今日はやっと気温が下がりましたが、今年の蘇州の夏は暑い日が続きました。
涼を求めて、久しぶりに滄浪亭とその隣にある顔文梁(顔文樑)記念館へ行ってきました。
北宋時代に造られた滄浪亭は、蘇州四大名園の中では最も古い庭園のひとつです。
風が吹くと木陰や竹林では、少しだけ涼しさを感じます。
とは言え、暑いのは暑いので、早々にエアコンの効いている顔文梁記念館へ移動。。
以前は滄浪亭と顔文梁記念館は繋がっていたのですが、今は塞がれています。
顔文梁記念館へ行くには外に出てから、解放軍100医院の前を通ってぐるっと回らなければなりません。
顔文梁記念館へはいつぶりに行ったのか思い起こしてみると、もう6年ぐらい前でした。
過去記事
入り口(正門)にたどり着くためには路地の中へ入っていきますが、
近くには案内表示も出ているので迷うことはないかと思います。
中に入るには、健康コードや行程コードと、一般的に使われているや場所登録ではなく、
君到蘇州というアプリからの登録が必要で少々面倒くさいです。
入館は無料です。
顔文梁(1893—1988)は、蘇州生まれの著名な油絵画家、美術教育者です。
若い頃には日本へ留学していたこともあるそうです。
たぶん大金持ちの家系なのでしょうね。
1922年に友人の胡粋中、朱士傑らと設立した中国初の美術学校が、
後の蘇州美術学院となりました。
その後パリへも留学、1928年には出展した作品が中国人として初めて大賞を受賞するなどし、
帰国後は自身の芸術活動の他にも蘇州美術学院の校長をはじめ、
様々な団体で芸術指導や育成に取り組んでこられた方のようです。
蘇州美術学院の跡地にある、現在の顔文梁記念館は2013年から一般公開されました。
主に現代中国の芸術家の作品や、蘇州で活動している芸術家の作品を展示しています。
蘇州美術学院と滄浪亭の絵画もありました。
この絵の感じだと、すこし構図はズレていますがこの辺りのどこかから描いたのでしょうか。
今は後ろに大きな木がありますが、この絵の頃にはまだ小さかったようです。
館内の写真撮影に制限はありません。
勉強のために来る人も、SNSに投稿する写真を撮り来る人もいます。
でも混雑するほど人が集まる場所ではありませんので、ゆっくり見て回れます。
以前、滄浪亭と顔文梁記念館を繋いでいた門を塞ぐように小さなカフェができていました。
コーヒーの値段を見ると結構な価格でしたので、きっと美味しいコーヒーが飲めるのかと。
(高すぎて飲みませんでしたけど。。)
滄浪亭の周囲には顔文梁記念館他にも園林の可園と、
人民路を挟んだ向かい側には蘇州碑刻博物館や骨董品市場もありますので、
この辺りで殆ど移動せずに半日ぐらい遊べます。
今年の夏は立秋を過ぎてからも40度(体感45度以上)の日が続きましたが、
ようやくこの異常な暑さも終わりそうです。
来月は中秋節の3連休、10月には国慶節の連休もありますので、
そろそろどこか少し遠くへ出かけたいものです。