
萬泰興の排骨は甘辛醤油ダレタイプ。店によっては塩コショウ味のサクサクタイプがあります。
店は昔よりきれいになったと思います。注文はQRコードを読んでスマホからになっていました。
水路沿いの席もあるので空いた時間に行けばちょっとのんびりできます。
日本人には人気があって、私自身も好きな同徳興。
以前からあるのは観全街、怡園の近くと十全街、最近では店の数も増えているようです。
昔は大衆食堂のような麺屋さんだったのが、今ではきれいな店になっています。
同徳興で食べるのは、基本的に白湯と白焖肉(とろとろチャーシューみたいな)の組み合わせ。
焖肉にも白と紅があります。澄んだ白湯スープの味がお気に入りです。
朱鴻興は大衆麺屋さん。
東呉麵館と並んで昔からあるチェーン店です。店の数では東呉麵館が圧倒的に多いです。
東呉麵館は蘇州人好み?のかなり甘い系、個人的には甘くない朱鴻興の方が好きです。
朱鴻興はどちらかと言えばさっぱり系で醤油スープの紅湯も甘くないです。
楓鎮大肉麺は有名な蘇州麺のひとつです。
焖肉麺と同じ感じですが焖肉麺は紅湯が基本で白湯も選択可、楓鎮大肉麺といえば白湯です。
20年ほど前、日本から蘇州へ出張に行った時によくお世話になっていた、雅都大酒店の敷地内にある、
中華レストランの老東呉食府が、麺館としても営業していることを知って行ってみました。
10年以上ぶりに中に入ったら、ずいぶん雰囲気が変わっていました。
ホテルの宿泊客なのでしょうか、近所の人なのでしょうか、お客さんは予想以上に多かったです。
紅湯に焖肉と素菜(精進料理)のトッピングで。
素菜は店によって違いますが、きくらげ、しいたけ、タケノコ、お揚げなどが入っています。
湯包(灌湯包)のセットがあったので頼んでみました。
湯包はスープがたくさん入った小籠包と言えばよいのでしょうか。ストローが付いてきます。
今まで気づかなかっただけかもですが、最近、蘇州にも湯包の店が増えた気がします。
蘇州料理の老舗レストラン代表格のひとつ、清代に開業した松鶴楼にも麺館があります。
観前街の松鶴麺館は松鶴楼の通りを挟んだ斜め向かい側です。
老舗高級レストラン系列らしく、店内はきれいで内装も落ち着いた感じです。
店員さんは普通の蘇州のおばちゃんです。
値段はちょっとお高めですが、甘さ控えめで澄んだ紅湯は美味しいです。
白湯の方が好きなのですが、松鶴楼麺館なら紅湯でもOK。
紅湯麺に焖肉と素菜のセットだと、大衆点評などで少しお安くなります。
蘇州麺の値段はピンキリです。
最近は物価が上がっているので、さすがに10元以下で食べられる店は少なくなりました。
写真は焖肉麺ばかりになっていしまいましたが、トッピングの種類は数多くあります。
観光地や古典園林の周辺では観光客向けに、蟹みそや三蝦(蝦の身、卵、みそ)、鶏頭米などを使った、
100元以上するような拌麺(汁なし麺)も増えています。
(地元の人はそんな高級麺は食べないですけど)