小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

市長無罪

2015-03-06 20:25:47 | 日記

          27.03.07     市 長 無 罪            NO.726          

 美濃加茂市長の「汚職事件」は市長無罪ということで決着しましたが、起訴された事件の99.9%が

有罪判決となる、我が国の裁判システムでの無罪判決は「針の穴をラクダに乗って通る」と比喩され

るほど稀有な事例です。  でも、そもそもこの「事件」は最初から無謀でした。

犯罪の存在を示す唯一の証拠が、詐欺犯のウソの供述だけであり「若いクセに生意気」という旧主

勢力の標的となって妬まれていたことと、絶対多数の民衆の支持を得た首長の誕生を快く思わない

時の権力の利害感情が一致してねつ造された冤罪事件だったのです。

逮捕勾留することによって、実質的に市長職を無能力にして人気者を貶めんとする邪悪な陰謀だっ

たのです。  でも、藤井浩人市長は厳しい長期間の勾留耐え、検察が描いた邪悪なストーリーに

乗って犯罪を認めるなどという安易な姿勢を取らずに、厳として無実を主張し続けた精神的な強さ

が、この判決を勝ち得た原動力なったものと思われます。

でも今まさに「気に入らない奴」を抹殺するという事例が、日常の茶飯事として展開されているよう

に思えてなりません。   民主主義が危機に瀕しているという感じがしませんか?

*「虚構の法治国家」郷原 信郎著 を参考にしました。

 


足引き

2015-03-06 08:55:40 | 日記

       27.03.06       足   引   き            NO.725          

 芥川龍之介の作品「蜘蛛の糸」で、地獄から救出されるべく垂らされた一本の蜘蛛の糸をよじ登って

いたカンダタが、ふと下を見るとあとからあとから餓鬼どもが大勢のぼって来る。

そんなに大勢の餓鬼どもがぶら下がったら糸は切れる。  そう思ったカンダタは「お前ら 登ってくる

な!」と叫んだ。 

現世で悪逆非道の限りを尽くしたカンダタでしたが、ただ一度だけ路傍の蜘蛛の命を救ったことがあ

ったので「神」はカンダタに地獄から抜け出すチャンスを与えたのでした。

でも、結局は自分のことか考えない男だったことを知った神は、蜘蛛の糸を途中でプツンと切ってしまい、

カンダタは元の地獄に落ちて行った・・・というお話。

ところで、ホワイトカラーに残業代を払わないという法律に、賛成する低所得層がいるらしいが、それは

自分たちの上を行く人たちの足を引っ張って自分たちと同じ「地獄」の境遇に落そうとしているようなもの。

時の権力者にとっては労働者がお互いに足を引っ張りあって消耗してくれることは実に都合が合いい。

悪い奴の足を引っ張るのは悪くないが、そうでないものの足を引っ張るのは良いことではない。 

競争は良いとして、民・民・間の足の引っ張り合いはよしましょう。

*法律で裁けない「ワル」を金で裁く、いわゆる仕掛け人は江戸時代に実在したという。 

*澤田 ふじ子著 「足引き寺」シリーズ。