江蘇省ルールでは入国後2週間の集中隔離が終わっても更に2週間の健康観察(居家隔離)があります。
健康観察というのは名ばかりの完全隔離。結局、大陽山商旅酒店での隔離継続となりました。
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健康観察は基本的には家に帰って隔離を続けることになりますが、1人住まいであることが絶対条件です。
1人住まいでも認められなかったと言っていた台湾人もいましたので、
例えばホテル形式のサービスアパートメントだとNGになったりするのかもしれません。
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居家隔離の能否は社区が判定します。
集中隔離中に社区から連絡がありますので、家に帰るか隔離ホテルでの滞在を2週間延長するかを伝えます。
家に帰りたくても条件に合わなければ強制的に隔離ホテル滞在延長になります。
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居家隔離が認められると集中隔離終了の翌朝に白い服を来た人達が専用車でお迎えに来るハズです。
居家隔離の内容について社区に確認したところ、一歩たりとも外へ出ることは許さない。
デリバリーや宅配便の受け取りはできるが自分で取りに行くことはできず、
小区のボランティアに届けてもらうという絶望的なルールでした。
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白い服の人達に部屋まで護送された後、更にドアを封印されて小区中の噂になるのも嫌でしたので、
家に帰ることを諦めて、ホテル滞在を2週間延長することにしました。
ちなみに居家隔離を選択するとこのように封印されるそうです。
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ホテル延長の手配などはすべて社区が行うので自分で予約をとる必要はありません。
なお健康観察期間のホテル代も自腹です。
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健康観察期間も集中隔離期間も食事(中華弁当)の内容は変わりません(当たり前ですよね)。
メニューは1週間ぐらいのローテーションになっています。
だいたい何でも食べられる人なのですが、3週目にはげんなり。。もう箸が進みません。
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時々、メインとサブのおかずの配置と量を変化させて雰囲気を変えるという姑息な手段?も取られます。
味付けは蘇州らしく甘いか塩味系が多いです。
お米は硬めで美味しくないです。冷めるともう食べる気がしません。
私にとっては特に夕食が運ばれてくる時間が早すぎて(17時前に届いたりします)。。
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週一ぐらいで少し辛い料理が入りますが激辛はありません。
日本人にとってはこの方がありがたい人も多いかもしれませんが、
中国の方々でも西の方や北の方の出身者にとっては厳しい味付けかもです。
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食べ物は、朝、昼、下午茶(3時のおやつ)、夕と1日4回運ばれてきます。
朝はお粥、饅頭、パンなどで、昼食と夕食は油まみれの中華弁当と果物やヨーグルトなどのデザートです。
3時のおやつはケンタッキーフライドチキンが来ることもあれば、サラダや果物、ケーキだったりします。
飲み物はスターバックスやCOSTAの甘い系コーヒーなどもあります。
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ホテルの施設が古いためか、天井から水漏れや停電、エアコンが使えないなどの苦情が何度か出ていました。
幸い私の部屋での水漏れやなどはありませんでしたが、1度だけホテル全館での停電が発生しました。
また時々お湯が出なかったり断水したりすることもありました。
ネットは使えないレベルではありませんがちょっと遅いです。
日本とTeamsを使ったWeb会議を何度か行いましたが、映像・音声ともに問題ありませんでした。
入居者が増えると、特に夜は遅いことを体感できるレベルになることもあります。
コンセントは電源3口+USB充電口3口のテーブルタップも置いてあったので助かりました。
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部屋の窓は開けられます。
きっとこのワイヤーが切れると通報されるのだと思います。普通の開け閉めでは気にする必要はありません。
ドアにもセンサーが付いていて、長時間ドアが開いていたり、人が出たことを感知すると通報されます。
ドアの外に出て通報された人もいたようで、グループチャット上で注意喚起がなされていました。
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コロナが治まるまでは中国での日常生活に欠かせない健康コード。
海外は高危険地区扱いになっているため入国後の時間経過でどのような変化を見せたかというと、
外国人用(入境人員版)や各地域ごとの健康コードでかなり差がでました。
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行程卡は海外にいたことを認識しなかったようで、日本という表示は出ませんでした。
上海で3日間隔離でしたので、蘇州に入ってから2週間は上海の滞在履歴(危険地域の*印付き)も表示されています。
今は監視が厳しくて、*印が付くと地下鉄に乗れなかったりスーパーに入れなかったりします。
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蘇州の健康コード、蘇康码が最も多彩?な変化を見せました。
入国後すぐは緑、翌日には赤、14日を過ぎると緑でその2日後には黄色、
居家隔離期間中は黄色で14日以内に海外や危険地区に行った人は報告ことがある人は報告して下さい表示に。
いやいや、もう入国後21日過ぎてますから。。色的にはコンプリートです。
不安になって社区に問い合わると、健康観察隔離(居家隔離)が終われば自動的に緑に戻るそうです。
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蘇康码が緑で行程卡の*印さえ消えれば日常生活には支障がでないですし、
上海の健康コードも緑なら、緊急事態で帰国が必要となっても何とか浦東空港まで移動はできるハズ。
上海の健康コード、隋申码は入国後すぐは黄色、4日後あたりで赤、14日後に緑になりました。
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私の健康コードコレクション、入国時は見事に黄色や赤色表示でしたが、
地域によって多少のタイムラグがあるものの、蘇州と北京以外はだいたい2週間後に全て緑に変わりました。
しばらく北京に行くこともないのでまあいいかと思っていたら、健康宝も3週間後には緑に戻っていました。
ちなみに長春の健康コード吉祥吗は未だに外国人対応がダメダメで、登録ですら長春市政府への申請が必要です。
先日は瀋陽総領事館経由での申請受付の連絡が届いていました。
健康コード登録ごときで領事館なんて、都市部に暮らしておられる人には信じられないと思いますが、
吉林省というのはこういう地域なのです。。
今までは吉祥吗が無くても何とかなっていましたがロックダウンになって以降はPCR検査などで必須のようです。
私は巻き込まれずに済んだので未登録のままですが。。
今、上海にお住いの方々も身動きもとれず大変かと思いますが、長春は更にご苦労なさっていると思います。
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蘇州ルールでは、入国後から解放されるまでの28日間に計8回のPCR検査があります。
入国時に浦東空港で1回、集中隔離期間中に4回、居家隔離期間中の3回で、
居家隔離最終日の検査結果は、隔離解除証明と一緒に紙でも受け取れます。
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私の隔離期間中にも、日本から子供さんを連れてこられた方がいらっしゃるようでした。
小さなお子さんと一緒にこのような環境で14日間もしくは28日間過ごさなければならないのは、
本当に大変なことだと思います。
今回の一時帰国に要した費用を計算してみると、
中国国内移動、航空券、日本での交通費とPCR検査費用、中国隔離ホテル費用だけで、
1元=19円で計算すると、日本円換算で60万円弱ぐらいになりました。
そのうち、中国で払った隔離ホテル代(合計28日)だけでも21万円ちょっと。
これとは別に日本で諸々使った金額を足し合わせると計100万近く使っているかと。。
往復必要経費だけで60万は貧乏人にはさすがにもう無理です。
コロナが終息するか、この鎖国と隔離政策が終わらない限り、金銭面でも次はいつ帰られるか見当もつきません。