今年の春節休暇は、新型コロナウイルスで中国各地大騒ぎです。
観光地や映画館など人の集まる場所は全て営業停止になっています。
普段の連休なら観光客で溢れる蘇州の観光地もこの通り。
旅行ブームが訪れる前の蘇州に戻った感じです。
連休ともなると大渋滞の高架道路もご覧の通り。
せっかく梅の花が咲き始めているのにそれどころではありません。
公共交通の利用や人の集まる場所でのマスク着用を義務づける都市も増えていますので、
もし中国へ来る必要がある場合には必ず多めにマスクを持ってこないと、
移動にも支障が出ますのでご注意を。
先日乗った飛行機の中もこんな感じです。
この時はマスク着用の義務はありませんでしたが、
乗務員も含め全員マスクを着用していました。
マンションの管理会社から消毒作業中のお知らせがSNSで発信されていました。
エレベーターや建物の出入り口、駐車場などの消毒作業中です。
高速道路の出口や料金所などでは検問が設置されており、
どこから来たのかなど尋問され、場合によっては検疫を受ける必要があります。
湖北省のナンバーだと間違いなく検疫です。
上海の場合、地方から出てきている人達は田舎へ帰るので、
観光地以外の場所では普段より静かになるのですが、
今年は今まで以上に人がいません。
地下鉄駅にも乗客の姿が全くありません。
こんな光景は初めて見ました。
最近の国営中央テレビでは、
各地の病院で治癒後退院しているニュースを多く流しています。
これから爆発的に感染者が増えてもパニックを起こさせないための措置だと思われます。
いつもは日本の報道は大袈裟だなぁと思うことが多いのですが、
今回はとても控えめな感じがします。
こちらでは、信憑性が疑わしい話もSNSなどを通して発信されていたりしますので、
正しい情報を見極める必要もあります。。
例えば、蘇州の企業が抗ウイルス製剤を既に開発したなどなど。
各地でマスクを買い求めて行列をつくる様子もSNSにUPされています。
2枚で100元(日本円で1500円)以上の値段で売る悪徳店もあり、
公安が取り締まりをしているようです。罰金30万元以上だそうです。
以前のSARSの時とはもう比べ物にならないぐらい情報量が多いので、
これはこれで逆に注意が必要です。時代の変化を感じます。
春節休暇は政府通達で、2月2日まで延長されました。
既に27日から国内外の団体旅行が禁止されています。
さらに上海や蘇州では個別に2月8日、9日まで出勤を禁止、
登校は2月17日以降としています。
今後、他にも新しい通達が出される可能性もあります。
長春は、今のところ上海や蘇州と比べると騒ぎは大きくありません。
蘇州では武漢から来た人や発熱のある人はすぐ届け出るようになど、
緊迫した雰囲気のメールが毎日のように届きます。
長春の場合、メール自体は毎日届くのですが、
内容は、手洗い、マスクをしましょう、具合が悪ければ早めに受診しましょう、
そんなに大袈裟に心配しくても大丈夫ですよという感じのレベルです。
中国では、まだまだ手洗いやうがいの習慣がない人が多く、
これが感染拡大の理由のひとつになっているかと思います。
日本製のマスクが手に入らないかと聞かれることもありますが、
心の中でついつい”日本製のマスクを探す前に、まず手を洗おうよ。。”
と呟いてしまいます。
日本製品を信頼してくれているのはありがたいことなんですが。