中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

浙江省 千島湖(淳安県浪川郷) 芹川古村

2023-12-28 00:12:28 | <浙江省>

千島湖旅行の最後に湖をぐるっと一周してから蘇州へ帰ることにして、

千島湖から少し離れた山の中にある芹川古村にも行ってみました。

 

 

観光案内で見つけた場所だったので、あまり期待していなかったのですが、

結果的にこの考えは正解で、今回の旅行の中で最も景色が楽しめることになりました。

 

 

芹川古村は、浙江省の淳安県浪川郷芹川村の中にあります。

芹川村は千島湖に沈まずに残った場所なので、そもそも人が訪れることも少ないのでしょう。

千島湖の観光地からまっすぐ行けるような公共交通はありません。

 

 

ナビが案内した道(たぶんショートカット)も湖岸から離れると集落の中を通る細い道でした。

車で芹川古村の中へ入って行けるような道幅の道路はありません。

古村の近くに駐車場(無料でした)があるので、そこから歩いて村に入ります。

 

 

村の入り口にある大きな楠は、800年以上の樹齢だそうです。

駐車場には車がたくさん駐まっていたので、観光客が多いのかと思いながら村の中へ。

 

 

芹川古村も700年以上の歴史があります。

明清代と民国時代の建物が60棟以上残っており、村の中を澄んだ川が流れています。

 

 

川を挟んだ両側の道が村のメインストリートになっています。

川には魚が群れていて、あちこちにアヒルが放し飼いされています。

 

 

一応観光地なのですが、蘇州近郊の水郷古鎮のように土産物屋や飲食店が立ち並んでいるわけでもありません。

観光客向けっぽくなっている感じの商店は1軒だけ。

 

 

観光客向けに他にあるのは数軒の農家料理のお店と村の入り口近くの酒屋さんぐらい。

それ以外は、村人が普段買い物するような小さな雑貨店や食料品店で、

お菓子や土産物も扱っているぐらいです。

 

 

村の中は人々が普通に暮らしているだけで、休日でしたが観光客の姿はほとんどありません。

駐車していた車の多くはきっと村人のものなのでしょう。

 

 

川沿いの家には、それぞれ自分の橋があるのかと思えるほど、とにかく橋の数が多いです。

明清代の石橋や板橋、新しいセメント造りの橋など、様々な橋があります。

 

 

小さな村の中には38の橋があるそうです。

橋の下をよく見てみると、洗い物をしている人の姿があちらこちらに。

橋は各家の炊事場にもなっているように見えます。

 

 

村を散策していると、一匹の黒い犬が道案内をしてくれました。

後ろからずっとついてくるわけではなく、先に立って歩いていきます。

写真を撮ったりして立ち止まると、自分で遊びながら終わるのを待っています。

仕草がとても可愛くて撫でてあげたくなるのですが、海外でやっちゃいけないことのひとつなので我慢。

 

 

そんなに目立つ行動はしていないつもりでしたが、

犬と一緒に村の奥まで散歩していたせいなのか、村人に声をかけられてちょっと緊張。。

たぶん、標準語が話せない奥地から出てきた人だと思われたに違いありません。

 

 

芹川古村は一応観光地にはなっていて、千島湖の観光マップに載ってはいるものの、

今のところは交通の便が悪すぎて、観光客で賑わうことはなさそうです。

 

 

車がないと行きにくい場所なのですが、こんな素朴で長閑な風景を楽しみたいと思われる方にはお勧めです。

村の中には若い人や子供の姿も見かけましたし、過疎化が進んで人がいないという雰囲気ではありません。

また、裕福ではないかもしれませんが、貧しい村という感じもありません。

 

 

蘇州の平江路もそうでしたが、観光地となって人気が出ると元の雰囲気はすっかり消えてしまうので、

景色や雰囲気が良くて普段の生活も見られる古村の姿は、なかなか見ることはできません。

私のような中国語が達者でもない外国人には、観光地になっていなければその場所を知ることはできませんし、

逆にそうでなければ、中まで入って行く勇気もありませんので。

まだ人気がない観光地の芹川古村を見つけられたのは運が良かったのかと思います。

 

 

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浙江省 千島湖 天嶼景区と千島湖植物園

2023-12-21 00:12:21 | <浙江省>

船と島から千島湖の景色を楽しんだ後、陸から景色を楽しめる場所がないか探してみました。

中心湖区の周辺で見つけたのが天嶼景区と千島湖植物園でした。

 

 

どちらも有料で、実際に行ってみた感想は、

景色を楽しむという意味ではどちらもあまり大したことはない。。です。

 

 

天嶼景区は、山の上から千島湖を見ることができる公園のような場所です。

入園料は80元。地元の人は入園無料なのか割引があるようです。

 

 

長い長いエスカレーターを乗り継いで山の上まで登れます。

どうやら入園料=エスカレーター代のようです。

(エスカレーターを使わなければ無料で登る道がきっとあると思います)

 

 

こんな距離の長いエスカレーターに乗ったのは初めてかもです。

振り返ると湖の景色が楽しめます。

戻りは歩くか、10元払えばバスに乗れます。

 

 

山の上には展望台と売店、別料金の下りの滑り台があるだけです。

中国の観光地では山を下りる滑り台というのをよく見かけます。そういえば梅峰島にもありました。

 

 

展望台の景色は、エスカレーターの途中で見える景色と大差ありません。

もうひとつ残念なのは、ここから見える千島湖は島の数が少ないです。

 

 

この景色のためだけに80元(帰りの車を使うと90元)はちょっと高い気もします。

天嶼景区から見る夕焼けが綺麗らしいので、もう少し遅い時間に行けばよかったかも。

でも、今回の千島湖の旅行の間は天気も微妙で夕焼けを見ることは出ませんでした。

 

 

千島湖植物園は、一つの島全体が公園のようになっています。

入り口で入園料を払って電動カートで島へ向かいます。

 

 

島の形が鹿のようになっています。

空から見るわけではないので地図かドローンの写真を見ないと分かりませんが。。

 

 

植物園となっているのですが、植物に関する大した解説があるわけでもなく、

教会のような建物やピアノのオブジェなどが置かれています。

 

 

観光客がSNS映えする写真や動画を撮ることに力を入れている場所のようです。

湖岸の遊歩道のあちこちに撮影用の小物が置かれています。

 

 

閉園前ぎりぎりの時間に行ったので見かけませんでしたが、

この感じは、たぶん結婚写真を撮りに来る人も多いのだろうと思います。

 

 

一番人気の場所は、天空之鏡という名前がついた撮影スポット。

人の少ない園内で、ここだけは少し賑わっていました。

夕焼けが出ればもっと奇麗なのでしょう。

 

 

園内の遊歩道や木道はちゃんと整備されていますし、芝生の広場や休憩所もあるので、

小さなお子さんを連れて遊びに来るのにいい感じの場所です。

 

 

結局、千島湖でどうやって遊ぶのがいいのか、どこで景色を楽しむのが正解か分からずじまいでした。

いつも太湖の景色を眺めにぶらっと出かけることも多いので感動が少ないのかもしれません。

平日に行ったこともありますが、それなりに有名な観光、リゾート地にしては思ったほど人も多くなく、

のんびりと過ごせたのは良かったです。

 

 

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浙江省 千島湖 梅地亜君瀾度假酒店(ナラダ千島湖リゾート)と晩ごはん

2023-12-14 00:12:14 | <浙江省>

千島湖旅行では、梅地亜君瀾度假酒店(ナラダ千島湖リゾート)というホテルを利用しました。

新しいホテルではありませんが、部屋もサービスも結構よかったです。

 

 

宿泊費は各種割引を利用して、朝食付きで1泊700元ちょっとでした。

周りのリゾートホテルの値段と比べると、中の上ぐらいのレベルなのかと思います。

中国のホテルは日本と比べると相対的に安いです。

日本だと1人いくらですが、中国の場合は1部屋いくらなので、多人数で使えばもう格安です。

 

 

せっかく遠くまで来たのでバルコニー付きの湖の見える部屋をチョイス。

湖畔のホテルなので、視界を遮るものはありません。

ここで1日何もせずにボーっと過ごしてもいいかなという気分になれます。

 

 

広い敷地内には庭や子供の遊び場のほかにプールもあるようです。

1棟ずつのコテージも並んでいました。

 

 

ホテル専用の船着き場に船が停泊しています。

結婚式も行われるようなホテルなので、貸し切りイベントなどで使われるのでしょうか。

 

 

朝食は中華系と洋食系がメインで、それなりに充実しています。

中華が苦手な方でもきっと何か食べられるものがあるかと。

 

 

広いテラスにも席が並んでいるので、景色を見ながら外でのんびりということもできます。

いつも通り朝食をがっつり頂いて、昼ごはんは軽食で済ませる節約作戦で。

 

 

重宝したのが、フロントにある24時間稼働の無料コーヒーサーバー。

コーヒーの他に2種類の暖かいお茶もありました。

部屋や外に持って行けるように紙コップと蓋が置いてあるので何度もお世話になりました。

 

 

夕食は2日間ともホテルから歩いて行ける場所にあるレストランへ。

大きな店から小さな店まで基本的にどの店も千島湖の魚を使った料理がメインのようです。

水のきれいな千島湖では淡水魚の養殖が盛んで生産量も多いので、初日は素直に名物料理の魚で。

 

 

1匹もしくは半身の魚(大きいです)を3種類の味で食べる(一魚三吃)をお勧めしている店が多いです。

料理方法も選ぶことができます。

選んだのは、定番の魚頭濃湯(頭と頭に近い部分を揚げてからスープ煮込んだもの)、

紅焼魚頭(醤油煮込み)、葱油划水。

划水(hua shui)は”水をかく”という意味で、尻尾に近い部分を使った魚料理の呼び方にも使います。

 

 

セットメニューには、豚バラ肉と玉ねぎの炒め物、白菜の炒め物、

唐辛子みそ付きのとうもろこしクレープと、ご飯がついて、166元でした。

豚バラ肉と玉ねぎの炒め物は、ほんのり醤油味で日本でも食べたことがあるような感じの懐かしい味。

 

 

2日目はもう魚は食べたくなかったので、

ホテルの近くでかつ魚料理以外のセットメニューを探すという難題に取り組みました。

1件だけ、近くの民宿レストランで肉料理メインのセットを探し当てて無事クリア。

 

 

隠居千島湖酒店という清潔感のあるレストラン、外からわざわざ食事に来るお客さんは少ないようです。

(店に入って最初に聞かれたのが、宿泊予約はしていますか?でしたので)

セットは料理3品+白ごはんで128元。

茄子焼肉(ナスと豚肉の炒め物)は、白ご飯にもよく合います。

 

 

セットメニューの中には、紅焼肉(豚肉の醤油煮込み)があったのですが、

できないということで、あまり辛くない辣椒炒肉(豚肉の唐辛子炒め)に変わりました。

青唐辛子がごろごろ入っていますが、本当に辛くなく美味しかったです。

 

 

農家小土豆(小粒のジャガイモの炒め物)は、ビールのお供にぴったりの塩加減。

自分好みの味で、結構な量でしたが完食しました。

 

 

前日のお店もこの店もビールを頼むと千島湖ビールが出てきました。

中国で一般的な苦みもアルコール分も少なめのさっぱり味です。

農家小土豆のおかげで2本飲んじゃいました。

しかも、メニューが変わったお詫びということでサービスとなりました。

 

 

昔と違って今はスマホで先に店の場所を調べたり、メニューを確認したり、

お得セットを選ぶことができるので、知らない場所での食事のハードルがずいぶん下がりました。

隠居千島湖酒店は、1泊朝食付きで300元(大型連休除く)以下だそうです。

建物も内装も奇麗ですし、こういう民宿だった泊まってみてもいいかなと思えます。

最近、蘇州近郊では5つ星ホテル以上の値段の高級民宿もずいぶん増えています。

 

 

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蘇州 2023年秋の振り返り

2023-12-07 00:12:07 | <蘇州>生活

千島湖の記事はまだ続くのですが、毎度のことながら更新が遅いので、

真冬になる前に蘇州の秋の様子を先に。。

 

 

11月上旬に太湖の紫金庵へ行った時は、

銀杏の葉が色付いて落ちるのはまだまだこれからという感じでした。

 

 

お寺の売店では大粒の美味しそうな銀杏が売られていました。

銀杏は秋になると太湖の周辺で買うか、マンションの中庭で拾って食べています。

 

 

蔦の葉は赤く色づいていました。

ちょうどこの日から暖かい麵が恋しくなるぐらい急激に気温が下がりました。

 

 

紫金庵で蘇州麺を食べたのは初めてです。

ここのスープは濃い醤油味ではなく、私の好きなちょっとさっぱり味。

 

 

営業時間は午後2時ぐらいまで、客が少ないと早く終わってしまいます。(なので初めて食べた)

店のおばちゃん達が暇でもう帰り支度を始めそう、10分遅かったらもう閉まっていたかもしれません。

 

 

境内にみかんがたくさん実っていて、見た目には美味しそうに見えます。

採って食べても叱られませんが、震えが来るぐらいすっぱいです。

 

 

こちらは11月下旬の虎丘、銀杏は色付いたのですがまだ地面を黄色にするほどでもなく。

今年の蘇州は急に寒くなったかと思えば、また暖かくなったりと少し変な気候でした。

 

 

でも、モミジはすっかり赤くなっていました。

 

 

庭園のモミジが綺麗なのは拙政園です。

たくさんの観光客で賑わっていました。

 

 

秋から初冬の拙政園は銀杏の黄色とモミジの赤、常緑樹の緑と彩が楽しめます。

 

 

今年はちょうどよいタイミングで拙政園のモミジを見ることができました。

 

 

観光客が増えすぎたせいなのか、たまたま修理のタイミングだったのか、

残念なことに通れなくなった回廊や入れなくなった亭があちこちにあります。

 

 

先週末の虎丘湿地公園。

ここは、紅杉と呼ばれる杉の木が赤く染まります。

遠くから観光客が来るような場所ではありませんが、この時期は地元の人達で賑わいます。

 

 

いつもの12月ならもっと全体的に赤くなっていたかと思うのですが、今年はまだ半分ぐらい。

たぶん来週にはもっと見頃になっているのかと思います。

 

 

そんなに人も多くなく、赤色が楽しめる場所のひとつが楓橋路です。

こちらは今ちょうど見頃か、もう遅いぐらいかという感じです。

 

 

桐涇北路(西園の近く)から上塘街まで約500mほど、川沿いに植えられた楓が鮮やかになります。

桐涇北路の銀杏とタイミングが合えば、黄色を見た後に赤という楽しみ方ができるのですが。

 

 

そういえば、今年はまだ道前街の銀杏を見に行っていません。

きっともう落ち葉で道も黄色になっているのでしょう。

蘇州でも最も有名な紅葉スポットは天平山ですが、

最近は人が多すぎて渋滞も以前より酷くなり、休日に行く気になれません。

以前は割と自由に時間が作れたので平日に行っていましたが、天平山はしばらくおあずけになりそうです。

 

 

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